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グバイ過去!

やっぱり、ツラい気持ちを晴らすためにものを作るなんてよくないよ。不健全。ツラい気持ちがなくなったらものが作れなくなるんだから、いつまでもツラい気持ちに浸っていたくなるのも当然。だからもうツラい気持ちを捨てる。わたしはこれから、次の一歩を踏み出すと思う。

これはなに? このあかるくて、あったかくて、キラキラと光るわたしの手の中にあるもの。そう、これがわたしのこれからの相棒。わたしはこれを携えて生きる。そしてこれをもってして過去のわたしを裏切る。もし十年前の自分に会って、「これからは明るい世界で生きるよ」なんてのたまったら、たぶん彼は驚いた顔をするだろうな。なにも言えなくなるんだろうな。それで、やがて、彼の驚きは落胆へ、落胆は怒りへと変わって、ごうごうと煮えたぎるやるせなさに目を剥きわたしに掴みかかるんだろうな。そのときの、彼の心の底に沈んでいる氷の気持ちをわたしは知っている。でもわたしは、もう随分と遠くまで来てしまったんだ。彼とは明らかに別の道を歩んできてしまった。そしてわたしには刺される覚悟だって、既にある。グバイ過去!そしてハロー未来。手を取り歩きましょう。愛する人、そしてまだ見ぬ人。

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