退去費用がやたらに高かった話②

あらすじ
ゴミみたいな管理の賃貸を退去し約1ヶ月、198333円の退去費用の請求が来て開いた口が塞がらなかった。


とりあえず、国民消費生活センターへ電話相談をした(無料)
そこで、請求金額と内訳を説明。既に読み込んであったものの、国交相のガイドラインに沿って費用請求されることと、不動産取引適正推進機構の電話相談窓口を案内してもらった。不動産取引(略)は宅建など、有資格者が知識に基づいて、請求金額が適正かどうか確認し交渉のアドバイスをくれる機関らしい。ちなみに、第三者として管理会社や大家さんに異議を唱えるのは弁護士の仕事で、宅建はあくまで「アドバイス」のみ。交渉は自分でやってね、ということで、消費生活センターのお姉さんと宅建のおじさんのアドバイスを受けて交渉が開始した。

色々と請求項目はあったが、ペット飼育していたため「非がある部分と特約部分についてはお支払いしますがそれ以外は負担しません」という姿勢で戦うことにした。

まず、内訳は下記の通り。

ルームクリーニング  50000円(特約記載)
エアコン補修  12000円(特約記載)
畳交換   15600円×2畳
畳粗大ゴミ処理費用  3250×2畳
床貼り替え  35100円
壁紙貼り替え  45500円
消費税   18030円

計198330円ー敷金80000円

まず、特約だけでほぼほぼ敷金を返さない契約になっている。エアコンをどうしても修理したがっていたのは既にお金をとることが確定していたからだろう。引越しを何度か繰り返した人でない限り、入居時に賃貸契約書の特約事項など細かくチェックすることは無いかもしれないが、もしかしたら高いクリーニング代が定められているかもしれない。契約時によく確認することをおすすめする。

前回記載したが、畳交換を承諾したのは1枚のみだ。もう1枚は通常消耗、もしくは表替え程度で済むと思っていたが2枚とも交換したらしい。
畳の交換費用は質によるのでピンキリだが、だいたい10000〜17000円くらい。そんなに上質な素材を使ってる畳に見えなかったがやや高い気がする。ただ、法外に高くは無いので交渉してもあまり動じないかもしれない。1枚だけではあるが汚してしまったことは確かなので交渉保留とした。

訳が分からないのは粗大ゴミ処理代。
聞いてない。
いや、大きいゴミを出す時はお金がかかるだろうけど、通常請求されるものなのか…?しかも、居住していた区で粗大ゴミ代を調べたところ、1畳1200円だった。何、3250円って。
国民(略)のお姉さんも宅建のおじさんも、これは交渉の余地ありとしていたので交渉することにした。

次、床貼り替えについて。
高い高い。納得できない。だってクッションフロアの裏側なんて掃除できない。
古い建物だったし、鉄コンだったから水分を建物全体が吸ってしまっていたのだと思う。壁紙だってカビの生えやすさだって、全て劣化だと思う。
カビは国交相のガイドラインにも経年劣化と記載されている。それを武器に交渉することにした。

壁紙貼り替え。
ペットが汚してしまった部分だけでこんなに金額いくのだろうか?
国民(略)のお姉さんに、壁紙は貼り替え面積で請求される(貼り替えてから6年で残存価値が0円になる償却式)と聞いたが、貼り替え面積の記載も何も無い。ちなみに、床に関しても面積の記載なし。こんな杜撰な請求明細あるだろうか。お姉さんも「書いてないんですか」と絶句していた。
兎にも角にも、面積と、最後に貼り替えた年を聞くことにした。

電話だと基本的にスルーされるのでメールにすることにした。履歴も残るので交渉にはもってこいだ。
メールの最後に「国民(略)と不動産(略)に相談、報告したこと」「ガイドラインに基づいた金額で、お互い納得の上で精算したい旨」を認める。この一文があるだけで、適正金額を再提示してくれることがほとんどだという。大事にしたくないのはお互い様だ。

支払い期限はなんと3日後だったが、契約更新の時も3日後だったので最早こんなことで驚くまい。やることはやったし、返事を待つことにした。

1週間後、あたしは「大事にしたくない」「適正金額に改めよう」という気持ちになるのは日本人だけでは無いか…?という疑惑に駆られることになる。

続く

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