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素数ゼミの本を読んだ
吉村仁さんの素数ゼミの本を読んだ。とても面白かった。
素数ゼミっていうのはアメリカに生息する蝉のこと。これには和名がなくて、日本にはいないので、たぶん聞いたことがないと思う。この蝉は13年ごとに大発生するという変わった性質を持っている。17年ごとに出てくる種類もいる。どちらも素数周期を持っているんだけど、どうしてこういう振る舞いをするのかはよく知られていなかった。そもそも、アメリカでは蝉という生
そういう日常があります
めずらしく早朝に目が覚めた。雨が地面に染みていくしとやかな音とそれを跳ねのける車の音が聞こえる。掃除をしようかと迷っていたら、めったに無い電話がかかってきてごめんねと言われた。今日の予定はなくなった。
いつでもどうでもいいと思っているけど、時々気がかりな、しょうもない事がひとつあったのでそれを片付けることにした。ひきだしの五段目に押し込んである厚紙をつまみ出す。それは年金の催促だった。無職だった
夢を語る力は持ち合わせていない
自分らしく行きましょう。自己実現しましょう。不意に、そんなことばを目にして、思わず顔をしかめた。胸から湧いてくる苦々しさはなんだろう。
僕は、いつからかわからないけれど、ゲームを作る人になりたいと思って、なんとなくコンピューター関係の大学に進んだ。そして、ゲームというものがどのように作られているか、おおよそ想像できるだけの知識を得た。知り得た技術を使って、自分なりのゲームを創作した。何かができた