私のおすすめ哲学本
おすすめ本を質問してくださる方が
いらっしゃったので、
(ありがとうございます!)
私がはじめて哲学にふれるきっかけとなった
本をご紹介したいと思います。
ハイデガーの「存在と時間」
関西外国語大学准教授
戸谷洋志さんが監修された本です。
なんでこの本をおすすめするのかと言うと、
哲学とは無縁だったとき、
「哲学に触れるなら入りやすい漫画からがいいよ」
と、この本を教えてもらったからなんです。
(もちろん戸谷さんにではなく)
哲学ってむずかしいイメージが強いんですよね。
「んううう、私にわかるかな……」
ハードルが高いから
触れてムリと思ったらすぐに挫折しそうだなって。
まあ、そうなると予想して
漫画を勧めてくださったのかもしれませんが…笑
本の中で触れている大まかな内容はこちら↓
ドイツの哲学者
マルティン・ハイデガーの「存在と時間」
+
誰もが遭遇しうる状況
を、テーマにして書かれています。
この本は、
「私って、なんだと思う?」と
自分の娘が問いかけてくるのをきっかけに、
哲学に触れていく父親が主人公です。
存在とはなにか
それを知るために人間に着目すべきだと
ハイデガーは考えました。
そして、
人は未来への期待や不安がある。
それを踏まえ、
存在を時間との関係の中で問おうとした。
自分の選択に責任を持つ大切さを知る
大勢の意見に流されて自分も同意してしまう。
それが例え賛成していなくても。
自分の立場だったり、周りとの関係だったり
いろんな思いが複雑に混ざり合って
周りに合わせるをしてしまう。
でも合わせたことで
誰かを傷つけていたりするんですよね。
漫画の中では、
大切な友人とギクシャクしてしまいます。
自分はどうすればよかったのか
まさに挟みうち状態。
主人公も悩みます。
大切なのは、
周りがこうだから一緒にする。
ではなく、
自分はどう思うのか。
どうしたいのか。
周りではなく、
自分の想いを尊重すること。
自分の想いに責任を持つこと。
そこを意識してはじめて誰のせいにもできない。
自分で自分の想いに責任を持つ。
ようは覚悟を持つことだなと、
読んでいて思いました。
私はずっと周りに合わせて生きてきました。
嫌われたくなかったから。
仲間はずれにされたくなかったから。
イジメられたくなかったから。
だから、
周りに合わせて面白くもないのに
一緒に笑ったり
苦手なこともやったりしていました。
「なんで私ばっかり」
こう思っていました。
不満がありました。
一緒に笑うことを選択したのは私なのに。
苦手なことをやると決めたのも私なのに。
きっかけは周りだったかもしれない。
でも、最終決断をしたのは自分。
決める権利があったのに、
怖い、いじめられる、イヤ!
などを理由に放棄していました。
「そりゃあ、傷つくのが怖いんだから仕方ないよ」
そう思うかもしれません。
私もそう思っていましたし今でも思います。
怖いから合わせる。
それって、自分が傷つかないように
ちゃんと自分を守ろうとしている。
とても素敵なことだと思うから。
どうでもよかったら、きっと、
心も身体ももっとボロボロだったと思うんです。
落ちるところまで落ちていたかもって。
でも、そうはなっていない。
それは私が弱虫だったからほかならないから。
怖いから守る。
周りは、弱虫、いくじなしに見えるかもしれないけど。
ちゃんと自分のことを守っていた証拠である。
ただそれがすこし行き過ぎてしまっていただけ。
根っこの部分では、
ちゃんも自分自身を大切に守っていたにほかならないなって。
自分は大丈夫か、振り返るきっかけになる
人に指摘されてはじめて
気づくこともあると思うんです。
でも、大人になるにつれてその回数は減っていくなと。
直接言われないけど気づいたら自分の周りに
人がいない。
いなくなっていくを経験する。
そこではじめて、
自分はどこか間違っているって気づく。
でもどこが悪いのかわからない。
それを知るきっかけの1つに
この本はなるのではないかなと思いました。
世の中の当たり前ではなく、
あなたはどうしたいのか。
決めるということは責任を持つこと。
でも、責任を持つことで
自分自身を大切する気持ち、強さ、成長、
守りに入っていた頃には得られなかったものが
得られるのではないでしょうか。
私自身、まだ自分のすべてがわかりません。
30年以上自分と向き合わなかったのに、
たった1〜2年、自身と向き合ってきたからって
すべてわかるとも思ってなくて。
だからこそ、これからはちゃんと。
自分はなにに心がときめいて。
わくわくして。
苦しくなって。
そして、希望を見出すのか。
すこしずつでも知っていかなきゃ、
って思っています。
それが、
私が私にしてあげられる幸せの1つだから。
最後まで読んでくださり
ありがとうございました🌸
どうか、あなた様の世界が広がりますように。
オオスメ哲学動画も紹介しています。
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