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みんな知ってると思った

昨日の動画のサムネが、ロンドンのビッグベンだったので、ロンドンでのことを思い出した。

でも、この話は全然、ロマンチックじゃない。


ロンドン出張の最後の日に、ホメオパシ-のお店を探した時のこと。

なぜホメオパシ-を探したかというと、スペインで販売されているホメオパシ-はイギリスからの輸入なので、値段が高い。

だから、イギリスに行った機会を利用して安く買いたかったからというせこい理由。

朝、会社に行く前に、WIFIにつなげたホテルでは、どの辺りに店があるのか見ておいた。

プリントアウトもメモもせず(ホテル以外ではWIFIを繋げなかったから、すごい記憶力を持ってると自信があった私だったと思う)、ただ、あの駅の周辺だったかなという勘だけを頼りに、地下鉄で行って、歩いて探した。


どこで降りたのかは今では記憶がない(記憶力低下中)。

11月後半だったので、街はクリスマスのイルミネーションや飾りつけがされていて、とてもきれいだった。

素敵な店はたくさんあるし、目はあっち向いたり、こっち向いたり、キョロキョロ。

写真も撮りまくっていたのだけれど、私が探すお店はなかなか見つからなかった。

長時間歩いてたので、足は痛くなってくる(その時は、腰椎すべり症が原因で、足が痛かったこということは知らなかった)し、暗くなってきたし、巡回していた警官がいたので、聞いてみた。

「ホメオパシ-の店がこのあたりにあるはずなのだけれど、どの辺ですか?」

「それなら、あの通りを右に曲がったらある。」と言われたので、その方向に行ってみた。

その時に、思い出せばよかったのだ。

誰にでも「ホメオパシ-」と言って、通じるわけではないということを。


・・・・・
(回想)

10年程前、パリ経由で帰国した時、マドリッドからの飛行機の到着が大幅に遅れたため、荷物が関空(名古屋だったかも)に着いてしまい、その後すぐに成田に着くのかと思っていたら、なぜかソウル経由で、成田に到着。


私が到着してから2日後だった。

そして、税関から電話がかかってきて、言われたことが、

「荷物のランダム検査をさせていただきましたが、生ハムは持ち込めないということはご存知ですね?」と言われ、生ハムはすべて没収!

すごく悲しかった・・わかってる。わかってるけど、お土産で持ってきたかったんだ〜。あんなにたくさん入れなければ良かったと反省している自分がいた。

また、ホメオパシ-も入ってたので、税関に

「細いチューブの様な入れ物がたくさんありますが、これは何ですか?」

「ホメオパシーです。」と答えると、


「薬ですか?ホメオパシーってなんですか?」と聞かれた。

荷物を受け取るのにこんなに時間がかかった上に、生ハムも没収されてしまった私は、いくら教えることが好きでも、この時ばかりは、ショックだったし、ちょっと腹も立っていたので、説明したくなかった。

それにホメオパシーも没収されたらたまったもんじゃないと思ったけど、すかさず、

「インターネットで検索して下さい。」

とはっきり答えた。


そして、翌日、生ハムのないスーツケ-ス(泣いた!)が届き、ホメオパシーも無事に受け取った。

自分でわかっていることは、みんなもわかっていると勝手に思っていた。

未熟なので。

でも、よく考えれば、自然療法に全く関係ない税関や警察官にホメオパシ-が何なのかわかるわけがない。

・・・・・


ロンドンでの話に戻して、


警官が「あの通りを右に曲がったらある。」と教えてくれた「あの通り」方向に歩いて行った。

期待していたので、足の痛みもあまり感じなくなって歩いていた。

「あの通りを右に曲がったら」、

あったのが、


チャイナタウンだった。

警官は、わからないならわからないと言えばよかった(プライドが高くて言わないか・・)のに、私が聞く人を間違えたから仕方ないんだよねと思ったら、笑ってしまった。

店も閉まり始めて、チャイナタウンで美味しそうなにおいが漂ってきたけど、私はかなりの疲労感を感じ、地下鉄でホテルまで戻り、近くのレストランで夕食をとった。

ホテル近くのお店で少しホメオパシ-を買うことが出来たから、満足。

でも、疲れた~~!



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