これだけ弱いのだからそのうち死んでしまっても不思議ではない

あのね、死にたがりだと思われてるけど、それは少し違って、私だって死にたくなんかはないんだよね。昔、恋人の両手を取り、私の首に添え、恋人の手の上から力を入れたことがあった。ソファの上で向かい合ってた。もちろんそれで死ねるなんて思ってもないし、そんな方法で死にたくもない。どうしても私の存在を否定したくなって、癒されるためにそうしたに過ぎない。死への途上にあることを確認するだけで安心できる。たしかにそこへ向かっているという事実にすがることができる。私にとっての祈りがそれ。

手元にある安心はことごとく捨て去り、差し伸べられた希望は拒む。そうしたくなくても、宿命的にそうなってしまう。これは私の深いトラウマに因るものっぽい。たった1人で過ごしていた時期、飼ってた愛すべきゴールデンレトリバーを殺し、猫を殺した。彼らを見捨て、救えなかった過去がいまだに私を呪っている。荒れた家を見かねて祖母が一緒に暮らそうかと提案した時、私はうん、ということができなかった。だって、いつかみんな帰ってくるかもしれなかったから!そんなことあるわけないのに。それでひとりぼっちになった。自分で望んでそうしたのだから誰のせいでもない。私の選択だ。

私の世界観の原型がこれ。手元にある安心はことごとく捨て去り、差し伸べられた希望は拒むこと。それが私にとっての自然なのだから、私はそれを繰り返す。もうおしまいにしたい

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