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本を愛する村に、思いを馳せる。

貴重な平日休みを楽しみにしていたけれど、本日、長男は学級閉鎖中。

気にしないで。いないつもりでやっていいよ。
と言われても、ねぇ。


朝、最近なかなかできていなかった観葉植物たちの水やりと手入れをして生き返らせたところで、家中ほうきと、掃除機と、ふきそうじ。

日本の歴史の問題集をもって、そうじする私についてくる長男。
そして私に問題を出してくる。

「ママ、すごいじゃん。」

なめるな、真面目に勉強していた私の記憶力を。


でも、どちらかと言うと世界史の方が好き。
元号や漢字よりも、カタカナの名前と西暦を覚える方が楽しかったな。



今日、図書館で借りていた『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(内田洋子著)を読み終えました。

なにかとの出会いがきっかけで、歴史を紐解いて謎を追っていく、という話が好きです。
その一冊から果てしない時間と世界が広がっていく感じがする。
ぞくぞくします。

そういう小説も好きですが、これはノンフィクション。

イタリア・トスカーナの山深いところにある小さな村、モンテレッジォ。
村の人たちは、半世紀にもわたり、籠いっぱいの本を担いでイタリア中を旅し、その行商で生計を立てていたという。
彼らのおかげで各地に書店が生まれ、「読む」ということが広まった。

そんな本と本屋にまつわる歴史を追う物語。


その小さな、でも、力強く本への愛に満ちた歴史の物語は、時間と場所を超えて、モンテレッジォという見たこともない遠い土地の、きりりとした空気を伝えてくれるよう。


ページをめくるたびに現れる鮮やかな写真も、よりその場所に近づけてくれる。
図書館への返却期限が迫り、急いで読んでしまう自分に残念な気持ちになりました。


それでも図書館の本は続く。

本屋で見つけた、小川洋子さんの新刊『掌に眠る舞台』を予約していました。
貸し出しが始まったと連絡があったので、この週末に借りてきます。
久々の小川洋子さんの世界に触れることにも、ドキドキ。



午後は、予約していた美容院に行ってまた美容師さんとあれこれ話をし、帰って長男と二人おやつにアイスを食べました。
スーパーカップのキャラメルチョコチップ味。
たまに食べると、このたっぷり感がしあわせです。


まだまだアイスの美味しい日中の暑さでしたが、今日で9月も終わりですね。

今日も読んでいてだいて、ありがとうございます。


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