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【完璧主義は中途半端になる】

今日は

『完璧主義は中途半端になる』

について考察していきます。


仕事で良い商品&サービスを
お客さんの元に届けようとする
提供者側の熱い心意気は
本当に素晴らしい事です。

1ミリたりとも手を抜かない
職人魂のような心構えは
どんな場面にでも活かせます。

氣魄ある姿は
多くの人に影響を与え
お手本となります。


私自身色々な事に対して
こだわりを持って
とことん追求する性格なので

良く言えば
一所懸命に最後までやり遂げる

悪く言えば
周囲に配慮せず自分勝手に動く

一長一短です。


鍼灸整骨院を独立開業した時も
結果的には閉院となりましたが
楽して繁盛させようという
魂胆は決してありませんでした。

より良い治療を掲げて
技術向上に取り組んでいました。

ただ自分のこだわりを
スタッフに押し付けて
独り善がりになっているだけに
過ぎませんでした。


まさに

完璧主義


です。


完璧主義とは
心理学においては、万全を期すために努力し、
過度に高い目標基準を設定し、自分に厳しい自己評価を課し、
他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。

定められた時間、限られた時間の内にて
完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のことである。
このような思想を持ったものや、
そのような心理状態の者を完全主義者、
もしくは完璧主義者(英: perfectionist)と呼ぶ。
                                              wikipedia

  

完璧主義の短所として

「終わりがない」

「隙間がない」

「自己満足になる」

「タスク過剰になる」

etc

挙げられます。


完璧主義を貫き
上手く取り組めているように見えて
実際はオーバーワーク状態で
中途半端になっています。


完璧にやろうとして
完璧に出来ていないのでは
本末転倒です。

何の為に完璧主義で
行動しているのか
目的を見失っています。


また完璧主義を
やりたい背景として

「失敗したくない」

「ダメ出しをされたくない」

「恥ずかしい思いをしたくない」

「良いところを見せつけたい」

「高評価をもらいたい」

「自分の力で影響を与えたい」

etc

全て自分中心を基準とした
エゴと承認欲求を求めています。


他者や周囲と比較競争して
望ましい結果が出れば
圧倒的な存在感を示して
優位に立てると考えています。

自分の視点だけで判断して
相手の視点は無視しています。


にもかかわらず
相手をステータスゲームの
対象とみなして優劣を
競い合っているのです。

身勝手としか
言いようがないです。


相手は良き

「戦友」

「ライバル」

「協力者」

であって
自己満足の為に利用するのは
慎んだほうが賢明です。


完璧主義を長所として活かす事は

鉄道や航空などの輸送機関の運行など、
わずかなミスが大量の人間の命にかかわるような業務では、
職員を場面限定的に「完璧主義的」な状態に誘導すると、
それなりに安全性に寄与することが知られている。

完璧主義は、物事に対する妥協を徹底して排除するので、
職人などにそのような気質をもった人を採用し、
職域がひどく限定されていて、
かなりルーチン的な仕事につかせると
極めて高い品質が実現されることもある。
                                      wikipedia


上記以外の場面では
完璧主義を止めたほうが
全体的に上手くいきます。


世の中見渡してみると
全てを失敗する事なく
完璧に出来ている人は
いないと思われます。

レオナルド・ダ・ヴィンチのように
多岐にわたって器用な人もいますが
全部整っている訳ではありません。

どこかしら短所や欠点はあります。

むしろ欠落があったほうが
人間味に溢れて親しみやすいです。


イチローさんは
野球のフィールドで
自分の個性を
最大限に発揮しています。

もし卓球で実践していたら
才能は眠ったままで
活かしきれていないです。

イチローさんが卓球出来ないから
と言って批判批評する人はいません。


もちろん上を目指して
向上していく事は大切です。

しかし
人間が出来る事には
限界があります。


大半の人は自分にも出来ない事があると
素直に認識して受け入れる事で
肉体的&精神的な破綻を
上手く回避しています。

ところが、完璧主義者は
出来ない事を受け止められず
自分を心理的に追い詰めます。

すると
他者や周囲に責任転嫁したり
自己防衛による現実逃避をして
誠実性が一致しなくなります。

                        
オールマイティーに
卒なく器用にこなそうとするので
苦しい状況に陥ってしまうのです。

少々抜けたところが
あるくらいで
バランスが保てます。


完璧主義中毒
もしくは
全く何もしない
両極端では機能しません。

昨日の自分と比較して
毎日1%でも進化していれば
良好と捉えたら落ち着きます。


完璧主義に関して
端的にまとめると
下記の3つです。

1.自分の視点だけ認識して
  相手の視点は氣に留めず
  自己満足に浸る

2.他者や周囲への配慮に欠けて
  自分のエゴと承認欲求を
  満たそうとする

3.自分が出来ない事を認められず
  作話と言い訳によって
  自己防衛や責任転嫁を行う


但しルーティン化して
限定された職域においては
完璧主義も適用可能です。


全てはバランス感覚です。

初期段階では
量&スピードを重視して
習慣化させる事を
実践していきます。

ある程度土台が出来上がったら
質&クオリティにシフトして
改善と改良を行っていきます。


いきなりハイクオリティを
求めて提供するのではなく
順番に実践していく事です。

質量転化の法則です。


誰しも最初は荒削りです。

小出しに行動していくうちに
コツが掴めて
要領が分かってきます。


もし完璧主義を使いたい場合は
甘い誘惑に駆られて
自分の心が堕落しかけた時です。

自分の弱い心を戒めて
鼓舞させる意味で適用すれば
上手く活用出来ます。

あくまで
自分の内側に対して
限定して使う事です。


完璧主義を使い分けて
自分の能力を飛躍させて
いきましょう。

最後までお読み頂き
ありがとうございます。


追伸
あなたが
「完璧主義」として
行っていた事を
教えてください。

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