蝦夷栗鼠(ezorisu)

エゾリス(蝦夷栗鼠、Sciurus vulgaris orientis )は、ネズミ目…

蝦夷栗鼠(ezorisu)

エゾリス(蝦夷栗鼠、Sciurus vulgaris orientis )は、ネズミ目(齧歯目)リス科リス属キタリス種の亜種で、北海道に生息するリスである。

マガジン

  • 登山道学研究会

    日本の登山道を科学的に体系的に論理的に理解しようと試みる会です。

  • "黒岳石室と僕たちを巡る話"

    Tales Reflecting Kurodake Ishimuro and Us

  • 生物分類技能検定対策集

    生物分類技能検定試験の参考に。

  • サステナブルトレイル実践ガイド

    トレイルデザインとは「山の中に、道をつくる」活動 高齢化、資金不足、人材不足、温暖化、災害…… 山岳保全は、鬱蒼としたハイマツ帯のようなもの。 足を踏み入れると出口が見えず、 とらえどころがなく、道に迷うことも多い。 トレイルデザインとは、 そんな山に一本の道をつくる活動です。 山を歩き、声を聞き、仲間をつくる。 山の地図を描き、一番必要とされる場所に、 必要な道を、橋を、小屋をみんなでつくる。 それがトレイルデザインです。

  • 「読め」シリーズ

    いろいろ調べ物をした後、「あれって何処で読んだんだっけ?」となることが多いのでまとめておきましょう。

最近の記事

【登山道学勉強会】登山道に関する最新研究2023④ #21

登山道に関する日本の最新研究を紹介 その4今回は「ロングトレイル」に関する研究の紹介となります。「登山道」と「トレイル」は厳密には違うもの考えていますが、登山道の一部をロングトレイルとして利用している場合もありますし、共通している部分や参考になることもあるのと思います。紹介するのは「日本のロングトレイルが持続的に発展するための要件」(山川, 石川, 黒田, 藤田, 難波,2023)です。 日本のロングトレイルが持続的に発展するための要件最近では日本でも認知度を得てきたロング

    • 【登山道学勉強会】登山道に関する最新研究2023③ #20

      登山道に関する日本の最新研究を紹介 その3今回は研究ではありませんが、とても示唆に富んだ記事がありましたのでその一部をご紹介します。紹介するのは一般社団法人全国森林レクリエーション協会が発行している季刊誌「森林レクリエーション No.435」の特集で、日本を代表するトレイルビルダーの一人、TRAIL LAB 代表の浦島悠太さんの記事です。タイトルは「日本のトレイルの未来 海外トレイルの事情と日本の現状を踏まえ(1)」です。 本記事におけるトレイルの定義本記事では海外でのトレ

      • 【登山道学勉強会】登山道に関する最新研究2023② #19

        登山道に関する日本の最新研究を紹介 その2日本の貴重な登山道に関する研究の一部をご紹介していきましょう。今回紹介するのは、最近各地で行われているボランティアなどによる協働型の登山道整備に係る研究で、「Evaluation of the Effectiveness of Trail Repair Works Based on Three-Dimensional Monitoring around Mount Kurodake, Daisetsuzan National Park

        • 【登山道学勉強会】登山道に関する最新研究2023① #18

          登山道に関する日本の最新研究を紹介2023年も残りあと2ヶ月となりました。今年は珍しく登山道に関する研究が発表されましたので、そんな貴重な研究の一部をご紹介していきましょう。今回、紹介するのは白山で行われたササ刈りに関する実験です。 著者:赤穗雄磨、乾靖、敷田麻実 白山国立公園北部の山麓・樹林帯における登山道のササ刈りによる維持管理手法の実践日本で登山道の研究というと、高山帯や湿原など脆弱な環境での研究が多く、登山道の問題でよく取り上げるのはそういったセンシティブな場所の

        【登山道学勉強会】登山道に関する最新研究2023④ #21

        マガジン

        • 登山道学研究会
          23本
        • "黒岳石室と僕たちを巡る話"
          7本
        • 生物分類技能検定対策集
          4本
        • サステナブルトレイル実践ガイド
          48本
        • 「読め」シリーズ
          24本
        • 山岳保全大全(仮)
          10本

        記事

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第6話 公衆電話ありませんよ

          黒岳石室Q&A5夏山シーズン真っ盛りですが、黒岳石室へは行きましたでしょうか?今回は本題に入る前に黒岳の様子をお届けします。 黒岳ロープウェーの五合目駅では100周年記念のパネルが展示されるなど、100周年仕様となっいます。 100周年記念木札(¥770-)が売られていて、売上の10%は登山道整備に寄与されるそうです。 黒岳石室まで行くと、ここでしか買えないオリジナルグッズも販売しています。 公衆電話ありましたさて、それでは今回の本題に入りましょう。黒岳石室に実際に訪

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第6話 公衆電話ありませんよ

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第5話 北海道鳥瞰図屏風

          黒岳石室コラム1今回の”黒岳石室と僕たちを巡る話”では、黒岳石室と縁のとある場所へ訪れてみましたので、そのご紹介です。その場所というのは札幌にある「北海道博物館」です。北海道博物館と黒岳石室にいったいどの様な繋がりがあるのでしょうか? 1F入口から入ると、まず最初にナウマンゾウとマンモスゾウがお出迎えです。ここのテーマは「北と南の出会い」となっています。ナウマンゾウは南から、マンモスゾウは北からやって来たということです。これは動物だけに限らず、高山植物にも言えることで、例え

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第5話 北海道鳥瞰図屏風

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第4話 石室の守り人

          黒岳石室Q&A4前回「黒岳石室は北海道では唯一、建設当初から今現在に至るまでシーズン中は管理人が置かれている山小屋」というお話をしました。現在は、シーズン中の管理は黒岳ロープウェーを運営するりんゆう観光さんが行っていて、山岳ガイドの方などが管理人として常駐してくれていますが、黒岳石室の管理は誰が行ってきたのでしょうか?今回は黒岳石室を管理してきた人たちを、その全てを紹介することはできませんがほんの一部を紹介していきたいと思います。 なお、それぞれの年度については文献によって

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第4話 石室の守り人

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第3話 北海道最古の石室

          黒岳石室Q&A3黒岳の石室が建てて100年も経つのだとしたら、もしかして黒岳石室は北海道最古、ひょっとすると日本最古の石室なのでは?と思ったら、残念ながら日本最古ではありませんし、北海道最古でもありませんでした。そこで、黒岳石室について語る前に北海道の石室をまとめておきましょう。 1922 羊蹄山石室記録として残っている中で、北海道で一番初めに作られた石室は「羊蹄山石室」です。1922(大正11)年に「蝦夷富士登山会」によって九合目に建てられ「雲上閣」と呼ばれていました。北

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第3話 北海道最古の石室

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第2話 石室を建てた人

          黒岳石室Q&A2前回の第1話でもチラッと登場していましたが、黒岳石室を建設したのは「北海道山岳会」とされています。実はこの北海道山岳会は北海道で最初に誕生した”山岳会”とも言われてます。黒岳石室を建設した北海道山岳会とはどのような山岳会だったのでしょうか?今回はこの北海道山岳会にまつわるお話しです。 山岳は自然の王なり北海道山岳会は1923(大正12)年1月25日に誕生しました。しかし、ここで注意が必要なのは”山岳会”と言っても現在想像されるような”登山する人たちの集まり”

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第2話 石室を建てた人

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第1話 石室が建った日

          黒岳石室Q&A第1話として黒岳石室がいつ建てられたのかについて話をしましょう。 「2023年で100周年なんだから1923年なのでは?」 と思われるかもしれませんが、そうは問屋が卸さないのが100年の歴史を誇る大雪山なのです。まず結論から言うと、おそらく1923(大正12)年か1924(大正13)年のどちらかだと考えられます。というのも、いろいろな文献を調べていくと1923年説と1924年説の二つの説が登場するのです。 1923年説まずは1923年説、つまり今年2023

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第1話 石室が建った日

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第0話

          大雪山国立公園の玄関口となる層雲峡峡谷 かつては霊前碧水と呼ばれたこの渓谷を見下ろすように聳え立つ黒岳 その黒岳の袂に岳人達の憩いの場が存在します “黒岳石室” 縦走者から日帰り登山者、あるいは研究者 多くの岳人たちが黒岳石室を利用してきました 建立から100年経とうという今こそ 黒岳石室と僕たちの物語を綴りましょう 大雪山黒岳石室建立100周年記念企画スタート全国の黒岳石室ファンの皆さん、こんにちは。今回から新しいnoteの連載を始めようと思います。今回の企

          ”黒岳石室と僕たちを巡る話” 第0話

          【生物分類技能検定対策】種子植物分類マップvar.2

          種子植物の分類マップを作り直しました。前回作成したものより文字が小さくなった代わりに、より詳細にしました。また、系統が分かりやすくなっていると思います。

          【生物分類技能検定対策】種子植物分類マップvar.2

          【登山道学勉強会】持続可能な登山道とコミュニティ #17

          Sustainable Trail と持続可能な登山道今回で4回目となる「持続可能な登山道」シリーズです。英語圏では以前から広まっている「Sustainable Trail(持続可能なトレイル)」ですが、なぜ日本ではこのような仕組みや考え方が普及しなかったのでしょうか。今回はアメリカにおいて Sustainable Trail 普及に大きな役割を果たしたとされる「Intarnational Mountain Bicycling Association (IMBA)」 の事例

          【登山道学勉強会】持続可能な登山道とコミュニティ #17

          登山学勉強会2022年までのまとめ #1~16

          2021年から「登山道法研究会」のパロディがきっかけで始めた【登山道学勉強会】ですが、2022年までに全部16本のnoteになりました。あまり先を考えず始めましたが、振り返ってみると大きく4つのテーマに分かれているようです。そこで、ここまでのnoteをテーマ毎にまとめました。 日本の登山道シリーズ #1~4最初の登山道学勉強会は海外のTrailと比べて、そもそも「日本の登山道はとは何なのか?」について考えています。 土と水シリーズ #5~9二つめのテーマは「土と水」の関係

          登山学勉強会2022年までのまとめ #1~16

          【登山道学勉強会】山とリスクとコミュニケーション #16

          前回のおさらい前回は山岳遭難を防止するために登山者と登山道をどうマネジメントしていくべきか?という内容の論文を紹介しました。登山道のマネジメントとしては、まずその山のリスクを評価して、工務・情報・規制という3つの方法を取ることが有効であることがわかりました。この中の「リスク評価」と「情報」に具体的にどのように対応していけば良いのでしょうか?今回は前回の続きとしてこれらを補足するような論文を紹介したいと思います。 今回紹介する論文今回紹介する論文は「大雪山国立公園におけるイン

          【登山道学勉強会】山とリスクとコミュニケーション #16

          【登山道学勉強会】山岳遭難=登山者×登山道  #15

          今回紹介する論文J-STAGEに登山道に関わる論文が掲載されました。そのタイトルは「山岳遭難要因である登山者および登山道に着眼したリスク軽減に関する一考察」(小林昭裕、2022)です。登山道を管理する立場のある人は、山岳遭難事故に対してどのような対策すべきなのでしょうか?日本ではまだこういった議論は進んでいません。今回はこの論文の内容をかいつまんで見ていきたいと思います。 はじめに警察庁の統計によると全国の山岳遭難の割合は、 となっています。警察庁の統計には山菜取りなんか

          【登山道学勉強会】山岳遭難=登山者×登山道  #15