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『母と子の絆』(お母さんに言えなかったこと子どもに聞けなかったこと)を読んで思ったこと

私のnoteにお越しいただきありがとうございます。

candy@です。

この本も今回の引っ越し先の新しい図書館との出会いがなかったら、読んでなかっただろうなと思います。

とても心に染みたので、初めてですが読み終わった感想を書いてみます。

読書感想苦手だし、初めてなのであまり期待しないでくださいね〜(笑)

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作者は石川結貴さん

1961年生まれなのでほぼ私と同世代の人。

この本は子どもの立場からお母さんに言えなかったことと

母親の立場から子どもに聞けなかったことを物語として

書かれている。

はじめに書かれていた言葉にとても共感した。

どちらも互いのことを思いながら、離れたりくっついたり、ぶつかったりわかり合ったりする子どもとお母さん。
今日は笑えても明日は悲しいことが起きるかもしれない。
反対に、今日は涙を流しても、明日は抱き合って喜べるかもしれない。
何があっても、子どもとお母さんには不思議な結びつきがある。


まるで、私と二人の娘たちのことのようだと思った。

そして私と母の関係のことも思い浮かんだ。


子どもって大人よりも弱くて未熟な存在だと思われている。

確かに大人よりも知識や経験は少ない。

けれども子どもには大人が忘れた心の豊かさや柔軟さを持っていると作者は云う。

例えば一本しかない同じ色のクレヨンを兄弟が使いたい時

一本のクレヨンをポキっと折って兄弟仲良く使うような発想。

貸してあげるとか自分が我慢するとかそんな大人の考えでは浮かばないようなこと。


そして子どもは意外と強くてタフだということ

この本の中に『ドンマイ』というタイトルがあるのだが

中学受験で難関の名門私立に合格した息子が、優秀な生徒の中でだんだんと落ちこぼれていき、中学3年生から不登校気味になり、高校は別の私立高校へ行く。

けれども息子はその高校も3ヶ月でやめてしまう。

母親は引きこもった息子の対応に悩み後悔を繰り返しながらも、毎回食事を息子の部屋の前に置く。

ある日とうとう母も我慢の限界を超えてしまい、作った食事をドアの前で床に叩きつけて家を飛び出す。

結末はここでは書きませんが、子どもはお世話するもの、お世話されるものという母の考えがいかに自分よがりなのかを考えさせられた。

母の愛情がちゃんとあって、その愛を子どもが感じていれば少しくらいほったらかしでも子どもは自分で考えて行動できるもんなんだと。



子供のために・・・


私を含めてどれだけの母がそう想っているのだろう


子供のために食事を作って

子供のために身の回りの世話をして

子供のために送り迎えをして

子供のために・・・

子供のために・・・


でもそれは私のためではなかったのか?


それでも子どもは健気に親の愛に応えようと、親が思う以上に親の気持ちを考えて親のことを思いやっている。


おわりに書かれていた作者の言葉

子育てにおける主役は親だけではない。

育てるのは親かもしれないが、『育つ』のは子どもだ。

産んだ、のではなく産まれてくれた。

育てる、のではなく育つ。

私という主語を子どもに変えたときむずかしい子育てがシンプルで優しいものにならないだろうか。

かけがいのない命を授かったことに。

無事に生まれてくれたことに。

そして、大きく、たくましく育つ子どもたちに。

そこにはただ、

『ありがとう』の一言さえあればいいのだと思う。



親が子どもをこうしたいと思うと様々な選択肢で悩んでしまう(私もそのひとりだった)

けれど子どもがどうしたいのかを考えると案外シンプルに答えが出るのかもしれないと思ったんです。


娘たちが20代になってこの本と巡り合えたのも何かの縁かもしれません。

この年になって私と娘たちとの関係を振り返る機会が増えているのを感じます。

子どもたちが小さかった時にはそんな余裕がなかったし

娘たちの学生時代も留学だったり受験だったりといつも何かに向けてすることに追われている日々だったから。

それも全て大切な思い出なんですよね。


不思議なことに私の中では子どもと関わる時間が少なくなればなるほど

娘たちへの私の関わり方を見直してしまうんです。


『子育てはもう終わったこと』

『いつまで子離れできないの』

『次の人生へステップしたら』

いろいろな声が聞こえてきそうですが

私にとっては娘たちと関わることが私のライフワークなんだと思うんです。

娘たちなくして私の人生は考えられないから

それは娘たちに依存しているとかではなくて

娘たちがひとり立ちして大人になって

どんなに離れていても

やっぱり愛する我が子だから

理由なんてないんです。


子育てに成功するために〜するとか

子育てに失敗しないように〜しない、なんてどちらも変ですよね。


それでは親が主役(主語)になってしまいます。

あくまで親は脇役です。

子どもは自分が主役で自分の人生を生きているんですから。

この本はそのことを教えてくれました。


そして、子どもを産んだから親になれるのではない

親も未熟で悩んだり焦ったりする

それは当たり前のこと

それでも子どもに関わり合い続ける

一生かけて

答えはなくても・・・

それでもいいのかなと思いました。


ここまで読んでくださりありがとうございます。

読んだ本の感想を忘れないうちに書きたくてまとまりないかもしれませんが

最後まで読んでくださって感謝しています。



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