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読書について

私の趣味は読書とマンガを読むことです。

最近はめっきり『呪術廻戦』にハマってしまい、腹立つことがあると心の中で領域展開をしています(ちゃんと映画も見ました)。

さて、マンガではなく活字の読書はどうか。これも結構な量を読んできた自信があります。

まあ今までに何冊読んだかはあんまり覚えてはいませんが、ほどほどに読んでいるとは思います。

ご覧のように金と欲にまみれた書庫です

大学で強制的に読まされた本+会社から無理やり送り付けられてきた本だけでも相当な量でしたが、まあ勉強にはなりました。

そこで今回はある程度本を読んできたがゆえに、読書について私が言いたいことをここにぶちまけようと思います。

最初に申し上げておくと、世間では「唯我独尊(ゆいがどくそん)、読書すべし」、なんなら「唯我読書ん(ゆいがどくしょん)」と言ってもいいぐらいもてはやされていますが、読書にはメリットだけではなく、ちゃんとデメリットもあります。

読書のメリット

わざわざ言う必要はないと思いますが、以下のようなメリットがあります。

  • 知識や語彙が増えて賢くなる

  • 視野が広がりコミュニケーション能力が上がる

  • 想像力がアップする

  • 悩みや課題を解決するヒントが得られる

  • 効率的な情報収集ができる

  • ストレス解消になる

本とは今まで生きてきた人間が書き記してきた百科事典です。
ということは、最先端の技術や科学以外の人生で経験する物事のだいたいは書かれています。

触っただけで炎症を起こすカエンタケ

例えば、美味しい料理の作り方や毒キノコの見分け方、就活を成功させる方法、お金持ちになる方法など、さまざまな困難、悩みの解決策なんか既に大量にあります(毒キノコの見分け方なんて、おそらく何万人もの人間が死んで蓄えられた知恵だと思います)。

さらに、人間関係や心理的なストレスなどは太古の昔からさして変わらないので、100%解決法が載っていると言っても過言ではありません。

このように読書だけで人生の悩みをほぼほぼ解決することができます。

読書のデメリット

①読書の情報量は多すぎる

両親から学校の先生、ありとあらゆるお年寄りから「本を読みなさい」とアドバイスを受けます。

ネットでさえ「本はすごい」とか「本を読んでると年収が上がる」など、マルチビジネスばりのメリットを並べてアピールをしてきます。

まあ勘弁してくれと。

確かに本を読むのは大切だとは思いますが、ゲームをしたり飲み会をしたりすることも大切だよと。

本を読めば、視野が広がって知識は増えるような気がしますが、実際に人とコミュニケーションをしないと増えません。

読書というのは最大で最強のインプットです。著者の考え方や知識、語彙が濁流のように頭の中に押し寄せてきます。

本なんて200ページ読むと「もうこれ以上勘弁して」と言うぐらい疲れます。1日に読めても1冊、小説2冊読めたら頑張った方です。

その知識の濁流の中で、どれだけ吸収できるか、どれだけ実際に生かせるかが重要にもかかわらず「本をとりあえず読めばいいんだ」とアウトプットの意識すらない本バカもいます。

ただ読んで「ふーん」と思ってるだけの読書は読書ではありません。ほぼ閲覧です。ネット検索とほぼ一緒です。

本は情報量が多いゆえに知識を整理して、自分なりのアウトプットをしていく必要があります。

②読書とは他人に物事を考えてもらう行為

ショーペン・ハウエルさんが怒りの読書批判をしている『読書について』にこんな一節があります。

読書は、他人にものを考えてもらうことである。
熟慮を重ねることによってのみ、読まれたものは、真に読者のものとなる。

絶えず読むだけで、読んだことを後でさらに考えてみなければ、精神の中に根をおろすこともなく、多くは失われてしまう。

このようにおっしゃっています。

つまり読書とはただ他人の考えを辿る行為であり、考えるという努力をしないことには何の価値も生まれないということです。

また世の中には読まない方がいい本というものもあります。著者がお金稼ぎのためだけに書いた本や、中身の薄い本、著者しか成功していない自己啓発本など、読むと余計な知識が付く本もあります。

③本の内容を鵜吞みにしすぎると自分を見失う

私は小さい頃よりも感情を表現するのが下手になったような気がします。
令和時代に典型的な「怒れない」。

映画を見て泣くことは得意ですが、怒れないし、なんなら感情的になることが少なくなったように思います。

これは実生活でもそうですが、本を読んでいると「大人は感情的になるべからず」とか「怒る人は幼稚」など書かれていることが多いです。

確かに感情的になっている人を見ると「幼稚だなぁ」と思います。ですが、やっぱり人間は感情的になった方が面白い

ゲームをしていても、勝った負けたで一喜一憂している人の方が結局は一番楽しんでいます。ゲームセンターのホッケーや太鼓の達人、UFOキャッチャーでも感情的になって真剣にやるから面白いんです。

それを「ふん、こんなことに夢中になるなんてくだらない」と思っている方が、結局一番つまらないと思います。

何が言いたいかと言うと、本の内容が確実に正しいとは限らないということ。

感情的になってはいけないと書かれているが、感情的になった方が人生は楽しい。怒ってはいけないと書かれているが、怒った方がいい場合もある。

本の内容も時と場合に応じて使い分ける必要があります。また本の読みすぎで自分の個性や特徴を見失わないように気を付けなければいけません。

おわり


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