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嫌われ要因第一位の○○

どんなにいい人であっても、匂いがダメだとその人の魅力は半減して
しまいますので、匂いというのは第一印象や人間関係に大きく影響を
及ぼしており、はっきり言って、匂いがクサいと一瞬で人に嫌われて
しまいます。

また、体臭がクサいというのは、私たちの健康状態が悪化していることを
示す身体からのサインでもあります。

今回は、体臭がクサくなる根本的な原因と、食べると体臭がクサくなる
最悪な食べ物について、科学的根拠に基づいて説明していきます。





クサい人は世間から嫌われている!

なんとなく分かっていると思いますが、大体の人は他人に対して
「あなたクサいよ」とは言ってくれません。

恐ろしいことですが、匂いを感じる嗅覚は普段から嗅いでいる匂いに
鈍感になってしまうということが分かっています。

つまり、同じ匂いを長く嗅いでいると、匂いの感じ方が弱くなってきて、
自分では自分の体臭に気づきにくくなってしまい、その結果、人が離れて
いく理由が、まさか自分の体臭だったとは思いもよらなかったと
いうことになってしまうのです。

ちょっと体臭がするだけで人を嫌うとか、離れてしまうなんて酷いと
思うかもしれませんが、匂いというのは理性よりも本能に訴えかけて
くるものですから、「ちょっとクサいくらいで人を嫌いになっては
いけない」と理性的に判断するのは難しいのです。



また、クサいというのは記憶と強く結びついていて、一度「クサい!」と
思ってしまうと、それが記憶の中に強く刻まれてしまい、この人は
クサい人だとネガティブなレッテルを貼られてしまうことになります。

このように、体臭がクサいと人に嫌われてしまったり、印象が悪くなって
しまうというのは分かっていることだと思いますが、これがはっきりと
示された実験があります。

株式会社マンダムは、25歳から49歳の働く男女1,117名を対象に
調査を行いました。
相手に対する印象のマイナス要因を点数で評価してもらったところ、
最大のマイナスポイントは体臭があることだったのです。

具体的に言うと、体臭が気になる人は100点満点でマイナス54点の評価に
なってしまい、相手に対する評価が激減するということが分かりました。
その他の調査でも、体臭があることは圧倒的なマイナスポイントに
なってしまうという同様の傾向がみられます。


一方で、女性が特に意識していない男性にドキッとする瞬間について
アンケートを取ったところ、「いい匂いがしたとき」が47、3%で
第2位にランクインしており、イケメンだったとか、眼鏡を外した
ときとか、視覚的要素よりも匂いの方がポイントが高いという
結果が出ました。
このことから、匂いというのはプラスにもマイナスにも、
とても大きな影響を与えるということが分かります。

良い匂いがすれば圧倒的にプラス評価、嫌なニオいがすれば
圧倒的にマイナス評価ということです。
そして、女性は男性よりも特に匂いに敏感であると言われています。
体臭に関しては、実際に男性よりも女性の方が嗅覚が敏感であるという
研究結果が発表されています。

ある研究によると、男性の場合は他の匂いがある状況ではすぐに
体臭が分からなくなってしまったのに対して、女性は他の匂いがある
状況でも、体臭をかぎ分けることができたと分かっているのです。

このような、嗅覚に対する男女差の違いを、研究者は
進化論的に説明します。

哺乳類では、生殖活動に関してオスよりもメスの方が圧倒的に
負担が大きいのです。
というのも、オスの生殖活動は精子を放出するだけですから、
自分の遺伝子を残すための最適戦略は、できるだけ多くのメスと
交尾をすることです。

一方でメスは、一度妊娠したら自分の体内で赤ちゃんを育てて、
子供が生まれた後も授乳をしたり、その子供を世話しなければ
いけなかったりと、子供一人に対する負担はとても大きくなります。

子供を授かった後に、オスが自分たちを守ってくれず、何処かに行って
しまったら、妊娠中はエサを探しに行ったりするのが難しくなって
しまいますから、飢え死にしてしまうかもしれません。
だからこそメスは、できるだけ良いオスの遺伝子を求めて、
オスを選り好みするように進化したのです。

そして、オスが健康であるということは、相手を選ぶ上で
とても重要なことです。
相手のオスが健康な遺伝子を持っていれば、自分の子供も健康に育って
くれる確率が高いからです。
そして、相手の匂いというのは健康状態のバロメーターになります。


例えば、オスの体臭が異常にクサいというのは、相手のオスの体調が
悪いとか、何かしらの病気を持っているということを示すサインであると
言えますので、オスの体臭がクサいと、相手が不健康である確率が
高いですから、メスはしっかりと相手の体臭をかぎ分けて、
そのようなオスを選ばないように進化したという訳です。

だからこそ、女性は男性よりも相手の体臭に敏感なのではないかと
考えられており、男性が女性に好かれたいのであれば、体臭には特に
気を使う必要があると言えるでしょう。






体臭がクサくなる食べ物

私たちの体臭は、健康状態を示すサインであるとお伝えしました。

体調が悪いとか、身体に何かしらの異常が起きている場合、
私たちの体臭はクサくなりがちになってしまい、身体が健康であれば、
周囲に迷惑が掛かるほどの体臭が発生することはありません。



多くの体臭は・・・・

・不規則な生活習慣
・乱れた食生活
・運動不足
・睡眠不足

といった、生活習慣の乱れや、生活習慣病による加齢現象の結果として
引き起こされています。

例えば、一番分かりやすいのが口臭です。
口臭の原因は、歯周病の原因菌が硫黄化合物(いおうかごうぶつ)という
揮発性のガスを発生させていることなので、つまり、歯周病という
病気に罹っているから、不快なニオイが発生しているという訳です。

体臭や口臭などの嫌なニオイを根本的に治したいのであれば、
自分自身の体調を改善していかなければなりません。
体調が良くなればいい匂いになり、異性にモテ、人間関係も円滑に
進むようになるでしょう。



という訳で、自分自身の体調を改善するために重要な食べ物について、
体臭がクサくなる上に健康にも悪く、こういったものは食べない方が
良いとご提案していきます。

体臭を抑える上で重要なカギを握っているのが腸内環境です。
腸内環境の重要性については様々なところで言われておりますが、
体臭にも大きな影響を及ぼしています。
つまり、腸内環境が悪くなり、腸内細菌のバランスが乱れて
悪玉菌が増えてしまうと、体臭がクサくなってしまう恐れがあります。

腸内環境が悪くなると、腸内のタンパク質などが腐敗して、
有害物質が発生します。
そして、この有害物質は汗と共に排出されるため、体臭の原因に
なってしまうのですが、特に、便やおならがクサいという方は、
腸内で有害物質が産生されている証拠だと言われています。

皆さんもご存じの通り、私たちの腸内には善玉菌と悪玉菌が存在して
いますが、ウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌が腸内で増えてしまうと、
腸内のタンパク質を分解して、有毒な物質を作り、この有毒物質が
ニオイのもとになってしまいます。

私たちの体の中でクサいもととなる物質が作られていたとしても、
腸の機能が正常に働いていれば、そのような物質が体の外に出ていく前に
分解してくれますから、ニオイはあまり発生しません。

ですが、腸内環境が悪化するなどで腸の機能が低下していると、
ニオイの原因物質の分解が間に合わずに体の外に出て行ってしまい、
体臭となってしまうのです。

それでは具体的に、腸内環境を悪化させてしまう
食べてはいけないものを紹介します。



・ファストフード(超加工食品)

これらの食べ物は、私たちの腸内細菌にダメージを与える可能性が
高いとされています。
実際に、ファストフードや加工食品のような、糖分、塩分、脂肪分を
多く含む加工済み食品を多く食べる生活を送っていると、腸内細菌の
バランスが乱れて腸内環境が悪化してしまうということが、
研究によって示唆されております。

また、超加工食品というのは、ポテトチップス、菓子パン、カップ麺、
クッキー、ビスケット、冷凍ピザなどで、主に硬化油・添加糖・香味料・
乳化剤・保存料などの添加物を付与して、工業的過程によって作られる
食品のことを指します。

私たちは、忙しければ食事を適当に済ませがちになってしまいます。
仕事で昼休憩の時間が十分に取れなくなってしまうと、簡単に
摂取できるファストフードなどに頼りがちになり、仕事から疲れて
帰ってくると、もはや自炊する気など起こらず、適当な加工食品を
食べて食事を終えてしまいます。

皆さんが忙しいというのは十分に承知しておりますが、加工食品や
ファストフードなどに頼っていることは、長期的に見ると、
健康にとても大きなダメージを与えてしまうことになるでしょう。



加工食品やファストフードばかりを食べていると、腸内細菌に
ひどい仕打ちをしていることになり、腸内細菌は悲鳴を
上げ続けています。

その結果、「もう無理だ!」と腸内細菌が限界を迎えて、腸内環境は
大きく乱れ、体臭をはじめとした様々なトラブルが私たちの身体に
現れるようになります。

そうなる前に、自分の腸内細菌をいたわってあげましょう。
腸内環境を整えるためには食物繊維や発酵食品を摂取することも
重要ですが、その前に腸内細菌を傷つける、加工食品や
ファストフードといったものを止めてあげることが重要です。

また、糖質中心の食生活は、腸内細菌に大きな悪影響を与えて
しまうということが分かっていますから、健康全般のためにも
糖質中心の食生活は控えるべきです。

炭水化物や糖質は悪玉菌のエサになりますので、こういった
ものばかりを食べていると腸内細菌のバランスが崩れて、
腸の状態が悪化してしまいます。

そもそも、精製された炭水化物や、砂糖がたっぷり入った
スイーツなどは、健康全般に良くない食べ物です。




・アルコール

実は肝臓も、私たちの体臭に影響を与えています。

先ほど、腸の中で食べ物を分解する際に有害物質が発生し、
それがニオイの原因になると申し上げましたが、腸で発生した
有害物質は、そのあと小腸から吸収されて肝臓に送られ、
無害化・無臭化されているのです。

また、肝臓では血液となって流れていく前に、ニオイ物質だけを
分別して排泄してくれるという分別機能が働いておりますが、
肝臓の機能が悪くなったり、低下してしまうと、分別機能の働きも
悪くなってしまい、ニオイ物質はそのまま血流に乗って体内を巡り、
口臭の原因や汗クサくなってしまう原因になります。

ですから、肝臓の機能を低下させてしまうものは、なるべく摂取しないで
いただきたいのですが、肝臓の機能を低下させるものの代表は
アルコールです。

アルコールを飲むことは間接的に、私たちの体臭に悪影響を与えて
しまう可能性があります。
アルコールは私たちにとって毒物以外の何物でもなく、肝臓で無害な
物質へ変換されます。

ですから、アルコールを飲みすぎてしまうと肝臓に負担がかかり、
肝臓の異常や脂肪肝などの原因となり、肝臓機能を低下させて
しまいます。

また、アルコールは腸にも悪いということが最近明らかに
なっています。
お酒の飲みすぎは、私たちの腸に深刻なダメージを与える可能性があり、
腸内毒素症などといった深刻な問題を引き起こす可能性があると
いうことが研究によって指摘されているのです。


腸内毒素症とは、主に腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の
バランスが乱れたことにより、様々な不快症状が出現している
状態のことです。

不快な症状とは、例えば、お腹が痛いとか、お腹が張った感じが
するとか、慢性的に疲れているとか、何だかいつも頭がぼぼんやりすると
いった症状になります。

ですから、アルコールが好きな人であっても、適度な量をたしなむ程度に
しておいた方がいいと思います。

また、アルコールには脱水作用がありますので、口の中が
乾燥しがちになります。
口の中が乾いてしまうと、これまで唾液によって洗い流されていた細菌が
口の中に蓄積して、口臭につながる可能性があります。




・塩分、糖分の多い食べ物

塩分を過剰に摂取してしまうと、非アルコール性脂肪性疾患という
よくある肝臓の疾患のリスクが高まる可能性があります。

また、糖分の多い食べ物にも要注意です。
肝臓は、糖分を脂肪に変換するという役割も担っておりますから、
甘いものが多すぎると肝臓に負担が掛かったり、肝臓自体が
太ってしまって脂肪肝のような状態になる可能性もあります。

このように言っても、「私は甘いものを食べることが生きがいです」
という人は、砂糖の代わりにオリゴ糖を摂取してみては
いかがでしょうか。

砂糖は悪玉菌のエサですが、オリゴ糖なら善玉菌のエサになりますから、
腸内環境の事を考えるのならば、砂糖ではなくオリゴ糖に変えて
いただくのが正解です。

さらに、オリゴ糖はカロリーが少なくて吸収されにくいという特徴を
持っているので、血糖値も上がりにくいという
素晴らしいメリットもあります。



血糖値が上がってしまうと、私たちの膵臓からインスリンが分泌され、
インスリンの働きによって、過剰な糖分が私たちの身体に脂肪として
蓄積されますから、肥満につながってしまいます。

そして、肥満は生活習慣病をはじめとして様々な病気のリスクを
高めてしまうということが分かっておりますので、血糖値を上げずに
インスリンを極力出さないということは、ダイエットにおいても
非常に重要なことだと指摘されているのです。

ですから、血糖値を上げない為にも、腸に良い影響を与える為にも、
自炊をするときに砂糖を使っているという方は、それをオリゴ糖に
置き換えてみてはいかがでしょうか。

オリゴ糖はネット通販やスーパーなどでも簡単に手に入れることが
できるようですが、オリゴ糖以外の砂糖なども同時に含まれている
商品もありますので、オリゴ糖を買うときは後ろの成分表示を
しっかりと確認して、オリゴ糖だけが入っているものを買うように
していただきたいと思います。



・肉

赤身肉の摂取が体臭に及ぼす影響について調べた研究によると、
赤身肉の消費が体臭に悪影響を及ぼしていると示唆されています。
この研究は、17人の男性を対象に行われたものになります。

研究者は、17人を2つのグループに分けて、2週間の間
肉を摂取するグループと、肉を食べないグループに分け、
食生活を送ってもらいました。

そして、彼らのわきの下の汗を集めて、女性グループに嗅いで
もらったところ、肉を食べなかったグループの方が、
ニオイが遥かに良いという結果が出たのです。


この結果を受けて研究者たちは、肉にたくさん含まれている飽和脂肪酸が
汗の中にしみ出して、体臭を引き起こしているのではないかと
推測しております。




体臭を無くしたいと本気で思うのならば、体調を整える必要があります。

特に、病的なまでのきついニオイというのは、体調不良に原因がある
場合がほとんどです。
体臭は、私たちの体調を反映したものであるということを
知っておいてください。

そして、体臭を直したいのであれば、消臭スプレーなどに頼るのではなく、
食べ物を変えるなどして体調を整えることが重要です。


終わり


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