■大河ドラマ『光る君へ』第14,15話を深掘りしたい人のための参考本
えりたです。
第14話、第15話では、それまでお話の権謀術数編を牽引されてきた兼家パパりんがご退場になり、道隆さまへと権力の移譲がなされました。
そうして、中関白家強火担のワタクシが感想記事で沸き散らかす結果に……4000字を超える字数を書いているくせに、ただただ関白道隆さまの「白の冠直衣」姿のアクスタをくださいと懇願している記事たちがこちらです。
まさかの、2週連続タイトルに「アクスタ」の語を混入させる傍若無人っぷり(笑)えぇもう、煩悩は全力で開示していく所存です。
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そんなこんなで第14話、第15話では、これもワタクシ大好き『大鏡』で語られる逸話が下敷きになっていると思しきエピソードが幾つも展開されました。
たとえば、第14話で道兼どんが父の死を弔わず乱痴気騒ぎを続ける厨二っぷりだったり、第15話での伊周さまが全力で立てたフラグをその場でへし折る道長どんの容赦のなさだったり。
寛和の変(花山天皇を引き下ろし奉った事変)でも、ほぼ『大鏡』でしたので、これから起こる長徳の変(=伊周さまのやらかし)も、そこから続けておこる中関白家の悲劇もおそらく『大鏡』を下敷きに展開すると思われます。
そう考えると、こちらの本をぱらぱらとめくっておくと、第14話、15話だけでなく、これからもお話もより楽しめるように思います。
ビギナーズ・クラシックス本は、現代語訳→原文という順で書かれていますので、古文の知識が記憶の彼方に旅をしている私たちにも、その世界が馴染みやすくなります。
また、有名どころのエピソードは網羅されていますので、「全部読むのはちょっと…」という方にもお手軽でおすすめです。
大河ドラマ『光る君へ』は、『源氏物語』の作者紫式部を主人公に据えています。
そのため、私たちは『源氏物語』の世界が下敷きになっている? と思い込んでしまいがちです。もちろん、第15話の「みちつなぁ」くんの失敗(?)のように『源氏物語』から持ってきたエピソードも入っています(これは、空蝉と軒端荻のお話です)。
が、そもそも「紫式部を主人公とする」ということは、彼女が生きた時代=平安中期の世界を描くことにほかなりません。そう考えると。その時代をダイレクトに語っている『大鏡』がひょこひょこと顔を出すのも道理なわけです。
もうすぐGWですし。『大鏡』はエピソードの繋がりで出来上がっていますから、どこから読んでも大丈夫。よろしければ、お手に取ってみてくださいね。
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第15話でもう一つ話題をかっさらったのが、「清少納言爆誕」の場面です。
あの場面はほんとうによかった♡ 定子さまはほんとうに、ほんとうにお美しいし、それを見たききょうさん=清少納言=ファッサマ納言さまの表情は味わい深く、そして、ヲタクには身に覚えありまくりだったし…
しかも、第16話の予告では〔香炉峰の雪〕場面が! これはもうこちらを読むしかありません。
『枕草子』はきっちりみっちり「定子さま推し」、しかも、強火担な清少納言さまが書かれています。ですから、定子さまの美しさが全力で描写されていますし、一条天皇との仲睦まじい様子も存分に描かれます。
また、定子さまの展開されるサロンは貴族たちを虜にしました。はんにゃ斉信さまもそのおひとり。『枕草子』の主要人物です。
そんな1000年前のエッセイを、実際の映像に仕立て上げられているのを見ながら読む機会など、そうそうあるものではありません。こちらもビギナーズ・クラシックスであれば、有名どころのエピソードががっつり入っていますし。超おススメです。
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私自身、感想記事を第1話から毎週書き続けています。
先日、第1話の感想記事を読む機会がありました。うん。テンションは今とあんまり変わらない(笑)ですし、主人公が徹底して出てこないことも相変わらず。
あ、でもタイトルはもうすこし真面目でした(てへぺろ)
第14話で兼家パパりんがご退場になり、また、第15話では長年左大臣を務められた源雅信さま(倫子パパりん)が身罷り、一つの時代が終わりを告げたように感じられます。
ここで一度、第1話からおさらいしておくのも良いかもしれません。
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そんなこんなで今日はもう第16話。
いろいろ気ぜわしいことも相俟って、月日の過ぎ行く速度に付いて行けず、ごごんっと置いてきぼりを喰らっていますが。今年の大河ドラマだけは何とか完走したいと思います。
今週もご一緒に楽しめたら、とても嬉しいです。
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