自分の言葉で話せない大人たち
2024年7月15日(月)朝の6:00になりました。
真に自分の言葉を獲得するには、絶対的に他人を経由しなければならない。
どうも、高倉大希です。
それらしいことを、それらしく言う大人たち。
原稿に書かれたことを、ただ読み上げる大人たち。
自分の言葉で、話せるようになりなさい。
そう言う大人が、自分の言葉で話していないじゃないか。
子どものころに、大人を信用することができなかった理由のひとつです。
ほんとうのことを話してくれない大人が、ずっと気持ちわるかったのです。
子ども扱いされることに、苛立っていたのかもしれません。
聞き分けのよい子であることを求められているようで、嫌だったのだと思います。
ほんとうのことを隠した方が、楽に過ごせることもある。
自分が大人になってみて、理解したことのひとつです。
自分の言葉よりも役割演技を求められる場面が、案外たくさんあるわけです。
大人たちが自分の言葉で話さなかった意味が、少しだけわかるようになりました。
それでもやっぱり憧れるのは、ほんとうのことを話してくれる大人です。
ちゃんと空気を読みつつも、決して嘘はつきません。
相手が子どもだったとしても、変わることはありません。
ひとりの人間として、相対してくれる大人です。
話の内容が有意義かどうかなんて、大した問題ではありません。
ほんとうのことを話してくれているかどうかが、とても重要なことなのです。
それらしことを言っていれば、たしかに楽です。
原稿に書かれたこと読んでいれば、たしかに楽です。
自分の言葉で、話さずに済みます。
自分の度量を、推し量られずに済みます。
まあべつに、ほんとうの言葉じゃないし。
そんなことで誰かの時間を奪うような、大人にはなりたくないものです。
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