最近の記事

映画ランキング2023

そろそろまとめましょうか。 あたしが今年見たものなので新旧ごちゃまぜです。 なかなか劇場まで足が向かなかったここ数年ですが、環境の変化もあり劇場にまた行くようになりました。TSUTAYAディスカスも始めたりして、ネトフリにない旧作も見られるようになりました。久々にたくさん映画が見れた1年だったな、と思います。 そして今年のベストスリー!!が絞れなかったので、邦画と洋画にわけました。これならなんとか絞れる!なので計6本ですね。お付き合いくださいませ。 〜邦画BEST3〜 1

    • 雑食になりたい

      鼻を掠めた金木犀の香りが、自分の纏った香水なのか本物なのか、一瞬判断に迷った。 そんな季節ですね、お久しぶりです。 映画のことをちっとも書かないまま放置してました。ここ2、3日ちょっと映画に対する想い事があったので書き留めようと思います。 まったくの余談なんですけど、お笑いの記事を書いた当初は本当に毒のある笑いが評価されて金属やウエストランドがM-1で活躍すると思いませんでした。記事には沢山のいいねをありがとうございました。今年も今年とて楽しみです。 さて。話を戻して…

      • 今日みたく雨なら、きっと泣けてた④

        おばあちゃんを見送ったあと、母方の祖母の家に行った。 ※亡くなった父方の祖母を「おばあちゃん」、母方は「祖母」と表記します。 祖母は今回の葬儀も出席したがっていたが、高齢により遠方への運転が危険なため、香典のみ送っていたのだ。 最後に会ったのはコロナ前、久々の再会。 聞かれたことはやはり「旦那さんは?」 祖母は我が家系のボスのような存在。 旦那が居ないことにサッと顔色が変わったが、コロナ禍なら仕方ない、次来る時は挨拶を、と渋々返事をした。 そして、半年ほど前におばあち

        • 今日みたく雨なら、きっと泣けてた③

          車を運転しながら、父は旦那のことを心配していた。 「職場で体調不良の人が出たから念の為」ということで欠席にしたから、旦那の体調に異変がないか気にかけているのだろう。当の旦那はそんなこと知りもせずゲームをして過ごしていると思う。 予約していた和食屋に着くと、母と弟が待っていた。やはり、口々に旦那の具合を聞かれるので、適当に濁す。席に着くと、ほどなくして料理が運ばれてきた。食欲のない中、とびっ子の乗った海鮮丼を咀嚼しても罪悪感の味しかしなかった。 式場に着いてからは香典をあげ

        映画ランキング2023

          今日みたく雨なら、きっと泣けてた②

          ※フィクションです ひとしきり暴れた後、旦那はあたしに「おい」と声をかけてテレビの方に視線をやった。 これは「今からゲーム通話するから準備しろ」の意味。ヘッドセットを接続して、お酒とつまみを用意する。いつの間にかあたしの仕事になってたことの一つ。 準備が整うと、旦那は通話相手に早速あたしの事を愚痴り始めた。別に何と言われようが構わない。あたしも自室に戻り、友達にLINEで愚痴を零した。 通話相手が上手く宥めてくれたのか、床に入る頃に旦那は落ち着いていた。 怒ってごめん、と

          今日みたく雨なら、きっと泣けてた②

          今日みたく雨なら、きっと泣けてた

          ※暴力描写あり ※フィクションです 五月晴れが続く日の早朝、父からの電話で目が覚めた。 「おばあちゃんが死んだ」 久しぶりに聞いた父の声は落ち着いていた。いや、亡くなったのは父の母だから、落ち着いていたのかはわからない。平坦なトーンで、式の日程は未定なので決定次第連絡するということ、コロナ禍だから体調不良がある場合は無理して来なくていいということ、死因は老衰だということを告げた。 1、2年前から体調が芳しくなかった90歳超えのおばあちゃんを思い出しながら、出席の返事をし

          今日みたく雨なら、きっと泣けてた

          退去費用がやたらに高かった話②

          あらすじ ゴミみたいな管理の賃貸を退去し約1ヶ月、198333円の退去費用の請求が来て開いた口が塞がらなかった。 とりあえず、国民消費生活センターへ電話相談をした(無料) そこで、請求金額と内訳を説明。既に読み込んであったものの、国交相のガイドラインに沿って費用請求されることと、不動産取引適正推進機構の電話相談窓口を案内してもらった。不動産取引(略)は宅建など、有資格者が知識に基づいて、請求金額が適正かどうか確認し交渉のアドバイスをくれる機関らしい。ちなみに、第三者として管

          退去費用がやたらに高かった話②

          お笑いは復讐劇

          キングオブコントで空気階段優勝記念に少しだけお笑いについて書きたい。 あたしはお笑いが好きで、小さい頃はエンタの神様を、今はキングオブコントとM1を楽しんでみている。 お笑いとの出会いは小四のとき。 家庭でも学校でも揉め事があったあたしは10歳にして脱毛症に悩まされるくらいストレスを抱えていた。笑顔が少ない、性格が暗いと祖母に言われたのもこのくらいの歳だったと思う。それでも、週に一度、エンタの神様を見ている時だけは笑えた。 笑うというのは人間だけができる高度な行為で、スト

          お笑いは復讐劇

          退去費用がやたらに高かった話

          無事に欠陥建築としか思えない賃貸を退去し、都心から離れた新居で快適な生活を送っていたが、気がかりなことが1つあった。 退去費用だ。 退去日の立ち会いーこの立会も管理会社の都合で直前の日程変更など一悶着あったが割愛ーで色々指摘され言い合った経緯があり、法外に請求されたらどうしようという心配がずっと頭の片隅にあった。 そう、入居の三年間ひたすら管理のなってない賃貸で苦労したのに退去後も変に悩まされることになったので一部始終を記録しておく。 今まさに高額請求で悩んでいる人たちの

          退去費用がやたらに高かった話

          事故物件から解放されたらメンタル安定した話

          どうも、事故物件(物理)から安全な家に引っ越せた如月です。 東京都民ではなくなりましたが、家の広さは倍になり、家賃は2.5万安くなりました。 日当たりと駅からの所要時間は妥協しましたが、それでも越してきてから1週間、色んな変化がありました。 列挙します。 ・強い雨が降っても雨漏りの心配をして慌てて帰宅しなくていい。窓の下のバケツや雑巾が不要になった ・家がカビてない。浴槽下や剥がれかけてる天井から沸くコバエがいない。清潔なお風呂にゆっくりつかれる ・自転車が買えた。その自

          事故物件から解放されたらメンタル安定した話

          香水沼に浸かったので語りたい

          ー······街ですれ違ったいい香りの女の人。 ふと思い出す昔好きだった男の香り。 日曜の朝の柔軟剤の匂い。 春の陽射しと緑の混ざった匂い。 香水屋で混ざり合う無数の複雑な香り。 世界は香りで溢れていて、香水は無限に生み出されるけれど、自分の肌に乗せた時に「自分の香り」になるものは極わずか。 そんな際限なく深い沼に、ただいまズブズブとハマっております。深さで言えばここ数ヶ月で膝上くらい。 元々香りものは好きだった。 パトリック・ジュースキントが書いた「香水」という小説は

          香水沼に浸かったので語りたい

          続・住んでる賃貸が事故物件だった話

          昨晩、シャワーを浴びていたら突然獣の声が浴室に響いた。 1番近い鳴き声は象だと思う。 外で何かが鳴いてるのかと思って引き続きシャンプーを流しててハッとした。 これ、シャワーの鳴き声だ。 ー・・・予兆はあった。 シャワー側に切り替えるてるのに何故か一緒にお湯が出始めてしまう蛇口。 水の切れが悪くなっていてポタポタしてしまうこと。 あぁ、前にお風呂場の水道から水漏れした時に直しに来た管理会社のおっさん、確かこう呟いてたな。 「あ、回してたら取れちゃった…うーん、あ、でも漏れて

          続・住んでる賃貸が事故物件だった話

          Monsterと呼ばれた女性殺人鬼について

          モンスターという映画を見た。 予告を目にしたことがあって、モデルとなったアイリーンの存在も知っていて、気になってたものの見たことはなかった映画。 脚色もあるだろうが実話を基にストーリー展開される。 シャーリーズ・セロンの美貌を崩した演技ぶりには目を見張るものがあるのでそこも是非見てほしい。 以下、ネタバレあり。 映画を見終えて、まずひとつ思ったのが 「あぁ、あたしはこの人をとてもじゃないけどモンスターなんて言えないな」ということ。 親に捨てられ、預けられた先で虐待を受け

          Monsterと呼ばれた女性殺人鬼について

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話④

          あたしはただ黙って見ていた。 キッチンがどかされ、床と壁がくり抜かれていく様を眺めていた。 土曜午前8時半。外はいい天気だった。 「いやぁ、災難でしたねえ。水が使えないのって大変でしょ」 光る頭にタオルを巻き、いかにも大工ですと行った容貌のおっちゃんは元気よく話しかけてきた。 「そうですね、軽く災害ですもんねぇ。直りそうですか?」 「見た感じ壁側のここだね、ほら、水出てるでしょう。これを取り替えてしまえば大丈夫、もう少し壁切るね」 管理会社が全員海外の方達なので、きちんと

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話④

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話③

          さて、翌日は在宅勤務だった。 朝と夜にシャワーを浴びる生活をしていたが、シャワーは保留。ベタつく髪が気になるが見る人はいないので我慢する。飲み物はペットボトル飲料。 問題のトイレだが、弊社の在宅勤務の条件として「すぐに連絡を取れる状況にあること。連絡が取れないと怠慢、欠勤と見なす」とあるので、通常通り席を立っていたらタイミングによっては欠勤になってしまう。それは避けたい。そのため、勤務前にコンビニで済ませ、昼は外食がてらお店のものを借り、それ以外は我慢することにした。 この

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話③

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話②

          日曜を挟み月曜日、朝から鬼電が来ていた。管理会社からだ。 基本的に仕事中は電話が出来ないので昼休みに折り返した。 管理会社「下の人から如月さんのところの水漏れが酷いとクレームが来ています。修理をしたいです」 如月「うちではないと、この前の業者さんが言ってましたが…」 管理会社「とにかく早急に工事したいです。今日はいますか」 如月「いないです」 管理会社「今日か明後日は?」 如月「いないです。明日なら居ます。今日の夜はいます」 管理会社「夜は営業時間外なので、明後日、合鍵で入

          住んでる賃貸が事故物件(物理)だった話②