落としたネックレスを探してもらった話
今日、誕生日に母に貰ったネックレスを道端で落としてしまった。
「そんなにいいやつじゃないけど、一応ダイヤが埋め込んであるんやで」と嬉しそうに話していた母の顔を思い浮かべると、悲しくて悲しくて涙が止まらなかった。
そうして泣きながら道端を探していると、一人、また一人と道ゆく人が一緒に探し始めてくれた。
気づいたら5、6人の人が私の落としたネックレスを一緒に探してくれていた。
「どうされましたか」「何か探してるんですか」
そうやって声をかけて貰うたびに、人の優しさが染みてまた泣いてしまった。
一緒に探してくれた人たちのおかげでネックレスは無事に見つかった。
「見つかって良かったですね」と一緒に喜んでくれた通りすがりの会社員の人たち、
仕事中に店先まで出てきて一緒に探してくれたカメラ屋さんのおじさん、
「もう大丈夫です」と断っても最後まで一緒に探してくれて、「今日はもう着けたらあかんで!」とネックレスをティッシュに包んでくれたおばちゃん。
世の中にはこんなに良い人たちが沢山いるんだなと、心が震えた。
そうやって人に優しくしてもらうたび、
私はこういう人たちに何か返せるぐらい社会に貢献できているのだろうか
もっと綺麗に誠実に生きていきたい
なんて思ったりする。
何だか綺麗事みたいだけれど、もっと人を思いやれる人間になりたいと思った。
今日一緒にネックレスを探してくれた方々、本当にありがとうございました。
大阪は温かい街です!
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