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絵巻物の原風景を求めて
絵巻物を左へ左へと少しづつ繰り展げ、スクリーン上に次々と現れては消えていく絵を追いながら、物語の世界に没入することこそが、本来の絵巻物の見方であり、絵巻物の魅力です。それは「絵を鑑賞する」というよりは「アニメーションを味わう」感じに近いです。絵巻物について書かれた書籍は数あれど、残念ながら繰り展げつつ見ることはできません。また、実際の絵巻物を手に取る機会も早々多くはありません。
けれども、縦書き
「源氏物語絵巻」の引目鉤鼻には瞳があった!
はじめに縦書き・横スクロールで無限の空間が用意できるウェブサイトならば、本来の絵巻物の見方が可能ではないか。そう考え、「横スクロールで楽しむ絵巻物」というウェブサイトを制作しました。このノートでは、本来の見方で絵巻物を眺め、発見した魅力を書いていきます。
国宝 源氏物語絵巻国宝 源氏物語絵巻
言わずと知られた、日本で最も有名な絵巻の一つです。「伴大納言絵詞」「信貴山縁起絵巻」と並び、三大絵巻