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【最強のライバルを意識すれば行動力アップ】

今日は『最強のライバルを意識すれば行動力アップ』
についてお伝えしていきます。

学生時代は朝から晩まで
剣道に打ち込んでいて
青春そのものでした。

剣道にのめり込むきっかけ
となった最大の要因が
他道場の先輩の存在です。


先輩を初めて知ったのが
私が小学生4年生の時で
試合デビューした頃でした。

1回戦突破すれば
上出来レベルの自分に
衝撃の映像を
目の当たりにします。


それは

「小柄な先輩が自分より身長が高く恰幅の良い相手に
 全く押し返される事無く、軽々と勝ち優勝する姿」

です。


試合を見ていて思わず

「何なんだこの人は、バケモノではないか」

と絶句しました。


自分と同じ背が低いにもかかわらず
大柄な相手を余裕で倒していく光景は
感動と共に勇気付けられました。


「身長が低いと大きな相手には勝てない」

と思い込んでいた自分に
白羽の矢が立った瞬間でした。

私の魂にスイッチが入った瞬間で
絶対に強くなって試合で
優勝しまくってやると
強く心に抱きました。


先輩の試合は
ビデオ撮影も兼ねて
全て拝見していました。

「守破離」の概念が
自然と頭に入っていたのか
最初はひたすら先輩の姿を
一挙手一投足真似しました。


先輩の分身になるつもりで
細かく分析しました。

「発声」

「身体の姿勢」

「足さばき」

「竹刀の構え方」

「打突の仕方」

etc

先輩に1ミリでも近づけるよう
1日中ビデオを見ては
イメージして稽古する事を
何度も繰り返しました。


『全てはイメージしてから行動する』参照。

ここまでは伝説の先輩を
離れた位置から見ている
1人のファンであって
直接対面している訳ではありません。

試合会場で見かけるだけでは
もどかしい氣持ちになり
何とかして先輩に近づきたいと
思い始めていました。


いきなり先輩の下に押しかけて

「ぜひ稽古をつけてください」

と伝える事は図々しく
失礼にあたります。

『いきなりプロポーズは控える』参照。

そこで
「恋愛」に置き換えて
サインをもらう事にしました。

恋愛においても
出会って間もないのに
突然ホテルに行く事は
ありえません。


サインの形式であれば
先輩のファンである事になり
堅苦しくも無く
程良い距離感です。

小学校5年生の時
4月中旬の試合で
決行する事にしました。


当日会場に赴き
いつも通りの流れで
試合に挑みます。

そして、自分の試合が無い時を見計らい
先輩の道場が待機する観覧席に伺いました。


先輩は会場で他の道場の試合を
見ておられたので不在で
ご両親がおられました。

ご本人に直接サインをもらうのが
ベストですが時間の制約もあったので
先輩のお父様に事情を説明して
サインを頂けるかお聞きしました。


心臓の鼓動が

「ドクンドクン」

と聞こえるくらい
緊張感がありました。


好きな女性に告白して
返事を待っている
ような感覚でした。


先輩のお父様は躊躇せず
快く応じてくださりました。

持っていた手帳に

「氏名」

「住所」

「電話番号」

を記載してくださりました。


色紙だと何か違うと思い
あえて手帳で挑みました。

今ではスマホでアドレスやラインで
連絡先交換となりますが
当時は紙媒体のアナログです。

それが時代を象徴する雰囲気があり
良かったと思っています。


サインを頂いた後お礼をして
自分の観覧席に戻った瞬間
ガッツポーズして
舞い上がっていました。

試合するどころではないくらい
嬉しさが込み上がってきて
興奮が抑えきれなかったです。


大喜びした理由が
何と先輩のお住まいが
私の自宅と近かった事です。

憧れの先輩が身近におられる事で
感極まって泣きそうでした。

これは

「神様からの貴重なご褒美」

と感じ取りました。


同じ道場の人に悟られないよう
ニヤけた顔を真面目モードに戻し
試合に集中しました。

先輩のサインのおかげで
見事優勝する事が出来ました。


その日の晩に
早速連絡しようと思いましたが
サインをもらえた喜びに
ずっと浸っていました。

メモ帳を何度も見返しては
頬をつねって現実である事を
確認しました。


翌日学校から帰宅して
一大決心をしました。

それは

「思い切って先輩に電話してみる事」

です。


好きな女の子に
連絡先を交換してもらって
ドキドキしながら電話する
甘酸っぱい初恋の状態です(笑)。


恋愛であれば

「お父さんが出たらどうしよう」

「ドキドキして緊張するなぁ」

「番号をかけ間違えて知らない人が出るかも」

色々な妄想が湧きます。


先輩に電話する時も
どこか恋愛と似た感覚で
多少緊張感はありました。

小学5年生の後輩が
中学2年生の先輩に
連絡する光景は面白いです。


夕食を済ませ一息ついてから
19時頃に電話をかけました。

するとお父様が出られました。


何だか恋愛の雰囲気と
似ている氣がします。

心の中で

「先輩が電話に出てほしい」

と期待していただけに
緊張度合いが高まりました。


私は辿々しい口調で

「ええっとですね、昨日サインを頂きました◯◯です」

「◯◯先輩とお話がしたいので代わってもらえますか」

とお父様に伝えました。

すぐに先輩と代わって頂き
電話越しですが初めて
お話する事になりました。


男性同士の会話なのに
妙に恋愛と重なる感覚は
とても不思議です(笑)。

不器用ながら

「僕の事は知っていますでしょうか」

「先輩にすごく憧れています」

「先輩の試合を見て感激しました」

色々とお話していきました。


先輩も

「道場の事分かっているから知ってるよ」

「憧れてくれてどうもありがとう」

「試合見てくれてたんだね」

受け答えしてくださりました。


それから

「私の試合を見てアドバイスして頂く」

「先輩の道場に出稽古に伺う」

「合宿をして寝食を共にする」

etc

親交を深めていきました。


最終的に先輩の弟子となり
今に至っています。


重要な観点は
ライバルを意識する事で
得られる最大のメリットは

良い競争心が芽生えて
自然と行動するようになる事です。


他人や周囲とくだらない
ステータスゲームで
比較する事は
好ましくないです。

しかし
スキル磨きを向上させる目的で
建設的に競争する事は
双方が進化して好ましいです。


ライバルに関しては
心から尊敬出来る相手を
選ぶようにする事です。

長期的に俯瞰した上で
命尽きるまで目標と出来る
ライバルにします。


地位や見栄を意識するだけの
比較競争は控えます。

なぜなら感情の乱れに繋がり
大切な意志力とエネルギーが
奪われていくからです。

無駄な労力は避けて
進化向上出来る事だけに
フォーカスします。


私の場合剣道の先輩は
良きライバルでもありますが
ライバルを遥かに超えた
師匠の存在です。

勝負事で雌雄を決するのではなく
生涯切磋琢磨していく事で
お互いがレベルアップする関係です。


ライバル設定に抵抗感がある時は
出来ていない自分をライバル設定して
もう1人の自分と切磋琢磨します。

「メタ認知」して
客観的に自分を分析します。


極限まで自分を追い込んで
逃げられない環境にします。

「成功回避不可能状態」にして
「5W1H」等を使い
具体的に実践していきます。


『成功回避不可能状態にする』参照。

ステータスゲームでない
本物志向で進化向上出来る
最強のライバルを見つけましょう。

今日も読んでくださって
ありがとうございます。


追伸
あなたにとって
「最強のライバル」を
教えてください。

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