ことばにならない思いだって、きっと伝わっているよ。
大勢の人が忙しなく行き交う帰宅ラッシュ真っ只中の目黒駅。スマホをかざし改札を通り抜けるか抜けないかの一瞬。すえきち〜、という低めの声が背後から聞こえた。突然のことに体がビックリしたのか、むせるように咳き込みながら駅構内に振り向く。そこには懐かしい、ひげ姿の男性が立っていた。
内山龍一さん、ウッチー改め、りゅう。( うっちーはひらがな表記だったかもしれないし、リュウはカタカナ表記なのかもしれない。が、そのあたりの細かいところはよし、としよう )彼とは偶然、よく出合う。それも、