不確かな生き物

私は芯のないぐにゃぐにゃの人間だ。今日には自信満々に言っていたことが、翌日には他人の意見で裏返ってしまう。そんな風に、意見がいつもフラフラと漂ってブレにブレている。たまに自分がなさすぎると思って、強引に物事を決めたりする。

価値観さえもブレている。厳しくなければ人は成長しない。自分を追い詰める修行僧のような生き方が最高だ。みたいに考えていたこともあれば、優しさだけが唯一普遍に世界を救う。最後にはわかりあえる。みたいに思っていたこともある。全部どうでもいい。楽に生きよう。みたいな気持ちに満たされていることもある。

ただ、今はそのどれでもない。強いて言えば、なるべく偏った考えを持たない中道が好ましいあり様のような気がしているが、自信はない。本当に微かな標だ。主張が薄いために、いてもいなくても人に同じになりがちだ。

意見を求められる時、その時その時で考えてはいる。けれど、状況や前提知識が違うために、同じ結論にならない。だからブレまくるのだろう。それは外から観測すると、スライムのように不確かな生き物として見えるのではないか。

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