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筆者の読み物
2023年9月15日 17:00
これまでの話はこちら9月3日翌日。今日はおっさんに報告に行くため、朝からいそいそと準備をしていた。そろそろ出発しようと思っていたとき、私のスマホに着信が鳴った。美江子さんだ。電話なんて珍しいな、何の用だろう。「もしもし。美江子さんどうしました?」私が問いかけると、美江子さんは一息置いて「昨晩勇気が亡くなったの。家に安置しているから、最後に会ってやってほしい」私は言
2023年9月12日 17:02
前回の話はこちら6月22日最近は梅雨のため雨の日が多く、河川敷で練習することはほとんど無くなっていた。今日も雨が降っていたので練習はできないが、私は部活帰りに河川敷へ向かった。河川敷は家とは反対方向なのだが、どうしても様子が気になったのだ。「...やっぱり居ないか」連日この雨だ。やはりおっさんは居なかった。こんなに濡れた草の上に座るのも嫌だよな。ここ最近は授業中も部活中も
2023年9月11日 22:37
5月14日辺りは暗く、人影はどこにもない。聴こえるのは虫の声と川の流れる音だけ。自然の音色に混じって私、牧原奏はサックスを奏でていた。この河川敷は、サックスの練習にちょうどいい。近くに住宅がないから迷惑にならないし、近所の人に怒られることもない。家で演奏すると親に怒られるから、公園や広場、色々と場所を変えたが、どこに行ってもうるさいと怒られた。しかし、ここは人っ子一人いない。や