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完璧主義からの離脱、それは人生をもっと幸せに、豊かに生きるコツ

完璧主義で、「ちゃんとしなきゃ」が心の口癖だった。
でも、「ちゃんとって何?どんな状態?それはあなたの中のちゃんとっていう基準だよね?」と言われて、思い込みに気づく。


看護師だった私は、完璧主義だった

看護師だった私は、責任感が強く、完璧主義で、真面目だった。医療従事者は、生と死に関わっている。1分発見が遅れれば、死に至ることもある。心電図を眺め続けて、予断も許さない一晩を過ごすこともある。だからこそ、一緒に仕事する相手にも「ちゃんと仕事すること=完璧であること」を求めていた。自分にも厳しく、相手にも厳しい。そして疲れて、ストレスも溜まる。

「ちゃんと仕事するってなに?」と問われて、私はわからなかった。仕事時間は動き続けること、ミスのないこと、責任をもつこと、真面目にやること、が私のちゃんと仕事する、っていう基準だったような気がする。いつも気を張って、身体に力が入って仕事し、効率良く仕事するけれど、気楽にするなんて無縁だった。

そんな医療の仕事から離れて、ちゃんと仕事するとは?を自分に問いかけると、「ちゃんと」がわからなくなった。

どんな仕事も、見極める力をつける大事さを知る

看護師の仕事もスクールの仕事もカフェの仕事も農業も経験して、今感じることは、完璧にするところと、ゆるくするところの、見極める力をつけることが大事。
看護師も、ずっと真面目に完璧を求めて仕事していたら、疲れてしまう。だから、仕事の中でも、全身で集中して仕事するときと、身体の力抜いて仕事する、ONとOFFをつける。
スクールの仕事も、こども相手に完璧を求めたら、自分が疲弊する。だから、どんな場面は真剣に向き合うか、どの場面は適当に関わって流すか、見極める。
農業も、ずっと動いていたら疲れてしまう。だから、自分の身体と相談し、自然と生きて、時には諦めたり、手を抜いたりすることも大事。
どんな仕事も、いつ全力でするのか、いつ手を抜くのか、それを見極めて、上手くバランスをとっていくことが、自分に優しく、自分を大切に生きるために大事なんだと思う。

その見極めをつけていく力は、自分に問う力を養うこと。「これは本当に完璧にしなければならないことか?」「これは本当にやらなければいけないものか?」「これは今やるべきか?後でも良いのか?」「ちゃんとする、ってなに?」
日々当たり前にやっていることを、自分にひとつずつ問うてみる。

時間も絶対に守らなければならないときと、時間きっちりに行かなくて良い時もある。服装も完璧に決めなければならないときと、すっぴんに寝巻で良い時もある。


食生活も完璧主義だったが、緩めると生きやすくなった

ライフスタイルも同じ。私はヴィーガンやオーガニックにこだわりたいときがあった。フリースクールで働いて給食を作っているとき、こどもたちは肉を食べたいし、予算も決まっているし、オーガニックは手に入りにくい。そして、美味しいものを食べて喜んでもらいたくて、必死に一生懸命作っていた。でも、それを自分で自分に求めると、自分が苦しくなった、余裕がなかった。
だから完璧を求めるのをやめた。できるだけオーガニック、たまには肉も料理する。そうやって、自分をゆるめてあげると、子どもたちからの「じゃがいも硬い」「スープしょっぱい」の反応も全然気にならなくなり、「そう?ごめんね」「歯に良いね、よく噛んで食べてねー」とか、返答もゆるくなった。前までは子どもたちの感想を真に受けてた。
そして自分にも余裕ができて、お客さん対応や、子どもとの料理も余裕をもって出来るようになった。
力が抜けて、とても楽になった。自分の食生活もゆるくなった。そして私は生きやすくなった。

完璧主義からの離脱、それは人生をもっと幸せに、豊かに生きるコツ

自分が完璧を求め、責任感を背負いすぎると、仕事相手にも同じように仕事することを求めてしまう。だから、自分の中で完璧したいところは、自分の基準だということも理解しておくことも大事。
「こうしてもらえた嬉しい、私はこう思う」とか伝えたりするけれど、主語は「私」で、相手にも自分と同じようにすることを求めないように心がけ、仕事への姿勢の基準は私の基準であることを心にとめておくようになった。

完璧主義からの離脱、それは、完璧にするところと、ゆるくするところの、見極める力をつけ、人生をもっと幸せに、豊かに生きるコツだと思う。

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