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「心をひとつに」の辛さ


2023年10月26日(木)朝の6:00になりました。

One for all All for one、だってさ。

どうも、高倉大希です。




みんなで仲良く過ごしましょう。

心をひとつに合わせましょう。


このような言葉が苦しくて、学校が嫌いになりました。

みんなでひとつを目指すということは、その他が排除されるということです。


友だちがたくさんいることが善になれば、友だちが少ないことは悪になります。

おなじ場面で笑うことが善になれば、そこで笑わないことは悪になります。


私たち自身が作り出しているはずの社会を、私たちはまだ十分にコントロールできないでいます。科学がいくら進歩し自然界をコントロールすることに成功しても、社会をコントロールするための科学を私たちはまだ手にしていません。

山岸俊男(2000)「社会的ジレンマ」PHP研究所


その他を、排除してやろう。

裏にあるものを、悪にしてやろう。


そんな意図がないことは、よく理解しています。

意地悪な感情なんて、そこにはこれっぽちも含まれていません。


だからこそ、怖いのです。

よかれと思って行われることほど、怖いものはありません。


同調圧力を強く感じながら育ってきた日本の子どもたちにこれを教えると、他人を否定してはいけないと習うので、誰がどんな意見を言っても、「イエス、イエス、イエス」となり、「そうですね、そういうこともありますね」と同調するだけで終わってしまう。自分自身の価値観をもとに考えを表明することさえできません。

平田オリザ(2022)「ともに生きるための演劇」NHK出版


目的をひとつにして進むことは、時に必要なのかもしれません。

仲良く過ごすことは、あくまでも手段のひとつです。


目的をひとつにして進むことは、時に必要なのかもしれません。

心をひとつにすることは、あくまでも手段のひとつです。


目的をひとつにして進むことは、時に必要なのかもしれません。

目的がひとつになれば、むしろ人とはちがうところが大きな武器になりえます。


「メンバーのエンゲージメントを高めるためにはリーダーが情熱的に語りかけることが大切だ」というのは完全に間違っているとは言えませんが、より重要なのは、「メンバーのエンゲージメントを高める方程式をチームに埋め込むことが大切だ」という考え方です。

麻野耕司「THE TEAM 5つの法則」幻冬舎


多様性を受け入れようと叫ばれている時点で、随分とおかしな話です。

多様性なんて前提です。






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