【写真館417】ひそかに咲く花@岡山城
今日の一枚はコチラです。
今月初めに、岡山城を訪れました。
時間に余裕がありましたので、お城の周りをぐるり歩き、石垣を見て楽しんでいたのです。
すると、石垣の隙間に葉がひっそりとあるのに出合いました。勇壮な野面積みに、可憐な赤い葉。その取り合わせに強く心惹かれました。
この可憐さですから、この葉は芽吹いてから、さほどの年月は経ていないでしょう。対して、石垣は400年ほどの時間の重みを身の内に潜ませている。でも、このふたつは濃く調和していて。だからこそ、私は目を心を引き寄せられたと思うのです。
石垣を見るとき、それが成るまでの時間や成ってから過ごしであろう時間に、否応なしに思いを馳せます。雨風だけでなく、弾丸が降ってきたことだってあったでしょう。そうして、どうあろうと物言わず立ち続ける姿は、何があろうとまずは生き続けることを私に背負わせます。
一方で、その迫力をしなやかにしたたかに受け止める小さな葉。
石垣の勇壮さに辿り着くことはできずとも、せめてこの葉のようにしなやかにしたたかに生きることができたら。そんなふうに憧れずにはいられない風景でした。
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