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ほんとうのことを言う人との時間


2023年3月5日(日)朝の6:00になりました。

昨日から1泊2日の旅に来ています。旅に来ても朝の6:00はやってきます。

どうも、高倉大希です。




「ツーブロックがなぜダメなのかがわからない」

高校生が怒っていました。


「高校生らしくないから」

「まちの人に見られたときの印象がわるいから」

大人の言葉には、どれも納得がいかないようです。


わからないに決まっていることを、「語るために語る」のは間違っている。吉本隆明さんは、「語るために語る」という大人たち、ことばの専門家たちの「悪い癖」こそが、ウソのことばを蔓延させた原因だと気づかせてくれる。
吉本隆明、糸井重里(2004)「悪人正機」新潮社


ルールは守らなければなりません。

なぜなら、ルールだからです。


ダメなものはダメなのです。

なぜなら、ダメだからです。


語るために語られたウソのことばは、さらなるウソを生み出します。


あまりにも常識的な「問い」と「答え」にあふれ、実は本当に考えるべきことを考えずに、考えなくてもいいことを考えているのではないか。滑稽ですらある。
吉本隆明(2011)「真贋」講談社


そのおかげで、ほんとうのことを言う人との時間には価値が生まれます。

決して、すごいことを言っているわけでも、とんでもないことを言っているわけでもありません。

ただ、ほんとうのことを言っているだけです。


ほんとうのことを言うと、信用が生まれます。

真っ当でもあり、同時に不健全でもあります。


そもそもあなたは本当に彼が好きで一緒にいたいのか?それとも孤独が怖くて彼と一緒にいたいのか?答えとしてはおなじ「一緒にいたい」ですが、ポジティブな思考なのかネガティブなのかで、本質はまったく違ってきます。彼とあなたは望んでいることが、まったくの真逆なんです。二兎を追えば一兎をも得ることはできないでしょう。
幡野広志(2020)「なんで僕に聞くんだろう」幻冬舎


ほんとうのことを言うには、ちょっとした勇気が要ります。

「いま良しとされていること」が、ほんとうだと思われているからです。


ツーブロックを禁止することは、良し。

誰とでも仲よくすることは、良し。

明るく元気なことは、良し。


人々が講演のほんとうの内容に興味を持つことはめったにない。彼らはただ、あなたの口調や身ぶりや表情から、あなたが正直者であるか否かを探りたがっているだけです。
古賀史健(2021)「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」ダイヤモンド社


いちど「良し」というハンコを押されたものは、次第に疑われなくなっていきます。


ほんとうのことを言う人との時間は、とても有意義です。





サポートしたあなたには幸せが訪れます。