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本棚イナマイト・キッド

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私キッドの読んだ本、面白かった本、オススメしたい本を並べてみました もしご覧になってご興味を持たれましたら、お手に取ってみてください
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2021年8月の記事一覧

正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門



写真は今回ご紹介する本と、私の教祖様

内藤理恵子さんの著書
正しい答えのない世界を生きるための死の文学入門
という本をご紹介します
難しそうだけど、とても砕けてて読みやすい本です
近所の面白いお姉さんから興味深い話を聞かせてもらってるような、そんな本

伊集院さんと養老孟司さんの本の時にも話したけど、内藤さんのこの本も、両極端で中間ぐらいが許されず、それも不安定で上がり目のない日常というもの

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ガロに人生を捧げた男

劇画狼さんが手掛けた本「ガロに人生を捧げた男 全身編集者の告白」
名古屋の特殊書店ビブリオマニアさんで見つけてパッと買ったままだったのを、漸く読み終わりましたのでご紹介します。

コレはちょっと変わっていて、以前は劇画狼さん自らが出版し
全身編集者
というタイトルで世に出ておりました。それも私は買って読んで、とてもとても素晴らしい本で。アルファポリスに感想も書いていました。
そして今回、いよいよ商

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そしたらあれできめてくださいよ

前回、アメリカ・ロシア旅行記を読んで大変素晴らしかったと書いた、善良な市民ことライターで編集者の
明智真理子さん
の本、実は二冊同時に出ていて。どちらも明智さん自ら発行したものを、通販で入手しました。
今回ご紹介するのは外国のプロレスを舞台にした短編小説。

「そしたらあれできめてくださいよ」

メキシコとアメリカの中間ぐらいの雰囲気かな。登場人物はスパニッシュ系、客層や生活様式もなんとなく、カラ

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星野藍さんの極東ロシア放浪記が素晴らしかったという読書録

前に旧共産遺産という写真集を買って、物凄く良かったので、写真家の星野藍さんのTwitterをフォローして色んな写真を拝見している。一日一旧ソビエトとか、日本に居ながらこんなもん滅多に見れるもんじゃないって感じの写真がワンサカ。
食べ物は美味しそうで、街並みは寒そうで、朽ち果てた建物や飛行機は寂しそうだ。

そうしたら今回、極東ロシア放浪記という本を出されるという事で、早速予約していた。
それが届い

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アルパのマイクに聞いてみた

明智真理子さんの本、アルパのマイクに聞けばいい。という作品を買いまして。
もう一冊のプロレスの本もあるのですがコッチを先に読み終わって、とてもとても面白かった!のでご紹介&感想をば。

明智真理子さんはプロレスに明るいライターさんであり、ディック東郷さんの
東郷見聞録
という本にもかかわった方だそうで。コレを読むまではプロレスに詳しい別嬪さんぐらいしか明智さんに関する情報が無く。そりゃ好きなわけだ

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世間とズレちゃうのはしょうがない

伊集院光さんのラジオが好きで。伊集院光さんの考え方や、今まで生きて体験した挫折や逃避など、ギャグ以外の部分でも共感するところの多い人で。それで深夜の馬鹿力を、ずーっと聴いている。
これ以外でもそうだけど、伊集院さんの紹介した映画や本を読んでみることがあって、蛭子能収さんの「ひとりぼっちを笑うな」とか映画だと「サイダーハウスルール」とかもそうだったし、デヴィッド・リンチやテリー・ギリアムも伊集院光さ

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鷹樹烏介さんの第四トッカンが素晴らしかったという読書録

今回は、最近読んで面白かった小説のご紹介です。
双葉文庫から発売中の書き下ろし小説
第四トッカン
という、呪術と犯罪とアクションが入り混じった現代劇。

結構トンチンカンに感じるかもしれませんが、呪術というものの存在を認め、またその力を持つものが実在し、それが犯罪に利用されたり、逆に犯罪を防ぐことや、悪用しようとする組織と戦うために使われているとしたら…?
と考えるとコレは
ウルトラマンと科学特捜

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