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いじめや不登校など深刻な二次障害も、発達性協調運動障がいをお持ちのお子さんの生きづらさ。

本日は 発達性協調運動障がい(DCD)といわれる発達障がいの特性をお話
させていただきます。

今から思いますと 私もこの特性があったと思います。
とにかく学校の体育が苦手で、特に球技が全くダメでした。。


発達性協調運動障がい とは?

文字がうまく書けない、なわとびが跳べない、靴ひもが結べない――日常的な動作に極端なぎこちなさが見られます「発達性協調運動障がい(以下、DCD)」。
発達障がいの1つで、学校生活でもさまざまな困難が生じますが、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などに比べて認知度が低く、見過ごされているのが実情です。

子どもは幼児期から学童期にかけて、お箸を使って食べる、ボタンを留める、クレヨンで色を塗る、字を書く、ハサミを使う、ボールを蹴るなど、さまざまな動作ができるようになっていきますが、DCDの子は極端に動作がぎこちなく、時間がかかってしまいます。

こうした様子に当てはまるお子さんが思い浮かぶ保護者もいるのではないでしょうか。
小児期のDCDの割合は人口の5〜6%といわれており、実は身近な存在です。

幼児期では、極端に食べこぼす、よく転ぶ、スプーンやコップがうまく使えないといった様子がよく見られます。
こうした動作がまったくできない場合、医師は神経系や筋肉の病気、脳性麻痺などを疑いますが、DCDの子は動作に時間がかかるものの、できないわけではありません。
そのため、「単に不器用なのかな」「運動神経が悪いのだろう」と見過ごされがちです。

しかし、年齢が上がるにつれて細かい協調運動が求められるようになるため、小学校に上がった頃からぎこちなさが目立ち、いろいろな問題が出てきます。例えば、給食の配膳ができない、トレイを水平に持つのが難しいといった子がいます。

教科学習では板書がうまくできない、実技科目でも道具がうまく使えず時間内に終われないといった事態が生じます。
また、答えは合っているのに「字が汚い」と減点されたり、着替えが遅いことから生活態度の評価が下がったりすることも。。

そうした様子がからかいやいじめの対象になったり、体育ではドッジボールやサッカーなどのチーム対抗で「お前のせいで負けた」と言われてしまったり、ということも多いですね。

このように、さまざまな二次障害が生じることも大きな問題です。
自信や意欲をなくしてしまい、学習にも身が入りませんので、不登校になってしまうお子さんや、次のステップへの展望が持てなくなるお子さんもいます。
成長して就職したものの、作業効率が悪いと低い評価を受けてつまずいてしまうケースも。
また、大人になってからのスポーツや趣味などの余暇活動にも、DCDが影響することが指摘されています。

DCDのお子さんに対して、必要な支援や配慮とは?

例えば書字が苦手なら、授業が理解できていれば写真に撮ってノートに貼り付ける、提出物にパソコンを使うなど、本人に合った学び方を認めてあげてほしいと思います。
定規やはさみ、エプロンなど、道具を使う授業では、苦手なことをカバーしやすい道具や便利グッズを選んであげてください。

また、自分のペースで繰り返し練習すると動作を習得しやすいのかもしれません。
繰り返しの体験によって自分なりにマスターできたり心に余裕ができたりすることはあるようなので、例えば、家庭科で調理実習があるなら、事前に家庭で同じメニューを一緒に作ってあげると、取り組みやすくなるかもしれません。

特に体育は高度な運動が求められるので、DCDの子にとってはとても苦しい時間です。

DCDに限らず、発達障がいの方は「体育が一番苦手」という方が多いようですね。ほかの教科と違って、「できる・できない」が可視化されやすく、競争する場面が多いためのようです。
今の学校の体育は、技術や体力の向上が重視され、それが難しい子どもたちがどうしたら健康でいられるか、どうしたら体育に参加できるかという視点が抜け落ちています。

たとえば体育の跳び箱も「まずは跳び箱に手をつく」を目標にするなど、実現可能なところから始めて、その子なりの「マイゴール」を設定してあげることが重要だと思います。

DCDの人たちが公平に生きていくためには学校や社会の意識改革が必要です。
保護者のみなさんや教育関係者は、脳の特性によってどんなに頑張ってもみんなと同じように動くのが難しい子がいること、他者と比べると深刻な二次障害が起こりうることを知っていただきたいと思っています。

大人のみなさんは、「苦手なことは練習を重ねて克服できるようにしてあげよう」と頑張ってしまいがちですが、DCDの子のようにどうしてもできない子がいます。
何かができない子に対し、どうか「努力不足」だと言わないで努力を認めてあげてください。
それだけでも救われる子はいると思います。

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