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2023年10月の記事一覧
ウケない話をあえて書く。
あんまりウケない話題なので、書いてなかったことがある。
■ ローリング・ストーンズの新譜が出た。
しかし80歳だよ、ミック・ジャガー。ローリング・ストーンズの新譜『ハックニー・ダイヤモンズ』が発売された。前作『ア・ビガー・バン』から実に18年ぶりとなるオリジナルアルバムだ。先行シングルからも予想されたとおり、アルバム全体にほどよい軽さと明るさが漂う良作となっている。
ここで生意気にも「良作」な
もう一度、またもう一度。
たとえばここに、ビートルズが好き、という男がいたとする。
好きなアルバムは『ラバーソウル』。初期も後期もいいんだけど、『ラバーソウル』あたりのビートルズがいちばん好きなんだよねえ、なんて話をしている。いや、これはほかのミュージシャンの、ほかのアルバムでもかまわない。ただのたとえ話である。
それでこの場合、ほぼ間違いなく彼は『ラバーソウル』を何回となく聴いているだろう。何十回、何百回である可能性
信号待ちの、その先に。
8人ほどのぼくたちを待たせていた昼どきの横断歩道が、青に変わった。
薄皮ほどのストレスから解放され、めいめいの歩幅で歩き出す人びと。ふとそこに、ひとひらのアゲハチョウが人の波をかき分けるようにそよそよと、泳いでいた。飛んでいるのでもなく、羽ばたいているのでもなく、泳いでいるというのがぴったりの、そよそよだった。
あのアゲハチョウも、信号待ちしていたのかな。いや、そんなはずはない。この令和の大都
つけっぱなしのテレビのように。
英語をまじめに勉強したことがない。
洋楽が好きだったり、ハリウッド映画が好きだったり、吹替版よりも字幕版が好きだったり、外国人の友だちがいたり、英語そのものに触れる機会は、それなりにあったのだと思う。それでもまあ、どうにか観光旅行できる程度の英語しかできないし、向こうの人と政治や経済、文学などを深く論じ合うなんて夢のまた夢だ。
そういう英語バカボンな男の話として聞いてほしい。英語に堪能な人から
読みものとしてのレシピ本。
わが家にも何冊かの、レシピ本がある。
「かんたん」であることを銘打ったり、「とっておき」であることを銘打ったり、「きほん」であることを銘打ったり、「フライパンひとつ」でできることを銘打ったりと、さまざまな種類のレシピ本たちが、わが家にもある。
本のなかには当然、見たことのないような料理も載っている。写真で見るかぎり、とてもとてもおいしそうなのだけれど、いまいち味の予想がつかない異国の料理。いか
そこでおにぎりをにぎるように。
遠足の弁当に、ちいさなおにぎりが3つ、入っていたとする。
また別の弁当に、ちいさなおにぎり3つぶんのごはんが、敷きつめられていたとする。おかずはどちらも同じだ。ウィンナーとか、玉子焼きとか、ほうれん草とか、そういう家庭的なおかずだ。それでこのふたつの弁当、どちらがうれしいだろうか。
決めつけるわけではないものの、多くの人がおにぎりのほうをうれしく感じるのではないかと思う。
おにぎりの実際的な
おもしろいを見つけられる人。
美容院に行くと、タブレット端末を手渡される。
自分のスマホを見てるんでいいですよ。そう断っても「ま、いちおう」みたいな感じでみたいな感じで台の上に置かれる。タブレットで立ち上げられているのは、楽天マガジンのアプリだ。さまざまな雑誌(の一部記事)が読み放題、というサブスクリプションサービスである。
カラーリングしているあいだの待ち時間、または放置時間など、スマホに飽きてそのアプリを覗いてみると、
自分の家でやらないことは。
見上げると電線のうえに、カラスが一羽とまっていた。
もう一度足元に目を落とす。左足のスニーカー、その白い靴紐にべったり、落としたてのふんが付着している。白と黄色と茶色がまだらになった、いかにもみずみずしいふん。落とし主は電線上に羽を休める、彼のようだ。
狙ったわけではないだろう。カラスは賢いと耳にするが、賢ければわざわざこんな挑発、してこないだろう。だって怒った人間が散弾銃などを乱射する恐れだ
サッカーを「点取りゲーム」と考えず。
ああ、これだったら伝えられるかもしれない。
昨夜のサッカー日本代表、チュニジア戦を観ながら思った。サッカーを敬遠する人たちはしばしば、「なかなか点が入らないからつまらない」と言う。おっしゃるとおりである。得点のカウント方法が違うとはいえ、バスケットボールのように何十点と入る試合は、まずありえない。そしてスコアレス、つまり互いが1点も奪えないまま試合が終わることもしょっちゅうだ。得点シーンを最大の
なぜ知ったかぶりはよくないのか。
知ったかぶりはよろしくない、と誰もが言う。
知ったかぶりを推奨する人など、どこにもいない。それではなぜ、知ったかぶりはよろしくないのか。わりとまじめな話として、知ったかぶりの害悪について考えてみたい。
一般的に考えられる知ったかぶりの罠は、それがバレるところにある。たとえば打ち合わせの席で、相手が知らない本のタイトルを挙げる。なんとなくその場に、知らないことを恥とする空気が流れる。そこで口を半
音楽好きの私信として。
きのう、川口でシェイクスピア劇を観た。
木村龍之介さん率いるカクシンハンのプロデュースによる『シン・タイタス ROBORN』だ。タイトルにあるタイタスとは、シェイクスピア「タイタス・アンドロニカス」のこと。残酷にして不道徳でありながらまあ、すばらしい舞台だった。
カクシンハンの舞台はこれまで2度、経験している。『ハムレット』と『冬物語』だ。
演劇にもシェイクスピアにも詳しくない人間として、当
その服、その靴を選ぶ、もうひとつの基準。
洋服を選ぶ基準は、人それぞれにあるだろう。
価格が大事だという人、ファッション性を重視する人、素材や重量、ポケットの数など機能性に着目する人、あるいはブランドを大切にする人。いずれも重要な項目であり、洋服も靴もバッグも、そのすべてをかなえるものであることが望ましい。
ただしぼくは、そこにどうしても追加して考える要素があるのだ。
戦闘力である。
たとえば夏のビーチサンダル。履けば涼しかろうし
わたしの生活、きのうの話。
仕事の話ばかりを書いている。
仕事場で、仕事のあいまに、仕事用のパソコンで書いているのだから、そうなるのも仕方がない。もしもこれが自宅で書くものだったら、もう少し生活に寄った内容になるだろう。けれどもぼくにとっての生活とはほとんど犬であるからして、犬の話ばかりを書きかねない。ワーク・オア・ドッグ。それがわたしという人間、その人である。
それでもまあ、きょうは生活の話をしよう。
きのう、定期検