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デスの気持ち葬りたい2

すこし前 付き合ってた人に「死にたい気持ちは、本当は生きたい気持ちでしょ?」って言われた。びっくりして、何も言えなかった。その言葉は遠くから飛んできた矢の言葉だった。しっかりと私を捕らえて、苦しめたよ。悔しかった。内臓が冷たくなっていくのがわかった。ほんとうは立っていられないくらいだったけど、なんとか話を合わせた。──そうかもね。死にたい気持ちが強いってことは、それだけ生きたいってことなのかもね。 何言ってんの。死にたい気持ちは、死にたい気持ちだよ。生とは違った場所にある別

    • グバイ過去!

      やっぱり、ツラい気持ちを晴らすためにものを作るなんてよくないよ。不健全。ツラい気持ちがなくなったらものが作れなくなるんだから、いつまでもツラい気持ちに浸っていたくなるのも当然。だからもうツラい気持ちを捨てる。わたしはこれから、次の一歩を踏み出すと思う。 これはなに? このあかるくて、あったかくて、キラキラと光るわたしの手の中にあるもの。そう、これがわたしのこれからの相棒。わたしはこれを携えて生きる。そしてこれをもってして過去のわたしを裏切る。もし十年前の自分に会って、「これ

      • 1月号のユリイカは『書体の世界』特集です。

        二年前までの私なら秒で買ってたね、この夢のような特集。本屋でパラっ見た所、金属活字時代のお話が多めぽかったのがなおさら私のハートを鷲掴みにしただろうよ。 漢字圏言語の書体を作るのってすごく難しいのよ。日本語だって、常用漢字だけでも5,000字。5000字だけだと、無い文字も少なくなくて、一通り揃えようとしたらだいたい2万文字。もちろん使いまわせるパーツ(部首とか)は多いからひとつひとつを一から作るわけではないけど、それでもすべての文字を揃えるに必要な労力はとんでもないはず。

        • 人生、逆境にもほどがあるやろと考えたら笑えてきた

        デスの気持ち葬りたい2

        • グバイ過去!

        • 1月号のユリイカは『書体の世界』特集です。

        • 人生、逆境にもほどがあるやろと考えたら笑えてきた

        マガジン

        • 9本

        記事

          生きるということ

          だれの死も願わずに生きたいというのに、殺される夢と殺す夢しか見ない。夢の中で誰かを殴ったり蹴飛ばしたりするたびに内臓が冷たくなる。なぜかというと、そこに少なからず満たされる気持ちがあるからだ。振り払うことが難しい。復讐心だと思いたい。自分の人生を誰かのせいにしたくてたまらない。自省も規範も哲学もなければ自己中心に最適化されるのは当然だ。しかし、その人間が私でないとなぜ言えるだろう?私が殺しているのは私かもしれない。 それに比べたら殺される方は救いともとれる。誰かの手によって

          生きるということ

          安心を信じなさい

          安心を信じなさい

          自分の体を自分でやさしくなでることで眠れてるちかごろ

          自分の体を自分でやさしくなでることで眠れてるちかごろ

          正しい歩行

          例えば4月の風が抜ける駅の地下街において、正しい歩行を試みる。 まず背筋を伸ばす。体全体に芯が通っていて、私の背骨は地球の中心を指す精緻なコンパスのようだ。真っ直ぐに屹立している背骨の上には、ストンと乗った頭、まるで重さがないかのように。左に見える女の子が持ってるタピオカによそ見しないし、右の可愛い洋服のお店も見たりしない。どこにも注視せず、全てのものを見ようとする。そうすると、眼にうつる全てが自分のものになった気がする。 右手についてる五本の指は、ふっと閉じられている。

          正しい歩行

          いろいろなんじゃ

          どうせ誰も読んでないんだし、もっとちゃんと誰にも読まれたくないようなことを書く。全部フィクションだし大丈夫。 人を伏し倒した。蹴飛ばした。 ちょっと待てよ、少し時間を遡ろう。私には私の熱烈なファンがいて、そのうちのコアな人で、本当にもう私のことが大好きすぎて、街中で私を見かけたらうっかり、轢き殺すんか?ゆうくらい車で横をビュンと走り抜いてしまったり、横断歩道を歩いている私に低レベルなナンパか?ていうくらい雑な声かけを決めてくれるロン毛のかっこいいお兄さんがいる。血走ってて

          いろいろなんじゃ

          しなないったら!

          どんだけハッピーな日でも家に帰ると死にたくなる。これが結構やばくてですね、壁に頭ガンガン打ちつけたり、衝動的に6階の手すりの向こうへ躍りだしたくなるから厄介。ていうかさっきまでのハッピーな気持ちはどこに? 自分はアンハッピーの天才だ。今日なんかはお酒を飲んだからもう最悪ですね。鬱鬱鬱。あは〜。まじであと何回この希死念慮を乗り越えればいいんだ。死なない死なないと呪文のように呟いて、それでもどうしようもないからもう一度コンビニに出かけて、ほろよい買ってきてこの駄文を散らしている。

          しなないったら!

          秘密は秘密のままに

          自分は人間性の問題を大切にしたい。その人がその人であり、別の誰かではないという事実。それぞれ別の人生を歩んできて、これからも独立した個であり続けるであるだろうという事実。それらを尊重するということ。 たとえば、誰かと交わした大事な話は絶対自分のなかでの秘密にする。約束してもしてなくても。それがいい話でも悪い話でも。その人のパーソナリティに関わることなら、絶対他言しない。 これは私の一方的な約束事だ。私はこの約束をひけらかしたりはしない。私は、私に少しでも心をゆるし、大事な

          秘密は秘密のままに

          これだけ弱いのだからそのうち死んでしまっても不思議ではない

          あのね、死にたがりだと思われてるけど、それは少し違って、私だって死にたくなんかはないんだよね。昔、恋人の両手を取り、私の首に添え、恋人の手の上から力を入れたことがあった。ソファの上で向かい合ってた。もちろんそれで死ねるなんて思ってもないし、そんな方法で死にたくもない。どうしても私の存在を否定したくなって、癒されるためにそうしたに過ぎない。死への途上にあることを確認するだけで安心できる。たしかにそこへ向かっているという事実にすがることができる。私にとっての祈りがそれ。 手元に

          これだけ弱いのだからそのうち死んでしまっても不思議ではない

          とにかく自分のことを隠しておきたい

          引きこもってた頃、人との接触を絶っていた。というか、誰からの接触の試みもなかった。当時一緒に暮らしていたはずの父からも。父は私が学校に行かず部屋に篭ってることを、ずいぶん経ってから学校からの電話で知ったはずだ。彼が家の電話をとったならば。一度はとっただろう。それ以外は私が鳴り続けて死んだ受話器を耳で確認した。父が部屋へ来そうな気配を2度 察知したことがあって、一度は窓から屋根へ出て、一度は押入れで息を潜めた。その時の気持ちを覚えている。誰からも忘れられていることによる安心感。

          とにかく自分のことを隠しておきたい

          タイトルなんて書きたくねえよ

          またがっかりしちゃったな。いいかげんもう何にも期待してなかったつもりだったけどまだダメだったみたい。期待は徹底的に潰しておかないと。裏切られた時に悲しくなってしまうからね 思い返すと、鬱がもう15年くらい続いている。巨大な無気力と無感動が度々私を襲う。自殺なんか考えたことのない人なんかにはわからないでしょう?死の淵に立つ感覚。私には、ギリギリのところまで行ってしまったことが2回あった。たった2回。こんなにも長く生きながられているのにたった2回ですんでよかった。そして、生きて

          タイトルなんて書きたくねえよ

          ほんとうのこと

          ほんとうのことだけがほしい うそじゃなくて ほんとうのことだけがほしい ごまかしでもない ほんとうのことは少ないから だからそれを求めなくては ほんとうのことは少ないから だからそれを大切にしなくては 風のように透き通った文を 伸びやかにまっすぐな声を 濁りのない肉体を、心を 果てのない空の青さを飽きずに愛せるか 足で地面を踏みしめ歩み 明日を待ち遠しく思い 流された涙を忘れず 瞳の奥の自分を見 木漏れ日を浴び 背筋をのばし 誰かを想う それは砂漠の渇きを潤すも

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          ほんとうのこと

          部屋で一人うずくまってるアンタに用がある

          大丈夫と大丈夫じゃないとを行ったり来たりしすぎて心が磨耗している。 死にたくない時の気持ちを忘れないために、死にたくない時に死にたくない気持ちをどこかに残しておく。書くことで、誰かにこっそり告げることで。そうやって自分の存在を確かなものにしていかなければならないほど希薄すぎる私だ。 安心できる場所が欲しい。安心できる場所をあなたは持っていますか? もし持っているという方はおめでとうございます。あなたは世界から祝福されています。帰ってこれる場所があるということが、どれだけあな

          部屋で一人うずくまってるアンタに用がある