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介護職です。 時々やっている対話イベント→じぶんライフ対話〜しあわせのカスタマイズ〜h…

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介護職です。 時々やっている対話イベント→じぶんライフ対話〜しあわせのカスタマイズ〜https://note.com/taiwa_jibunlife

最近の記事

認知症の人に触れ合っておくと良い理由

もっと、社会全体で認知症の人と普通に触れ合う機会があったほうが、全体的には良いのではないかと思う。 誰もが認知症の可能性から免れないならば、見ないようにするより直視しておいたほうがましな場合が多いと思うからだ。 単純に見慣れておいたほうが恐怖は少なくなる。 また、自分が受け入れておく事で、自分もそうなった時に受け入れてもらえそうという感覚を得られるから楽になるように思う。 見ていると、認知症になるその時まで何も考えずにいて本当に「その時」が来てしまった方は、やはりそこ

    • ネガティブ経験の意義

      好きな事も得意な事もなく、それまでイヤイヤだがそれなりにやっていた事にも見切りをつけて失意のどん底、自暴自棄で無気力だった20才くらいの時、 両親に、進路が決まらないんだったら勉強して国家公務員になれと言われた事がある。   彼らがそれを推す理由は「安定職で、(家族ともども)他人に威張れるから」というだけの事だった。 私の適性や心身状態を正しく見積もっての事ではない。そんな事は彼らにはできない。 また社会のアッパーミドル層に縁のない彼らが、国家公務員の実態を知っている訳

      • 世界情勢を嘆きたい時に自分に言い聞かせる言葉

        ロシアとウクライナの戦闘が始まって、「なんでこんな事に、もうダメだー私には何もできない」と嘆きそうになった時に、私が自戒のために書いた文章の覚書。 ・同じ気持ちで発していても、 「私には何もできない!」と「私に何かできる事はないか?」は、受け取る側からしたら真逆。効果も真逆。どちらでも良いならポジティブな表現を選ぼう。 ・今すぐ何かできないにしても、今まさに戦乱に巻き込まれている当事国の人からしたら、外国の一般人が「何もできないよ!もうダメだ!」と言っているのと、「微力だ

        • 不都合な感情や欲望にも置きどころを

          社会的に不都合な感情や欲望を抱く事より、それを無かった事にする、というのが一番恐ろしいと感じる。 カウンセラーの友人が「ネガティブ感情そのものではなくてそれを隠そうとする事が闇」と言っていたけど、本当にその通りで。 不都合な感情や欲望に置きどころをつくらなかったらどこにしわ寄せが行くかわからない。 そのためには、ありのままで居る、ふさわしい場所に居る、それを受け入れる、というのが、本当に大事な事なのだと思う。 それは、必要以上に物に恵まれた生活をするよりも、 起きるべ

        認知症の人に触れ合っておくと良い理由

          虐待を減らすにはどうしたら良いか考えた結果、凡事徹底を心に決めた話

          私は割と理屈通りな人間で、自分にどうにもならない事にはエネルギーを回さないで足元の事に集中するほうだ。 感情に振り回されづらいのでラクではあるが、これはもともとそのように割り切れていた訳ではない。 訓練した時期がある。 数年前まで、私は、今この瞬間も世界のどこかに虐待されてる子供が居ると思うと居ても立ってもいられなかった。 きっと今すぐ助けて欲しいだろう。 その君を見つけるために世界中の家に押し入ってしまいたい。   でもそんな不可能な願望高ぶらせて激したり、それで

          虐待を減らすにはどうしたら良いか考えた結果、凡事徹底を心に決めた話

          自己受容は何の役に立つのか

          物事を正確にとらえて適切に対応したいのであれば、自己受容はできていたほうがより良くできるはずだ。 なぜかと言うと、それにはできるだけ多くの視点を持ち、さらにそれらに等しく距離がとれていて、フラットに選択できる事が必要で、 そのためには「自分自身を理解する事」が真っ先に基盤になり、その下支えに自己受容が大きな役割を果たすからだ。 まず、何事かに対して最初から100%を目指してしまうと、結局、完璧でない事にイヤになって、自分でひっくり返しちゃったり、無理があって続かず0%で

          自己受容は何の役に立つのか

          【読書感想文】世界は、変わらずには居られない。〜浅井リョウ「正欲」〜

          浅井リョウ「正欲」読了。 他人に理解されぬ珍しい性欲を持つ人達が、その欲自体は人畜無害なのに、ただひとえに理解されないという事に苦しみ、 孤独に自傷他害した果てに、 勇気を出して出会い、手を取り合い、 ある境地に達する物語。 その人達はそれぞれ世界を憎み、一面識もない内から、以下のような事を異口同音に考えている。 「多様性とは、自分には想像もできないおぞましい欲望の持ち主や、自分にとって都合の悪い価値観の持ち主が、自分のすぐ近くで呼吸していると認める事だ。 決して綺麗

          【読書感想文】世界は、変わらずには居られない。〜浅井リョウ「正欲」〜

          シニア向けスマホ相談の参加者とサポーター募集

          シニア向けスマホ相談会こんなに勉強してるのに 先日、介護職の先輩に誘われて、三鷹の市民活動のシニア向けスマホ相談会に、ボランティアサポーターとして参加しました。 参加した高齢者の皆さん、びっしりとメモがとられたノートを持参。 こんなに勉強しているのにうまく行かない…と口々におっしゃる。 「NHKプラスに登録しかけたが途中でわからなくなった」という女性の隣に座って、一緒に登録作業。 改めてやってみるとわかるが、登録するだけのためにものすごいやる事があるし不明点も多い…

          シニア向けスマホ相談の参加者とサポーター募集

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん」8【はっぴーのリビングは港】

          【はっぴーのリビングは港】 最後にこの事を書いて、旅日記を終わりたいと思う。 はっぴーの家ろっけんのリビングのインテリアは港がモチーフになっていると書いた。 なぜかと言うと、はっぴーのリビングは、人々が訪れ、そして、去って行くところだからだそうだ。 「去って行かれるのは淋しい気もしますね」という言葉に対して、 首藤社長は、 「人は、別れるとき、見送るときが醍醐味」と言っていた。 一緒に居てもらう時間ももちろん大事だが、去って行く時に、互いにどう在るのかというのが、確か

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん」8【はっぴーのリビングは港】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・7 【再び、はっぴーの家ろっけん】

          【再び、はっぴーの家ろっけん】 はっぴーの家に帰ると、リビングでは今夜も首藤社長含むスタッフさんや、活動をしている誰かしらが、集まって何か話し合っていた。 その間、おなじみ社長の娘さんが、車いすに乗ってすごい速さで走り回っていたが、ピアノを弾き始めた時には時間も時間だったのでさすがに社長に止められていた。 社長がスタッフさん達に振る舞っている「餃子の王将」の餃子やらあんかけ焼きそばなどのおこぼれに私もあずかりつつ、リビングでまたPC作業をする。 そしてやがて夜が更けてス

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・7 【再び、はっぴーの家ろっけん】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・6 【西川自由珈琲店】

          【西川自由珈琲店】 色々な国でフリーコーヒー(道行く人にコーヒーを振る舞う)をやった、自転車冒険家の西川昌徳さんという人が兵庫県の姫路に住んでいる。 全国で講演するかたわら、子ども達に自転車旅の手ほどきなどもして回っている。 今日のフリースクール活動ではその方のところに行くそうで、私も連れて行ってもらう事になった。 出発前に、リビングで、はっぴーオンラインイベントの際に配信された西川さんの動画を見直していると、 例の社長の娘さんがランドセルを背負ってとことことやって来る

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・6 【西川自由珈琲店】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・5 【はっぴーの家ろっけんへ】

          【はっぴーの家ろっけんへ】 はっぴーの家で大活躍の、買ったばかりのキャンピングカー。 まだ使い方を模索中らしく、待ちあわせ地点のコンビニ駐車場で、私が乗るスペースをつくるべく、ワイワイと中の荷物を並べ替えてくれる。 空の下メンバーにお礼を言って別れ、そのキャンピングカーに乗り込んで高知を出発。 ここから神戸まで、スムーズに行って4時間くらいかかる。   ワダケンは、慣れない大きなキャンピングカーを数日にわたって運転し、子ども達の引率をしていたというのに、 「移動って、

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・5 【はっぴーの家ろっけんへ】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・4 【空の下3日目】

          【空の下3日目】 この日、昨日車を運転してくれたダイゴくんは、高知市内にキッチンカーで生姜ドリンクやケーキなど出店しに行った。 ここの人たちは本当によく働く。 性格は優しいが顔つきはキリッとしていて、やるべき事をやるのだという意思にあふれている。 他のメンバーは今日もまた柚子山に向かう。 作業をしていると、ワダケン率いるはっぴーの家フリースクールの面々も柚子山に来て、大騒ぎしながら収穫を手伝う。 子ども達の保護者も混じっている。 本来の作業班の我々も、その関西弁のテン

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・4 【空の下3日目】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・3 【空の下2日目】

          農家の朝は早い。 5時台に起き出して、空の下メンバーがつくってくれた朝食を思い思いにとり、昼食のお弁当ももらって、収穫作業のため、数人で2台の車に分乗する。 るんちゃんは真っ白い息を吐きながら、軽トラにコンテナをいっぱいに積み込み、 私のほうはダイゴくんというイケメンの若者に運転してもらって柚子山に向かう。 この柚子山がまた遠い。 市街地を抜け、8割方はほとんど信号もないような道を車でひた走って、それで片道2時間ほどかかる。 現地の人の感覚でも遠いのは遠いのだが、そもそも

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・3 【空の下2日目】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・2 【空の下1日目】

          【空の下1日目】 成田空港から飛行機に乗って高知空港に降り立ち、迎えに来た農家の友人、るんちゃんの車に乗せてもらう。 今回は高知で生姜と柚子を作っている彼女を手伝いに来たのだが、 雨の予報だったので着いた初日の農作業はとりやめの予定にしていた。 果たして着いた時から風が強く、スコールのような雨が降って来ていた。 さすが南国だ。(東京からしたら) そのまま市街地を案内してもらったりして、山の中にある事業所には日が暮れてからの到着になったが、雨はさらに強くなる一方だった。 農家

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・2 【空の下1日目】

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・1 【前書き】

          【旅行記 前書き】 毎日生きてるだけでいつも何らかの旅をしてるような気もするけれど、 このたび、住んでいる東京を離れ、高知県から兵庫県神戸市へ、旅らしい旅をした。 それについて何らかまとまった文章を書きおきたいと思いながら、 私にしては珍しくしばらくまともに文章にできなかった。 一週間足らずの旅行の間、書き切れないほどの出来事があって、 子どもの頃のように、そのひとつひとつがしっかりと今の自分をつくっているのがわかる。 それは完成度の高いアートに触れたときのようだった。 そ

          【旅日記】空の下&はっぴーの家ろっけん・1 【前書き】