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いつか息子に聞かれたら「パパも育休とったんだよ」って答えたい

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#もし広まったら

「Go To 育休」やったら、男性育休が広まるんじゃない?

「Go To 育休」やったら、男性育休が広まるんじゃない?

シリーズ「もし、男性育休が広まったら」、本日スタート。
どのような変化が見られるかを考えていきます。

女性活躍のための男性育休有名な政治家や評論家の方々には、男女の雇用機会均等、女性のキャリアの問題などを取り上げて、男性の育休を義務付けるべきだと主張する人もいます。

確かに、仕事をする上で、性別による差別をなくす環境を整えることは大切なことです。
特に、多くの場面で、女性が虐げられている現状を

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男性育休が広まれば、出産退職する女性が減る?

男性育休が広まれば、出産退職する女性が減る?

男性育休が「GO TO 育休」により広まる(笑)
すると、性別にかかわらず、どこの職場にも、長期にわたる育休を取得している従業員がいる状態になります。

今回はこの続きからです。

男性育休による人材の不足
男性の育休が広まれば、出産退職する女性が減るかもしれません。
なぜなら、男性の育休が広まれば、人材の不足が起きるからです。

数日間の育休ならば、同じ部署やチームの人たちが取得した男性の業務を

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「取るだけ育休」が増えれば「きちんと育休」も増える

「取るだけ育休」が増えれば「きちんと育休」も増える

男性の育休取得率、政府目標30%。

もし、男性育休が目標の30%まで広まったら、「取るだけ育休」が増えること、確実です。

でも、と考えてみました。

「取るだけ育休」問題「取るだけ育休」が大きく取り上げられたのは、2020年1月のこと。

妊活、妊娠、出産、育児に関する情報サイト「ママリ」を運営するコネヒト株式会社が名付けた言葉だと言われています。

コネヒトさんの調査よると、育休を取得した男

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男性育休が広まれば、妻の産後うつを防ぐことができる?

男性育休が広まれば、妻の産後うつを防ぐことができる?

産後うつになった有名人の方々が、その経験をメディアを通して告白するのを見聞きします。
残念なことに、産後うつが原因で自殺との報道もありました。
何としても、最悪の事態は回避したいものです。

産後女性の死因1位は自殺
「妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル」(日本産婦人科医会)に目を通してみました。

産後は10~15%前後にうつ病がみられる。
産後うつ病のリスク因子は、精神疾患の既往、妊娠中のうつ

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男性育休が広まったら、雇用保険が破綻する?

男性育休が広まったら、雇用保険が破綻する?

育休中には、給付金が給付されます。
財源は、雇用保険です。
もし、男性育休が広まったら、雇用保険の財源はどうなるのでしょうか。

育児休業給付金の財源育児休業給付の財源は、労使折半している雇用保険料と国庫です。

財源の8分の1が国庫で賄われているそうです。

給与明細を見ると、毎月、天引きされている雇用保険料。

4/1000が育児休業給付金の財源となっています。

雇用保険には、4種類の給付が

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【児童虐待と男性育休】虐待死の約半数は0歳児の赤ちゃん

【児童虐待と男性育休】虐待死の約半数は0歳児の赤ちゃん

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができるか?
まず、児童虐待について調べてみることにしました。

児童虐待事件2133件、死亡61人(2020年)

大変残念なことに、高い頻度で児童虐待に関するニュースを耳にします。

警察庁の発表では、2020年(R2)に摘発した児童虐待事件は2133件。

被害児童数は2172人。

どちらも過去最高。

児童虐待による死亡は61人。

検挙件数が、2

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【児童虐待と男性育休】虐待死 加害者の約55%は実母

【児童虐待と男性育休】虐待死 加害者の約55%は実母

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができるか?
前回の記事で、虐待死の約半数は0歳児の赤ちゃんであることをお伝えしました。
実は、児童虐待の加害者の多くは実母。
その実態を調べてみました。

生まれた翌日から1歳の誕生日を迎えるまで
16年間で833人の心中以外の虐待死。

この心中以外の虐待死において、加害者の約55%は実母です。

次いで実父、義父と続きますが、実母が群を抜いています。

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【児童虐待と男性育休】なぜ、実母がわが子を虐待するのか

【児童虐待と男性育休】なぜ、実母がわが子を虐待するのか

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができるか?
前回の記事で、虐待死事件の加害者の約55%は実母であることをお伝えしました。
なぜ、実母が加害者となってしまうのでしょうか。
実母は、どのような動機で虐待をしてしまうのでしょうか。

3歳未満の虐待死によく見られる3つの動機

社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会(2020)「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等

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【児童虐待と男性育休】「保護を怠ったことによる死亡」とは

【児童虐待と男性育休】「保護を怠ったことによる死亡」とは

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができるか?
前回の記事で、実母の動機で最も多いのは「保護を怠ったことによる死亡」であることをお伝えしました。
「怠った」という言葉、子育て中の親にはとても厳しい言葉です。
胸を張って「怠ったことはない」と言える親はほとんどいない気がします。
「保護を怠ったことによる死亡」ということばから想像できる部分もありますが、少し調べてみました。

ネグレクトの具体的

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【児童虐待と男性育休】事件にはならなくても

【児童虐待と男性育休】事件にはならなくても

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができるか?
前回の記事では、「保護を怠ったことによる死亡」について調べてみました。
虐待なのか、虐待でないのか。
事件なのか、事故なのか。

どこの家庭でも、起こりえることなのかも
これらの事件を聞けば、自分の家庭ではあり得ないと思ってしまいます。

でも、当事者の立場になってじっくり考えてみると、あり得ないとは言えないのかもといった気持ちにもなります。

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男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができる?【最終回】

男性育休が広まれば、児童虐待を減らすことができる?【最終回】

前回の記事では、私たちの家庭で起きた長男のドア指挟み事故についてお伝えしました。
2018年、豊田市で起きた三つ子の次男の傷害致死事件。
この事件について、妻と私は話をする機会を持ちました。

気持ちを察することができる2018年11月、愛知県豊田市で三つ子の次男への傷害致死事件が起きました。

産後うつ病だった母親が泣きやまない次男にいらだち、自宅で畳に2回たたきつけて死なせました。

当時、ワ

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