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NIPPONまちの履歴書⑨【街道筋】

このnoteでは、『月刊不動産流通』の過去の記事を紹介しています。

★「NIPPONまちの履歴書」

今回は、「NIPPONまちの履歴書」
編集者のお仕事をされる傍ら、各地の風景をスケッチされている村上 健さんの連載です。(制作協力:(株)エディターシップ)

月刊不動産流通2019年9月号より、
昔大名行列、いま名水の道 山梨県/白州町・台ヶ原宿
を掲載します。

★昔大名行列、いま名水の道 
 山梨県/白州町・台ヶ原宿


その昔、伊那・高遠藩など3藩の参勤交代の列が通った甲州街道。上諏訪から日本橋へ至る街道にあった45宿の一つが台ヶ原宿です。地名の通り、台地上にあった宿場には本陣の他、14の旅籠が並びました。

時は移り、釜無川沿いへ甲州街道が移されたのが幸いして、往時の雰囲気を残す台ヶ原宿は「日本の道100選」にも名を連ねています。

そんな旧街道筋のほぼ真ん中に、絵心をそそる建物がありました。寛延3年(1750)創業の「山梨銘醸」と、明治35年(1902)創業の「金精軒」です。日本酒「七賢」で知られる山梨銘醸は、この地の天然水に初代蔵元がほれ込んで酒づくりを始めた酒蔵。金精軒も、夏場のツルリとした触感の「水信玄餅」が人気の和菓子です。

どちらも、南アルプス北端の甲斐駒ヶ岳を端に発する伏流水が花崗岩の岩肌で磨かれ、この地で湧き出るからこそ湧き出た名品と言えるでしょう。

「下にいー、下にー……」。殿様が通った街道の下を、時を超えて名水が流れつづけます。

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