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エンデはどこへだっていける

なつみはなんにでもなれる、の真似です。ヨシタケシンスケさんは天才ですね。

モスクワでフライトをミスした話の続きです。

外国人で混雑しているカウンターに並び、忙しそうなおばさん職員に話しかけるも
「ごめんなさい、今わたし忙しいの」
と返されました。

そりゃそうですよね〜こちらこそごめんなさい〜〜と、肩身の狭い思いをしながらも日本人らしくpoliteに待っていました。
するとおばさんの手が空いた隙に他のロシア人が割り込んできたんですけど、おばさんは「この子が先だから」と、私を優先してくれました!

優しい!おばさんなんて呼んでごめん!でも流石にお姉さんと呼ぶには無理がある!
なんて考えながらも「あの〜、ミスしちゃってさあ、でも今日どうしてもベルリン行きたいんだよね。でもあんまお金なくて〜」と泣きそうな顔で話すと

「うう〜ん、チェックしてみたけど、あなたのミスだから買い直すしかなさそうねえ。でもベルリン行きは今日もう空いてないわぁ」

やはりかあ。
どうしたらいいかなあ。
困ったなあ。

するとおばさん、「あ〜、じゃあミュンヘンに行けば?高くないよ」
えっ!天才かな???

というわけで、隣のブース(?)でミュンヘン行きのチケットを買いました。
もともと買ってたベルリン行きより安かった!

人生におけるだいたいの困ったことは困った顔をしてクレジットカードを出せばどうにかなるんです。
あとは日本国籍のパスポートね。いや他の国籍のを持ったことないけどさ。

私の前で家族全員(5人)分のチケットを買い直していた香港のおばさんが職員に
「荷物はどうなるの?もう預けちゃってるけど」と聞いていました。

あっ!それそれ!私もそれ気になる!と思って耳をそばだてていると
「あなたがミスして乗ってないってわかった時点で、私たちは荷物をおろしてるから。今買ったチケットの情報に書き換えて、荷物もあなたと一緒に飛ばすから」

とのことでした。


すごい!安心!空港ってたいへん!

と一人で感動していたんですけど、その香港さんはロシア人職員の早口な英語がなかなか理解できていなかったようで、4回くらい聞き直してました。

それでも話すのは私よりよっぽど淀みなくて上手だなあと感心し、私はやっぱり話すのが苦手な日本人なんだなあと、改めて実感しました。

新しい搭乗券を手にし、荷物情報なんかを書き換えてもらうべく、またカウンターに並んでいると、どこかの国の人が

「最悪の!世界で!!もっとも!!!悪い!航空会社!!!ファk区!氏tと!私たちの人生どうしてくれんのよ!あんた達のせい!!!」
みたいにまくしたてていました。


もうその頃の私は菩薩や摩訶迦葉もびっくりの寛容さ(もとい諦め)を持ち合わせていたので

「一日や二日のスケジュールが狂ったくらいで終わる人生なんてあるの〜?だいたいのことは大したことじゃないよ〜人生はそうそう変わらないしのんびり行こうぜベイベー」

って思って眺めていました。

何があったかは知らないし責任とか取れないけど!
私だって10分前まで泣きそうになってたけど!

お友達にも🍏にも「クソバカ」とか「あふぉ」とか言われてなかなかあれだったけど!

今考えればドイツじゃなくて北欧とか、ほかの国に行ってもよかったんだけど!






【今日の教訓】
クレジットカードを出せばだいたいのことは解決する。

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