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■大河ドラマ『光る君へ』をめぐる旅④―宇治 大河ドラマ館へ行ってきました
えりたです。
2024年3月11日に、宇治の大河ドラマ館が開館しました。これで3つのドラマ館が全部オープンしたことになります。というわけで。思い立ったが百万年!との勢いに突き動かされ、宇治の大河ドラマ館へさっそく行ってまいりました。
ちなみに、大津の大河ドラマ館、越前の大河ドラマ館へ伺ったときのお話はコチラです。
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宇治の大河ドラマ館は、JR宇治駅が最寄り駅です。
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でも、ワタクシ、せっかく宇治に行くなら、あちこち歩き回りたいと思い、平等院やら宇治神社やらスタバやら(え)、朝から放浪していたのです。そのあたりの記事はまた更新する予定ですが。
兎にも角にも、駅からはずいぶん離れたところからドラマ館を目指すことになったのです。
でね。
私の旅記事を読まれたことのある方はよくご存じだと思うのですが、ワタクシったら、極度の迷子癖を装備しているのです。でも、そこは令和の世ですから、ヤホーの地図アプリをね、いそいそと使ったんですよ。
そうしたら。
袋小路な住宅地に着いた段階で、ヤホーの地図アプリが「目的地付近」と伝えてきて…いや、ここから目的地まで超点線になってるやん…「ここから飛べ」とでも言ってる?となり(白目)
泣く泣く検索し直したら、めっちゃ要らない遠回りをさせられていたのでしたとさ。なんかもぉ…誰も信じられない!な気分に(泣)
とまぁ、そんなデフォな迷子もありながら。どうにかこうにか、宇治の大河ドラマ館に辿り着いたのでした。
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さて、今回はちゃんと大津の大河ドラマ館と、越前の大河ドラマ館のチケットを持参しましたから(片方でいいんぢゃまいか説)、ちゃんと100円引きをゲット。
うきうきと券売機から離れると、なぜか太閤豊臣秀吉殿下の大きな絵姿が!
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近くに宇治川太閤堤跡がありますから、その関係でしょうか。とても印象的で、他では見ない姿の太閤殿下にお目にかかって、否応なしにテンションが上がったのでした。
■いつものパネルがお出迎えしてくれました
太閤殿下のスルドイ目線から逃れ、ドラマ館に入ると、いつもの紫式部さまの大きなパネルがお出迎えしてくれました。
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この記事を書いている現在、大河ドラマ『光る君へ』は第14話を終えたところですが、そこではまだ「まひろっち」で。さすがに「ちゃん」付けはもう出来ませんが、それでも市井に暮らす姿が強く印象に残っていて。
「今のまひろっちから、さらにいろいろあって、この紫式部さまになるんだよなぁ…」としみじみした心持ちに。
私自身はこの大きなパネルを見たのは3回目です。ドラマのガイドブックの表紙でも使われていますし、大河ドラマ館のある町ではこのポスターをよく見かけます。
それでも、この大きさのパネルは何度見ても新鮮に感じますし、「紫式部さまだなぁ」と言外に納得できるのでした。
■お衣装に、道長どん出現
パネルを見てから、吉高由里子さんによるウェルカムな映像を堪能したあと、すぐに劇中で用いられたお衣装が現れます。
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今回は、宇治ということで道長どんのお衣装が展示されています。また、まひろっちのお衣装は黄色の外出着です。
■道長どんのお衣装の重厚さよ
道長どんのお衣装は「従五位闕腋袍束帯」です。花山天皇が「引き下ろし奉られた」夜に、関白頼忠さまのお邸へ馬を走らせた道長どんが身に付けていたお衣装です。
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わりと近くでじっと見ることができたのですが、ものっそい布地が重厚で、赤もとても重くて。宮中で働く上級貴族のお召しになるものは、やはりそれだけの説得力があるのだと感じました。
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■一方、まひろっちの外出着は
そのおとなりにあるのは、まひろっちの黄色の外出着です。
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説明書きによると「金糸雀色地染め 金茶色木の葉絞り風 柄染め麻小袿」だそうです。衝撃の第9話で来ていたものです。
近くで見ると、着慣れた風情のある麻で。このお衣装は撮影で実際に使われたそうですから、この「着慣れた風情」は吉高由里子さんご自身のご着用によるもの。吉高さんと一緒に時間を過ごしたお衣装なのだなぁと、じっくり拝見してきました。
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■宇治の小物展示はちょっと泣けます
宇治の大河ドラマ館でも、大津、越前と同じく、撮影で使われた小物が展示されています。
■兎にも角にも「道長フォント」
宇治の大河ドラマ館の小物展示の一つめは、道長どんとまひろっちとの間でやりとりされた、お手紙大公開でした。えぇ、道長どんがものっそい相聞歌をぶちかましているのに、まひろっちが超正論な漢詩で返したアレです。
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ちなみに、相手に合わせて? 漢詩で欲望をさらけ出した道長どんのこちらの文も大公開。
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考えてみれば。
道長どんの『御堂関白記』やロバート実資さまの『小右記』などの貴族の日記であれば、「残すことが前提」で書かれているのですよね。あるいは、『蜻蛉日記』や『紫式部集』なども。
ですが、こういった文はおそらく秘められるべき前提のものであり。もちろん、これらはドラマのなかのモノであり、「観られる」ためのものではあるのですが。
それでも、気持ちを余すことなくさらけ出した手紙を全国に公開とか…織田信長さまも秀吉さまの正室ねねさまに宛てられた手紙がどんっと残っていたりしますし…なかなかな公開処刑っぷりを発揮してるなと思ったりもして。
あ、あと。巷で話題の「道長フォント」もそこでがっつり見られます♪
■直秀が!
さて、大公開な小物第2弾は劇中で使われたものでした。幾つかあったのですが、その中でめちゃくちゃ「うぉっ!」となったのがこちら。
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直秀が、散楽で狐になっていたとき使っていた扇!
これはもう…見た瞬間に、ちょっと時がとまっちゃいました(涙)あの衝撃の第9話からもう5週も経っているわけですが…それでも、ワンチャン直秀に超似た誰かが出てこないかな?と、ひそかに願ってしまうほど、直秀の面影はずっと心にあって。
もちろん、劇中で道長どんが陣定でがんばっているところや、まひろっちの奮闘にもそれは感じられるのですが、こうして、大河ドラマ館で直秀の面影に出会えたのはとても嬉しかったです。
■まとめにかえて
宇治の大河ドラマ館にも4Kシアターがあり、そこでは主演の吉高由里子さん、脚本の大石静先生に加えて、柄本佑さん、時代考証の倉本一宏先生のお話も伺うことができます。
大津、越前の大河ドラマ館では、柄本佑さんのお話を伺う機会がなかったので、その映像を見られたのはとても貴重な時間でした。
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また、この大河ドラマ館では「宇治」の歴史に関する展示も充実しているように感じました。
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宇治の地がドラマに出てくるのは、まだまだ先の話ですから、今回伺った4月上旬、ドラマ館は人少なでした。でも、それがかえって行くチャンスだとも思います。
お衣装や小物もじっくり見られますし、近くの宇治川も散策にはもってこいですし。ご出演のみなさんがおっしゃる、女性のお衣装の重さを体験できるコーナーもありますし(ほんとに重かった…)。
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宇治の大河ドラマ館、めちゃくちゃおススメです。
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んじゃ、また。
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