「批判」と「非難」と「誹謗中傷」を区別できていますか?
SNS界隈で実しやかに広がる「良いことしか言わない」「ポジティブ原理主義」にかなり嫌気がさしています。
なぜそういうことになるかというと、多くの人がSNSで商売をしようとしているから。商売をする上で、悪いことやネガティブなことは、妨げになるので、自然にそうなるのです。
SNSで商売をしていない人にまで、その考え方が広がっているのが違和感があるのです。
批判・非難・誹謗中傷の違い
Webで調べました。Googleで「〇〇とは」で検索した最初の結果です。
批判:良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること。
非難:欠点やあやまちなどを責めとがめること。
誹謗中傷:「誹謗」とは他人へ悪口を言ったり罵ったりする行為を、「中傷」とは根拠のない嘘やでたらめを述べる行為をそれぞれ意味する。
いろんな見解があります。
とにかく悪い言葉は使わない
批判はいいけど非難・誹謗中傷はよくない
批判・非難はいいけど誹謗中傷はよくない
さすがに誹謗中傷が良いと言う人は居なさそうな感じですが。
僕個人の認識としては、
批判・非難はいいけど誹謗中傷はよくない
です。
上記の意味を見る限り、批判というのは単に評価ですので、それが悪いと言ったら評価自体が無効になってしまいます。
非難がよくないと言っている人(ブログ)が多く見受けられますが、非難がよくないのなら「日本政府がロシアを非難している」という今の状況は、悪いことなのでしょうか?僕は疑問です。
要は、事実がどうかという点を最初に認識する必要があります。
事実無根で批判・非難されたら、誰でも心外ですし、それはよくないと思います。場合によっては謝らないといけない話です。
しかし事実に何か問題があるとしたら、そこを指摘することは、決して悪いことではありません。確かに言われた方は嫌だったり言って欲しくなかったりするとは思いますが。
社会の中では、他人のよくない点を指摘することは、社会の機能でもあると思います。もちろん、何が良いか悪いかは時代背景、社会情勢、倫理観、価値観などによって変わってはきますが。
事実を自分なりにきちんと捉えて、そこに発言をするということは、社会にとって悪いことではないと思います。(心情的なものは横に置いて)
何も言わないで、良いことだけ言って、または良いことだけ見るようにしているのが、社会にとっていいとは言えないと思います。自分自身の利益にとってはいいかもしれませんが。
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