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#芸術家
見えている世界への問いかけ
私にとって絵が描けるのは当たり前なことであり、なぜ描けるのか説明できないものでもある。漫画家になりたかったから描く絵はいつも空想上の人物ばかりで、模写をしていた記憶はほぼない。それでもなぜ今、風景画が描けているのか。それは、これまで脳内で映し出される空想上の映像を現実世界へ持ってくることで鍛えられた画力と、私が現実世界で見えるようになった視点が合わさり、風景画という形になっていると予測している。
芸術は感想の押し売りではない
どこにいるのか、毎朝自分と確認する。今は真ん中にいるらしい。とても平穏で、静かな世界が流れている。真ん中の世界を知ったのはこの街へ来てからだからまだまだ新鮮で、知らないことも多い。家事や事務作業などのできることは増えるけれど、感情は少し鈍くなっている気がする。薬を飲むことによって真ん中を維持させて、感情が振り切れないようにしているのだからそりゃそうか。真ん中にいると創作ができなくなってしまう不安が
もっとみる守ってきた作りたい気持ち
何かを作り出せることは、私にとって特別なことではなかった。絵が描けることも、曲が作れることも、文章が書けることも当たり前で、こうした創作をどこかで習ったことは一度もない。どちらかと言えば、社会ではあまり役に立たないものだと思ってきた。ずっとそう教育されてきたからだ。芸大や音大へ行かない限り、受験や就職活動にこれらが役に立つことはほぼない。たまにある美術の授業で褒められるとか、音楽のテストで高得点取
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