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短編小説『無人販売所頼み』
田島には、定期的に火を通した卵を口にしたくなる嗜好があった。
それで、中華料理はさほど好きでもないのに、炒飯だけは週に一度必ず食べる。
多い週では、二、三回炒飯を食べることもあった。
土曜日の昼時、炒飯を食べたくて仕方なくなった。
台所に入り、冷蔵庫を確認した。
生卵が切れている。
しまった、と思った。
先週末に街まで買い出しに行った時に卵を一パック買ったが、その分を週の半ばで使い切ってしま
短編小説『暇になって発見が多い』
こういう生活を続けていてはいけない、と半田は思った。
長年の職を辞して以来、部屋で寝たり起きたりの生活を繰り返している。
もう半年近くなるだろうか。
己の天職だと、自他ともに思っていた職を離れることになり、まだ気持ちの収まりがついていない。
些細な行き違いから、職場の人間関係がこじれたことが、半田の退職の原因だった。
「天職が駄目になったのに、次は何やって生きたらいいんだろうなあ」
部屋の天井
鳩三斤です。はじめまして。
読んだ人に楽しんでもらえる文章が書きたくて、Noteを始めました。
自分自身について、ここに書ける背景は何もありません。
作品を投稿して、ゼロからの世界観構築になります。
作品を読んでもらって、どういう人間が書いているのかを想像してもらえると嬉しいです。
よろしくお願いします。