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高校生におすすめの推理小説9選

今回は高校生向けにおすすめの推理小説を9冊紹介していきます。


高校生が推理小説を読むメリット

高校生が推理小説を読むことには、さまざまなメリットがあります。推理小説は、論理的思考力や問題解決能力を養うと同時に、楽しみながら知的な刺激を受けることができるジャンルです。以下にそのメリットを詳しく挙げます。

論理的思考力の向上
問題解決能力の養成
集中力と読解力の向上
クリティカルシンキングの発展
多様な視点の理解
言語能力の向上
創造力の刺激
娯楽とリフレッシュ
記憶力の向上
倫理観や価値観の形成

高校生が推理小説を読むことは、論理的思考力や問題解決能力を向上させ、集中力や読解力、クリティカルシンキングを養う大きなメリットがあります。また、楽しみながら知的な刺激を受けることで、日常のストレス解消や記憶力の向上にもつながります。推理小説は、学業や将来に役立つスキルを身につけるだけでなく、読者の倫理観や価値観を深めるためにも最適なジャンルです。


高校生におすすめの推理小説9選

変な家

変な家は雨穴(うけつ)によって書かれたホラー小説です。本作は、建築や間取りに着目した異色のホラーで、家の構造や部屋の配置そのものが恐怖を生み出すという独特の設定が魅力です。物語は、主人公がとある家を訪れたことをきっかけに、徐々にその家に潜む奇妙で不気味な秘密に気づいていくというもの。謎めいた家の構造が、徐々に不穏な空気を漂わせ、やがて大きな恐怖へと繋がっていきます。

雨穴は元々インターネット上で注目を集めた作家であり、この作品も当初はWeb連載として話題になりました。その後、書籍化され、家という身近な空間を舞台にした新しい形のホラーとして、多くの読者に支持されています。

超自然的な存在ではなく、現実に存在する家という空間を題材にしたホラーであるため、物語に対するリアリティが強く、恐怖がより身近に感じられます。日常生活に潜む恐怖を描く点が、読者に深い印象を与えます。

面白くてどんどん引き込まれて、一気に読んでしまいました。久しぶりにおもしろい本に出会えました。

購入者のレビューより


容疑者Xの献身

容疑者Xの献身は東野圭吾によるミステリー小説で、2005年に発表されました。この作品は、数学教師・石神哲哉が主人公であり、彼が隣人の女性・花岡靖子とその娘・美里を守るために献身的な行動を取る物語です。殺人事件が発生し、天才物理学者であり探偵役の湯川学がこの事件の真相を追います。石神の天才的な頭脳を駆使した完全犯罪のトリックと、それに挑む湯川の対決が描かれていますが、物語のテーマには「献身的な愛」という深い感情が絡んでいます。

単なるミステリーとしての面白さだけでなく、人間ドラマや心理描写も巧みに織り交ぜられた感動的な物語として、多くの読者に評価されています。

東野圭吾の作品らしく、本書には巧妙に仕組まれたトリックと知的な謎解きが含まれており、ミステリー小説としての完成度が非常に高いです。石神と湯川の頭脳戦が、読者を飽きさせない展開を生み出します。

愛の深さと自己犠牲の儚さを感じた。
人生うまくいかない事や悪い方に向いてしまうがどうしようも無い時もある。どうしても抗えない事もある。沢山の犠牲を伴っても改善しない事もある。とても良い人に恵まれているとも言えたし、とても悪い人に出会ったとも思う。

購入者のレビューより


そして誰もいなくなった

そして誰もいなくなったはアガサ・クリスティによる1939年に発表された推理小説で、世界中で最も有名なミステリー作品の一つです。10人の見知らぬ人々が孤島に招待され、それぞれが過去に犯した罪に対する裁きを受ける形で、一人ずつ命を落としていくという物語です。孤立した島という閉鎖的な環境の中で、次々と人が消えていく不気味さと緊張感が物語を進行させます。

緻密なプロットと心理描写で知られており、犯人の正体が最後までわからない「フェアな謎解き」の典型として、ミステリーファンに愛されています。また、クリスティ自身がこの作品を自身の最高傑作と評していることからも、その完成度の高さが伺えます。

閉鎖された孤島での連続殺人という設定が、物語に独特の雰囲気をもたらしています。外部からの助けが望めないという状況が、登場人物たちを孤立させ、物語の緊張感をさらに高めています。この閉鎖空間での心理的な戦いが、ミステリーとしての面白さを引き立てています。

最初、他の洋書のように一人一人の背景から始まります。
気がつけばぐいぐい読まされていました
しかも、読者側にまで「謎解き部分」をかなり期待させる状態にまでして
これは面白い

購入者のレビューより


世界でいちばん透きとおった物語

世界でいちばん透きとおった物語は透明感のある言葉と美しい描写で、読者に深い感動を与えるファンタジー作品です。物語は、夢と現実、そして生と死が交錯する幻想的な世界を舞台に、純粋で切ない愛や友情、冒険が描かれています。この作品は、登場人物たちが成長していく過程や、心の葛藤、そして内面の美しさを繊細に表現しており、読者に強い印象を残します。

物語全体に流れる「透きとおった」感覚が、タイトルに表れているように、読者にとって心地よいリズムと感情の高まりを提供します。

作者の描写力が非常に高く、幻想的な風景や登場人物の心情が丁寧に描かれています。特に、自然の美しさや物語の世界の透明感が、読者の想像力を掻き立て、心に残る文章となっています。

読んでいて思わず声が出る、驚きと納得がある小説でした。
最近は電子書籍で読むことばかりでしたが、紙の本での読書の良さも改めて実感しました。
いい作品に触れられてよかった……
読了後再度読み直して、こんな小説が書けるのか…と改めてしみじみ驚きました。

購入者のレビューより


同志少女よ、敵を撃て

同志少女よ、敵を撃ては逢坂冬馬による2021年に刊行された歴史フィクション小説で、第二次世界大戦中のソビエト連邦を舞台に、実在した「女性狙撃兵」の活躍を描いています。本作は、戦争の残酷さ、女性兵士の苦難、そして彼女たちの強さと友情をテーマにしています。逢坂冬馬のデビュー作でありながら、戦争文学として高く評価され、第166回直木賞を受賞した話題作です。

ドイツ軍に家族を殺された少女セラフィマが、復讐心から赤軍の女性狙撃兵部隊に入隊し、過酷な訓練や戦闘を通して成長していく姿を描いています。戦争の中で彼女が仲間との絆を深めながら、個人的な復讐心と、国家や仲間のために戦うという使命感の間で揺れ動く姿が感動的に描かれています。

戦争の中で、仲間との絆を深めながら成長していく女性たちの姿が描かれており、読者に感動と共感を与えます。友情や連帯感が、戦場での精神的な支えとなり、物語の重要なテーマとなっています。

戦場で戦う少女1人1人が持つ夢。
またその夢のために守る命、絶つ命。
最後まで気の抜けない物語の激しさに圧倒されました。

購入者のレビューより


クローズドサスペンスヘブン

クローズドサスペンスヘブンはミステリー小説で、閉鎖された状況下で起こる殺人や謎をテーマに展開されるサスペンス作品です。タイトルにある「クローズドサスペンス」は、典型的な「クローズド・サークル」の状況、つまり、外部との連絡が途絶えた孤立した空間で、登場人物たちが謎の事件に巻き込まれるというジャンルを指しています。

外界と隔絶された状況に置かれた特定の場所(たとえば孤島や館、密室など)で、そこで次々と起こる不可解な出来事に登場人物たちが立ち向かう構造です。主人公たちは、謎の犯人や事件に巻き込まれながら、緊迫した状況下で犯人を見つけ出し、真相を解明しようと奮闘します。

登場人物たちそれぞれが複雑な背景を持ち、彼らの過去や性格が物語の進行とともに明かされていくことで、人物描写に深みが生まれます。事件解決の鍵は人間関係にあり、感情的な要素も含まれているため、ミステリーでありながらもドラマ性が感じられます。

今までにない設定と、謎解き、そして真相とそれへの意外感&納得感、全体に低通する美しさ、が良くて、読後感はハッピーでした。

購入者のレビューより


六人の嘘つきな大学生

六人の嘘つきな大学生は浅倉秋成によるサスペンス小説で、2021年に刊行されました。物語は、IT企業の内定を目指して最終選考に残った6人の大学生たちが繰り広げる心理戦と、彼らが抱える嘘や葛藤、隠された真実に迫るミステリーです。この小説は、現代の若者が抱える就職活動のプレッシャーや人間関係の複雑さを描きつつ、巧妙な伏線とどんでん返しが展開され、最後まで目が離せない展開となっています。

選考の場で繰り広げられる人間関係の葛藤や、それぞれの登場人物が抱える秘密、そして選考過程で起こる不可解な出来事を通じて、彼らの本質や内面が浮き彫りにされていきます。

6人の大学生それぞれが抱える嘘や秘密が丁寧に描かれており、彼らの人間性が浮き彫りにされています。登場人物一人一人に感情移入しやすく、物語が進むにつれて彼らの本質が見えてくる過程が魅力です。

ベースは犯人当てのミステリであるが、人事部や面接官のように人間の本質を見極めるドラマもあり、日本の就活の悪しき点に切り込んだ風刺の側面もある推理小説。
二転三転するストーリー展開と徐々に明かされる真実に気持ち良く驚かされました。素晴らしい一冊です。

購入者のレビューより


逆ソクラテス

逆ソクラテスは伊坂幸太郎による短編集で、2020年に刊行されました。タイトルが示すように、物語の根底には哲学的な問いが潜んでおり、子どもたちの視点を通じて、社会や人間関係に対する洞察が描かれています。本書は5つの短編で構成されており、それぞれが独立した物語でありながら、共通して「固定観念を覆す」ことをテーマにしています。子どもたちの素直な視点を借りて、世の中の当たり前や大人の世界の常識に疑問を投げかける作品です。

伊坂幸太郎らしいユーモアや皮肉、そして温かさが詰まった一冊で、読者は軽快な筆致と哲学的なテーマの融合を楽しむことができます。

短編で構成されているため、読みやすく、少しずつ物語を楽しむことができます。各短編が独立した物語でありながら、共通するテーマが一貫しているため、全体としてのまとまりも感じられます。

読んだ後、今までに感じたことのない感覚でした。爽やかな気持ちも寂しい気持ちとが入り混じっていて、続きが読みたい!登場人物はこの後どうなったの!?と思いました。
短編集ですが、一つ一つ映画化できるレベル!普段から子どもと関わりのあるお仕事や日常をされている方は、刺さること間違いなしです。

購入者のレビューより


謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとでは東川篤哉による日本のミステリー小説です。この作品は、2010年に出版され、シリーズ化もされ、2011年にはドラマ化されるほどの人気を博しました。物語の舞台は大富豪の令嬢である宝生麗子が警視庁の刑事として活躍する中で、彼女の執事である影山が、彼女の捜査の助けを借りずに、事件を鮮やかに解決していくというものです。影山の鋭い洞察力と、麗子との掛け合いが特徴的で、ユーモア溢れる会話とともに、ライトなミステリーとして楽しむことができます。

ミステリー初心者からベテランまで楽しめる作品であり、複雑すぎない事件の解決過程が、読者に軽快な読書体験を提供します。

続編が複数あり、それぞれの作品で異なる事件が描かれるため、シリーズ全体を通じて長く楽しむことができる点も魅力です。事件ごとの違った謎解きとキャラクターの成長が楽しめます。

主人公のお嬢様刑事と執事との会話がウイットに富んでいてメチャクチャ面白いです。
箱入りで世間知らずだけれども、素直でかわいい一面があるお嬢様。
毒舌で嫌味だけれども、どこか憎めないお茶目な執事。
この二人の会話が楽しくて、最後まで一気に読んでしまいます。

購入者のレビューより


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