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友達はいなくていい

「友達が少なくて悩んでる」という話を聞くことがある。

私は「友達はいなくていい」と思っている。



こどもの頃は、友人関係が不安定だった。

小学校低学年の時に、幼馴染が亡くなり、もうひとりはドイツに引っ越し、私は仲の良い友人がいなくなった。

元々極度の人見知りで、母の影に隠れていて、新たな友人関係を作るのも苦手だった。

中学校はたくさんの友人が出来て、楽しく過ごしていたけれど、高校で友人に仲間外れにされたことから人間不信になった。

その後、専門学校や看護師時代には人に恵まれ、休日は常に友人と過ごしていた。

そして、25歳で海外や日本を飛び回るようになってからは、段々とそれまでの友人たちと会うことも減った。

最初のほうは、それが寂しくて、よく連絡を取っていたり、実家に帰るたびに会っていたが、それもなくなっていった。

気がつけば、滞在する土地で仲良くなった人と過ごし、また次の土地へ行けば、その土地で出会った人たちと過ごす、という暮らしになった。

今は、友人呼べる人たちとは、年に数回連絡を取り合う程度。だからといって、直接会うことは少ない。

こんな関係性がとても楽だ。


友人関係に不安定だったころ、私は繊細で、友人たちの言動に一喜一憂し、ひと言にビクビクしたり、大きく反応していた。

友人関係が破綻するのを恐れていたり、友人関係にコントロールされて、疲れていた。

友人たちと常に過ごしていたころ、楽しかったが、自分の時間は全くなく、常に快楽を求めて、欲求を満たすことを求めて、過ごしていた。

ひとりでは退屈で、寂しくて、満たされなかった。


それが今は、ひとりの時間がないと生きていけなくなった。笑

自分の時間をもって、自分と向き合って、自分の中心に戻る。

自分の中心に戻ると、ひとりでいても、寂しさを感じなくなった。

ひとりの時間を愛せるようになってからは、人生の充実度や幸福度が増し、心が穏やかになった。


私は昔、「友人がいない私には価値がない」「周りに友人がいないと思われたら、かわいそうだとか、性格悪いとか思われるのではないか」と思い込んでいた。

だから、友人が欲しかったのもあるし、友人に囲まれる自分に満足感があった。


でも自分と向き合うようになって気づいた。

友人がいても、いなくても、私には価値がある。

私は、私の中心にいれば、それで良い。

ひとりでいても、すでに満たされている。

ひとりでいても幸せ。友人といても幸せ。どちらも幸せ!と思えるようになった。

ひとりでいても孤独さは感じない。


「友達はいなくていい」と本気で思っている。

今、私はたくさんの優しさと思いやりに溢れた人に囲まれている。

「友達」というよりも、「人生をさらに彩ってくれる人たち」という表現の方がしっくりくる。


「友達が少なくて悩んでる」という話に、私は時々「そもそも友達ってなに?」「友達が少ないことで何を悩むの?」と聞く。

本人たちからしたら、酷な質問かもしれないけど。笑


「友達はたくさんいないとダメだ」と思うより、「友達はいなくていい」と思って生きる方が、よっぽど楽だ。笑

そして、ひとりの時間を充実させて生きる方が、だれかと過ごす時間も、より一層充実するようになる。

ひとりの時間も幸せ!だれかと過ごす時間も幸せ!
そんな人生を歩んでいこう。








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