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【コミュニケーション】会話ベタな人に足りない2つのポイント

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
日本の文化庁が毎年行なっている「国語に関する世論調査」を見ると、自分の言いたいことが相手に伝わらなかったと感じた人は、実に63%にも上るそうです。文化庁は、情報伝達ツールの普及に伴い、従来の対面型の会話に苦手意識を持っている人が国民の約6割を超えていると発表しました。
 
日本人の6割が会話に苦手意識を持っているわけです。
 
ただ、日本で随一のコミュニケーショントレーナーにして、コーチングのスペシャリスト、講演家としても人気で、年間300回以上の講演・研修を行なっている津田紘彰さんは、口ベタなのは「たまたま」であり、会話力を向上させる2つのポイントをおさえておけば、口ベタでもあがり症でも、会話の苦手意識がなくなると言います。
 
津田さんは、新刊『会話の達人が大切にしていること』の中で、会話力を向上させる2つのポイントについて詳しく解説しています。今回はその該当箇所を全文公開します。

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会話が苦手な人が抱える大きな誤解

 会話が上手な人と聞くと、ほとんどの方は、話術に長けていていつも堂々としていて自分に自信がある人を想像すると思います。
 そして、「会話上手になるには、自分自身をそういう人間に改造しなければいけない」と思い込んでいる方も、ものすごく多くいます。
 しかし、実際のところ、そんなことはありません。会話上手になるのに、「口ベタ」を治す必要も「あがり症」を治す必要もありません。
 多くの方が誤解しているのですが、それらは本質的に会話力の障害ではないのです。
 逆に、口が達者で、いつも堂々としていて、自分に自信がある人であっても、話が絶望的につまらない人があなたのまわりにもいませんか?

◎自分の自慢話ばかりして、周囲をしらけさせている人。
◎相手の気持ちを読み取らずに、マシンガンのように話し続ける人。

 こういった人たちは、果たして会話が上手な人なのでしょうか?
 私から言わせれば、必ずしもそうではありません。話すのが上手で、いつも堂々としていて自分に自信があっても、会話ベタである可能性があります。

会話力を向上させる2つのポイント

 では、会話ベタな人には何が欠けているのか? ポイントは2つあります。
 まず、1つ目は「心の矢印」。私たちの心は、矢印のようなものであり、自分の意思で方向を変えられるようになっています。
 心の矢印を自分に向けてしまうと、会話に自信のない人は、「何を話せばいいんだろう……」「今、この人にどう思われているのかな」などと考えてしまい、相手といい関係をつくりにくくなります。
 また、話し方が上手で話すことに慣れていても、心の矢印が自分に向き続けていたら、自分勝手で、相手の気持ちをまったく汲み取ることができない、空気の読めない会話になってしまうことでしょう。
 2つ目は、私が「つながる力」と呼んでいるものです。
 つながる力とは、自己肯定感、他者肯定感、相手への尊敬力、感謝力を合わせた力のことです。これがあるとないとでは、会話の質はガラっと変わってしまいます。
 会話ベタの人は、このつながる力が決定的に弱い傾向にあります。

あなたが口ベタなのは「たまたま」です

 会話を左右するのは、しゃべり方がスムーズかどうかや、リラックスしているかどうかではなく、あなたの心がどちらに向いていて、相手と自分のことをどう思っているかです。
 そうは言っても、口ベタな人やあがり症の人は、口ベタやあがり症に会話ベタの原因があると考えてしまい、「どうして自分はこうなんだろう」と自分を責めてしまうこともあると思います。
 でも、自分を責める必要はありません。
 あなたが口ベタなのは、多くの場合、親御さんがおとなしい人だったか、自分のしゃべり方をかつて揶揄された経験(トラウマ)を持っているかであり、逆にしゃべりが上手な人も、多くの場合は親御さんや身近な人が会話上手だったか、過去に自分のしゃべり方をほめられた経験を持っているからです。
 つまり、口ベタかそうじゃないか、あがり症かそうでないかは、「たまたま」そうなっているだけです。それらは、あなたのせいではないので、この本を読み進めるにあたって、まずはその事実をはっきりと胸に刻んでおいてください。
 口ベタやあがり症のままでも、「心の矢印」「つながる力」を意識すれば、必ず会話上手になれます。

〈著者プロフィール〉
津田紘彰(つだ・ひろあき)
コミュニケーション&スピーチアカデミア学長、一般社団法人日本コーチカウンセラー連盟会長、プロコーチカウンセラースクールUNIVER学長、國志塾塾長、講演家。未来創聖株式会社代表取締役、株式会社ドリームエージェント取締役、マレーシア在住。16歳のときに阪神大震災が発生、高校に休学願を出して単身ヒッチハイクで現地入りし、数カ月にわたって支援活動に従事。大学卒業後はプロミュージシャンとしてデビューを果たすも父の病を機に地元名古屋に帰郷。2011年、東日本大震災が起きた翌日に会社に辞表を出して被災地に渡り、名古屋と往復を続けながら5年半復興支援活動、宮城県より感謝状受賞。同年、コーチングスクール入校からわずか11カ月で国際コーチ協会認定プロコーチ養成講師資格試験に合格(史上最速)。現在は複数の企業、法人の代表、上場企業の顧問を務めながら、セールス・人材育成・リーダーシップ・コミュニケーション・スピーチ&プレゼンテーションの講演・研修を年間約300回以上行ない、多くの企業や官公庁、総合病院、公益財団法人等でもビジネスコンサルを行なう。東南アジアにおける支援活動で日亜文化交流協会から表彰。超が付くほどの愛妻家で子煩悩、三人の男の子の父でもある。

いかがでしたか?
 
本書『会話の達人が大切にしていること』で書かれている内容は、口ベタ、あがり症の方にも効果的なのが、大きな特長です。
 
著者・津田紘彰さんは、日本で随一のコミュニケーショントレーナーにして、コーチングのスペシャリスト講演家としても人気で、年間300回以上の講演・研修を行なっています。
 
そんな津田さんが、「相手が主役」という意識がなぜ重要なのかを解説するのを入口に、タイプ別の「学び方」や、「相手が主役」にした会話テクニックやコツを、会話事例を交えながらわかりやすく解説した新刊『会話の達人が大切にしていること』は、Amazonでは先行販売中、明日6月12日よりネット書店および全国書店で順次発売されます。興味のある方はチェックしてみてください。

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