落としたネックレスを探してもらった話
今日、誕生日に母に貰ったネックレスを道端で落としてしまった。
「そんなにいいやつじゃないけど、一応ダイヤが埋め込んであるんやで」と嬉しそうに話していた母の顔を思い浮かべると、悲しくて悲しくて涙が止まらなかった。
そうして泣きながら道端を探していると、一人、また一人と道ゆく人が一緒に探し始めてくれた。
気づいたら5、6人の人が私の落としたネックレスを一緒に探してくれていた。
「どうされましたか」「何か探してるんですか」
そうやって声をかけて貰うたびに、人の優しさが染み