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【旅行記】ワーカホリックの内科医が約1ヶ月タイに滞在して気付いた2つのこと🇹🇭

光と影

2024年5月末日、ついに世界一周がスタート。
タイ スワンナプーム空港に
1人のロン毛医師が降り立った。

問: なぜ1年かけて髪を伸ばしたのか?
答: なんかバックパッカーっぽいから。

問: なぜ最初の国がタイなのか?
答: なんかバックパッカーっぽいから。

もあるけど、
ワクチンをお得に打つため!
日本と比べて約1/3の値段です。

バックパックに詰める荷物は大分厳選した
つもりだったけど、結局大荷物。
背中とお腹に大小のリュックを背負った
おしゃれ度0の the 旅人スタイル。
歩行速度は30%減。
肩のダメージ50%増。

※イメージ
ちょっとダサい、でもそれがいい。

事前情報通り空港内は死ぬほど寒い。
熱帯バカンスに来たつもりなのに
まるで地方の遊園地にある
「北極を体験してみよう!」みたいな
巨大冷蔵庫に閉じ込められた気分だ。

スワンナプーム空港

タイ・スワンナプーム空港は、成田国際空港の約3倍の大きさ。世界でもトップクラスの広さを誇るアジアのハブ空港です。 世界各国から飛行機が24時間発着することから「眠らない空港」とも呼ばれています。

成田-タイ間のフライトは約7時間。
着陸時に流れるタイ航空公式のBGMがとても良かった。

「Fly with Me (Be My Love) 」
この曲はタイ人男性歌手のTomが歌っているが、
歌詞は比較的簡単な英語。

https://youtu.be/6rU3B_5VKuA

(サビ歌詞)
Fly high in the skies
Let's leave it all behind
I just wanna travel round the world with you
空高く飛び
全ての悩み事を忘れて
君と世界中を旅したい

うーん、エモい!
(エモいはもう死語?)

そして空港直結のエアポートリンクに乗車。
約30分ほどでバンコク中心地、
宿最寄りのペッチャブリー(Phetchaburi)駅に到着。

エアポートリンク

「プシュー」電車の扉が開く。
大きな半円形の一枚屋根の開放的なホームへと歩みを進める。

ホームに一歩踏み出した瞬間、
「ゴオォォォ」と熱帯の風が体を包み込む。
キンキンに冷えた冷蔵庫の外は灼熱だった。
やっと自分はタイに来たのだと実感した。

ペッチャブリー駅

バンコク最初の宿はAirbnbで借りたタワマンの1室。宿代は脅威の1泊2000円。バンコク市内ではドミトリー・ホステルを除いて破格。

ペッチャブリー駅からは徒歩15分程の距離。
タイの酷暑シーズンの快晴ド日中、
ものの数分で全身から汗が吹き出る。
バイクのおっちゃんに「後ろ乗るか」
と言われたが、このどデカいリュックを背負ってバイクに乗る勇気はない。
笑顔でスルーさせて頂いた。

宿の近くに着く頃には、
サウナ時計が1周したくらい全身びしょ濡れ。
案内してくれたお兄さんに、
「Thailand is so hot, right?」と
ドヤ顔で言われたのを覚えている。
I complete agree with you.

タワマンなだけあって部屋からの眺望は抜群。
でも小さいGが数匹お散歩していました…。

部屋からの眺め

上記写真でも何となくわかりますが、
奥手に高層ビルが乱立する中、
手前は雑木林の中にボロボロの平屋が密集しており、世界一貧富の差が激しいと言われているタイの実情が伝わってきました。


「光が多いところでは、影も強くなる」

ドイツの詩人ゲーテの言葉です。

光が強く当たれば影はその分濃く出る。
人は、明るく照らされたモノに目が奪われる。
しかしその裏には、光の強さに比例する影が
必ず存在することを忘れてはならない。

ATMの番犬

ワットポーやワットアルン等の
いわゆるメジャースポットには興味が沸かず、
とにかくこのタイという国、タイ人の生活を、
この目でしかと見たいと思った。

その後は2週間くらいかけて、
地下鉄やモノレール、Grabバイクを利用し、
バンコク市内の街を回りまくった。

豪華絢爛なショッピングセンター街から
地元民御用達のローカルマーケットまで。
おかげでお腹も壊した。

バンコクの勢い

2週間かけてバンコクを渡り歩いた結果、
一つわかった事がある。
それはタイはこれから、
とんでもなく伸びる国だということ。
勢いが半端じゃない。

バンコクの都会度は一部東京を超えている。
周りも着いて来れていないほどの発展スピード。
尋常ではない交通渋滞、インフレ。
高度経済成長期の日本もこんな感じだったのだろう。

目まぐるしく移りかわる日常。
タイ国民も疲弊しているはずなのに、
街全体は活力に溢れている。

いまの自分にはこの活力が足りていない。
そう感じた。

高校生、大学生時代は
受験や部活に全身全霊で打ち込むことが出来た。
それが社会人になって、
いつの間にか失われていたことに気付いた。

このバンコクの街全体の勢いそのものが、
活力に満ち溢れていた昔の自分に重ねてしまった。

ムエタイレッスン🥊めっちゃハードだった…

マイペンライの精神

街中を探検し、
たくさんのタイ人と接してわかったことがある。
それは皆、ちょうど良い感じに「緩い」。

暇な時は仕事中でもスマホをいじったり、
おやつを食べたり、談笑したり。
日本では一発解雇になりそうな案件。


例えば、タイ人は、束縛とか拘束を嫌います。
自分のことは自分で決めたいのです。
つまり、自由にしたいのです。

とても利己的な個人主義のように思えますが、
一方で、タイ人はとても人づきあいが良く、
協調性も大切にしますし、謙虚でもあります。

これはタイ的自由主義と言われます。


昔タイは「シャム」と呼ばれていたと思っている人もいると思いますが、これは、タイ人ではなく、外国人がこの地域を呼ぶ言い方だったのです。長い間知られていた「シャム」は1939年にタイ人が自称する現在の正式な国名「タイ」に変わったのですが、実は、もともと「タイ」には、「自由」という意味があるのです。

Meiji.net

こうしたタイ人の考え方を象徴するものが、
マイペンライ」という精神です。


雨の日のバンコク☔️

これは、様々な場面で使われます。
例えば、だれかが問題を起こしたとき、
「マイペンライ」と言うと、
「問題ない」とか「大丈夫」
「どうってことない」「気にしないで」という意味になります。

逆に、自分自身に対して言うこともあります。
そのときは、「しょうがない」「なんとかなる」
というような意味です。

「マイペンライ」には、
問題が起きたその状況に囚われずに、
それより先のことを考えようという前向きな考え方があるのです。

つまり、問題に対して自由に、柔軟に対応しようということです。


社会人になってからというのも、
心配してもしょうがないこと、
起きうる可能性が限りなく低いことまで
不安になって精神をすり減らしていた。
24時間365日いつ病院から電話が鳴るか不安になり、スマホは肌身手放させなかった。


そんなスマホ依存だった自分だが、
タイに来てからいつの間にか、
スマホの所在も通知も気にならなくなっていた。

遠くで見えるスコールの巨大な水柱。
ときどき夕方にバケツをひっくり返したような雨が降ります。


観光ビザ期限ぎりぎりの約1ヶ月のタイ滞在で、
自分に足りなかったのは、
物事に没頭する活力とマイペンライの精神だったと気づいた。

恩師からの一言を締めの言葉とさせていただきます。 

「からだに気をつけて、1日1日を大切に、
かけがえない時間をお過ごしください」

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Dr. クレヨン🖍️

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