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人はなぜ【学ぶ】のか?



人はなぜ【学ぶ】のか?



幼少の頃、勉強しないとだめ!
※以下、(勉強=学ぶ)と同義で使用する。
とは何百回も複数の大人に言われた。

自分の周りには、学ぶ意味を聞いても論理的に納得がいく理由を教えてくれる大人は誰1人いなかった。

みんな口を揃えて「将来のため」とか「良い仕事につくため」とか、ありきたりで安直かつ適当な理由ばかり。(当時の自分にはそう感じた。)

そこがずっと疑問であり、心のもやもやがずっと解消されなかった。

そこから世界のあらゆる事を調べに調べ、学び、経験してやっと言語化できる様になった。

自分は、
目標達成したいものがある時に、
「やり方やスキル」よりもそれを「やる意味」の方が大切だと思っている。
意味がわかった方が楽しいし、長続きする。
楽しくないと、我に帰った時にやる理由がなくなってしまうからだ。

そこで、
学生の頃のひねくれた自分でも納得できるように、その必要性【現時点での自分なりに出した答え】
をメモに書き殴った。
※文章は断定的な説明だが、あくまで1個人の見解
※極力難しい言葉を使わないよう努める




人はなぜ【学ぶ】のか?

この問いに対する自分なりの答え。


それは、
【他者や専門家に出会い、本やネット、娯楽や経験から学ぶ。
学ぶことで未来を予測することができる。そして人生の選択肢や世界観を広げる。
それを繰り返すことで、自分自身で正しいと思う選択をする力がつく。
その選択がどういう結果でも、最後はポジティブに捉えることができる。
これができれば人生の幸福度を向上させる可能性が高まる。】

学ぶことでこれができるようになる。
だから学ぶのだ。

そして、ここで言う「学ぶ」とは何も学校の勉強だけではない。
人が行う全てのことから学ぶことができる。



これだけではわかりにくいので、
順序立てて説明していく。


まずは、
学ぶことで【未来】を予測することができる。
という話からだ。

これは宗教的なことでもSF的なことでもない。
そして大袈裟ではなく、誰しもが実現しうる可能性が高い。

ちなみに今から説明することを、ここだけあえて難しい言葉でいうと【仮説思考や仮説構築力】と言う。
難しい言葉だが、この言葉は覚えておきたい。
【仮説思考や仮説構築力】が高い人は人生を思い通りに生きることができる可能性が高まり、逆にこれが低い人は人生を思い通りに生きられない可能性が高くなるからだ。

※ 仮説思考とは
限られた情報から最も可能性の高い結論を「仮の結論=仮説」として設定し、その仮説に基づいて仮説の実行、検証、修正を行っていく思考法です。 仮説を設定することで、非常に効率よく問題解決を進めていくことが出来ます。

※ 仮説構築とは
すでに分かっている事実から、帰納・演繹(きのう「複数の事例から仮説を立てる」・えんえき「仮説を立ててから事例を確認する」)の思考体系を用い、仮説を構造的に展開する思考力です。 また、調査検証とは、仮説を検証するためのデータ収集、仮説と収集したデータから分析手法を選択すること、適用結果と仮説の対比・解釈から成ります。



ではまず、
学ぶことで未来を予測することができる。
の【未来】の部分とは何か?
を論理的に噛み砕いて説明していく。

タイトル1
【人の未来に必ず起きること】



人の【未来】には必ず、
さまざまな
①リスクが発生する。
その一方で、さまざまな
②幸福も同時に訪れる。

人間が生きている限り、未来の中にはリスクと幸福が混在している。
※幸福の定義はもちろん人それぞれだが。


人は生物学的な本能から、「リスクを回避して幸せになりたい」と願い、その為に行動する生き物である。

なぜ本能的にその様な行動をするか?
に関しては、遺伝子の中に【数を増やすこと】がインプットされているから。
なのだが、ここでは説明を割愛する。



人の
①リスクの種類(人類の数を増やすのに適していない事柄)
②幸福の種類(人類の数を増やすのに適している事柄)
の詳細は以下である。


①リスクの種類
例えば、
身体的リスク➡︎ 病原菌・病気・怪我
自然的リスク➡︎災害・戦争
金銭的リスク➡︎ 搾取・詐欺・経済不況・貧困
心理的リスク➡︎いじめ・誹謗中傷・ストレス
※リスク分類は独断と偏見

その他たくさんの危険とリスクが発生する。

認識できるリスクならまだ対処できる可能性はあるが、
世の中には【認識できないリスク】が多い。

例えば、
本人が気づかないだけでこれらが潜んでいる
◯金銭的リスクが潜んでいる
支出が年々上がっている。税金や社会保険など、物価が上がり日用品の価格が年々上がっていき生活が困窮する。
または知らない内に投資詐欺に合うなど。
◯身体時リスクが潜んでいる
健康だと思っていたら実は水面下で病気が潜んでいた。
または運良く事故になっていないだけで、普通よりも危険な作業をしている事に気づいていない。

など、気づかないリスクの方が多く、
「大多数の人が知らないが、実は損害を被っている」場合が無数に存在する

車の免許取得時に学んだ【ヒヤリハット】の様なものである。

気づかないと対処のしようがないので、最も危険である。



次に幸福の種類だが、

②幸福の種類
例えば、
愛・家族や仲間や好きなものに使う時間・質の高い衣食住など
その他たくさんの幸福を感じる瞬間がある。

もちろん幸福にも、
認識はできていないが実際に幸福な事例もたくさんある。

例として
◯現状では海外から見た場合、日本は衣食住の質が高い。日本は治安が世界一良いなど。
安全だが「世界一」だとは知らない人も多い。
◯自分では普通だと思っていた家庭環境が、他と比べると実は恵まれている。

などである。



そして人間の遺伝子には【生存する】(生き延びる)という本能が備わっているので、誰しもがそれら【リスクを回避して、幸福を得る】確率や可能性を高めたい。

と思うだろう。



けれど、【リスクと幸福の確率。そして運】は自分では操作できないもの。
そう考える人が多い。

だがこれは半分は正解で半分は誤解である。

実はこれらのリスクや幸福の発生確率は、運もあるが、ある程度操作をすることができる。


リチャード・ワイズマンが行った、
【ラック・スクール】という実験がある。
※ リチャード・ワイズマンとは、
ロンドン大学卒業後に心理学博士号取得。被験者の膨大なデータの分析による科学的なアプローチを得意とし、世界的に知られている。

その実験は、「運が悪い人を、運がいい人のように行動するように指導したら、幸運な人と同じ成果」を得られるだろうかというものだ。
結果は上々だった。
ラック・スクールの【卒業生の80%が、運が良くなった】と実感した。
しかも彼らは運が良くなっただけでなく、幸福感も強くなったという。

さらに、歴史を見れば過去の偉人など目標達成に優れた人物は、一般人より学んでいる人物が多くそこからリスクと幸福の発生確率を操作をしていることがわかる。



タイトル2
【リスクを回避して幸福を得る】



先程述べたように、
未来に起こる「リスクと幸福」は、ある程度操作することが可能である。


これが出来れば、人間にとっては本能的に最も重要な要素だと言っても過言ではない。



では、
【操作する】とは一体どういうことか?


結論から言うと、
【操作】とは、【予測】なのである。
これから起こる出来事が
【予測】できると未来を操作することができる様になる。
そして【知識】があれば、その予測が限りなく近い形で当たる。

つまり操作するには、知識が必要だという事だ。
これは当たり前のようで、実践レベルで真に理解している人は少ない。

例えば
1時間後に自分がどうなっているか?
を予測できる人は多いが、1年後2年後になると予測できない人が多い。

これは1時間後に起こるであろう自分の出来事、への知識はみんな持っているが、2年後ともなると複雑で膨大な量の出来事が起こる可能性があり、それだけの知識を得るのに時間がかかるためだ。
またその予測も簡単ではない。

知識があれば絶対ではないが、予測の精度が高まる。
突発的なアクシデントがない限り、仮に外したとしても本質的には近いものになるのだ。



わかりやすいようにさらに詳しく説明する。

まず未来の説明だが、
リスクと幸福が混在する「未来」とは何か?

実は、われわれの今後起こる「未来」とは➡︎新しいことが次々と起こる様に見えている➡︎
だがそう見えているだけで➡︎
そのほとんどが本質的には【過去に発生した出来事が組み合わさったり、差し引かれたりしているだけ・過去の歴史を繰り返している。】のである。

これは歴史を学べばわかるのだが、
未来で起こることは過去に起こった出来事と【本質的に類似しているのに、表面的にはそう見えないだけ】であることが多い。

具体的に言うと、
①過去に起こった事を知識として貯めておき
②今起こっていることの「前提条件を確認」する
③その「条件に当てはまるもの」を過去から引っ張り出して、今起こっている出来事の可能性を探り(仮説を立てる)未来を予測する
④それが正しいかを検証する

という手順だが、
自分に未知の事が起こった場合、知識のある「専門家に聞くと解決」する。

これは専門家が過去に起こった事例を基にして、今起こっていることの似ている部分を探し出して今に当てはめているからだ。
医師や弁護士などがそうだ。

もっとわかりやすくする為に、「医者の診療」を例に例えて見ていく。

①医学部で勉強して知識を貯める
②患者にまず前提条件の確認をする。
痛みがある場合、「どこが、どのように、どれぐらい、いつから」痛いのかの前提を確認する
③過去の病気を覚えているので、似ているものを考える(仮説)
④可能性の高い病気に効く薬を患者に飲ませてみる


実はこれらの作業は「共通項や抽象化」と言う。

※ 抽象化とは、「複数の情報に共通する要素を抜き出すこと」を意味します。
重要ではない細部の情報を取り除き、物事の本質を捉えるための思考法です


意識していないだけで、誰もが実はこの作業を普段からしているのだ。




他の例として、

AさんとBさんが無人島にいくとしよう。
どちらもサバイバルの経験は無く、能力や体力も同じと仮定する。

◯Aさんは経験はないが、普段サバイバル動画やキャンプ動画をたくさん観ており、一通りの生活ができる知識はある

◯BさんはAさんのような動画も見ていないし興味もない。休みの日は寝る事が多く、サバイバルには関係のない趣味が多い。

絶対では無いが、
Aさんの方が生き残る可能性が高いし、サバイバル環境にて幸福になる可能性も高いだろう。

なぜなら、おそらくAさんは無人島で自分の身に起こるであろうこれからの未来を予測して、持っている知識を使い幸福になる為の行動をするからだ。

これも過去の歴史や起こった出来事を【知り】
それを【組み合わせて本質を見抜くことで、今と未来を予測】しているのである。


ちなみに今の日本の社会は資本主義(自分の利益を追求する為に、労働者を働かせて生産を行う経済の体制のこと。)なので、サバイバルと似ている。





話を戻すと
過去の歴史や起こった出来事を【知る】こと。
そしてそれを【組み合わせて本質を見抜き、事前に未来を予測する】ことができるのだが、

予測するだけではなく
【被害を少なくできる】し、
【生存の確率を高める】事ができる

知識があればもちろん
【今、自分の身に何が起きているのか】
が正確にわかる。
その対処法もわかる。
対処法がわかれば問題が起こった時の【被害が少なく】すんで、【生存の確率が高まる】

わかりやすく例えると
たくさん出血した場合、過去の経験(知識)から出血多量死の可能性を考えて、止血する。
のと同じである。

これはつまり、
【知ること。で、生き残る確率が大幅に上がる。わからないよりも出来るかもしれない方が、優れた状況判断ができる】
と言えるだろう。



言葉は難しくなるが冒頭の方に話を戻すと、これらは全て【仮説思考や仮説構築力】という。

【仮説思考や仮説構築力】が高ければ高いほど、車で言うハンドルになる部分の正確性が増して、人生の操作をし易くなる。
そして、仮説思考の人は【思いやりがあり、偏見が少なく、騙される可能性が低く、目標達成力が高く、仕事ができて、決断力がある。】の様な能力の傾向にある。
なぜならこれらの力を高める要素に仮説や推論が必要だからだ。
※ 推論とは「ある事柄の事を考える時、以前起きたことに基づいて論理展開して考えた結論」です。

考えて欲しい。
例えば【思いやり】とはなんだろうか?

思いやりを意味を検索すると、
「他人の気持ちに配慮した上で、相手が何を望んでいるのかを推察し、接すること」です。 独り善がりな親切は相手に嫌がられますが、親切にしている人なりに相手の気持ちを真剣に考えている場合は「思いやり」になります。

とあるが、
これらの作業を【仮説や推論が得意ではない人】がうまく出来るだろうか?


ここでの話をまとめると、この様な流れになる。

【学ぶ➡︎知識を増やす➡︎過去の出来事を理解する➡︎共通部分から本質を読み取る➡︎今発生している事の正確な情報を確認する➡︎今起こっている被害を最小限にしつつ、仮説や推論を繰り返し未来を予測する➡︎自分自身の未来を操る➡︎危険を回避&幸せを掴む選択をする】


タイトル3
【学ぶ意味を言語化】する



ここまでかなり長い説明だが、長く説明するのには意味がある。


大人であれば【学ぶのが大切】なのはなんとなく体感ではわかるが実は、
学ぶよりも、【学ぶ意味を言語化】すること。
の方が大切だ。
これをできる人は大人でも少ない。
そしてする人も少ない。

念の為言うが決して、
言語化できない人を馬鹿にしている訳ではない。

学ぶことは、
幸福になる為に人生において重要なことである。
にも関わらず、
その意味を正確に深く理解している人が少ない。
そして、それを【言語化】することが大切だと伝えたい。
それを教えてくれる人が少ないことに悲観している。

何が言いたいかというと、
実は人は【言語化】が出来なければ、
【物事や事柄をきっちりと認識することができない】
そして【認識できない物を重要だとは思わない】のである。

例えると、
大人は赤信号を渡らない。
なぜなら赤信号を渡ると「どのようなリスクがあるか」を言語化できるからだ。
赤→車が通る→車にぶつかる→怪我をする
だが、信号を初めて見た子どもは渡るだろう。
それは赤信号を渡る場合のリスクを言語化できないから。に他ならない。


別の例で言うと、

目には見えない【空気感】という言葉(雰囲気の言語化)がある。
例えば、「あの空気感では黙っているのが正解だよねー」と言う会話があるとする。
【空気感】という言葉を全員が知っているから、目には見えない雰囲気を全員が認識し、それを頭に思い浮かべるから会話が成立する。認識できなければ重要だと思わないどころか、会話すら成立しにくい。

つまりこの順番だ。
①物事や行動の「言語化」ができなければ
②「認識」ができない
③ 認識ができないと「重要」だと思えない
④ 重要だと思えないから「やらない」

依存症などが根性論で治らないのはその為だ。
本人のやる気や努力の問題ではなく、人間の【本能的なレベル】の話である。
自分で言語化できず重要だと思えない事を、人はやらないし、仮に数日できても苦痛で長くは続けられないのだ。

ダメな習慣をやめたかったり、逆に良い習慣を続けたければ、やる意味を言語化することから始めよう。



ここであえて話を少し変えて、あなたに重要な質問を1つしたい。

あなたは、
【普段生活の中でする自分の行動や選択は、あなたが自分の自由意思で行なっている。】
と思っているだろうか?

噛み砕いて質問すると、
【何をいつ食べるか?どう考えるか?何を発言するか?どう過ごすか?誰と過ごすか?何を買うか?何を選ぶか?】や、【何で喜び怒るか?】など。
【あなたが普段やっている行動や発言や感情】
これらは自分の自由意志で行っていると思うか?
それとも無意識により突き動かされているのか?
という質問だ。

この質問に対して、
「もちろんほとんど自分の意志でやっている!」

という人は、生物学や脳科学的にいうと、実は誤解である。

びっくりするかもしれないが、「日常生活の行動や何かの決断を自分の意思で選択して行動している。」と思っている人は、特に注意である。

その理由だが、
実は人間は、そのほとんどの選択や意思決定を【本能による無意識下】で行っていると言われている。
様々な実験結果からそれは現れている。
脳科学的には、【無意識で行っている行動が 95%】と言われており、【意識的に行動し自己決断しているのはたったの5%】だと言われている。

ちなみに客が【商品を手に取る理由】は、95%が広告によるもの。というのはマーケティング心理学では当たり前の常識だ。


他にも例えば、
人間には、【現実を正しく認識する。ということを、わざとしない】という習性がある。
心理学的には、これを【認知バイアス】という。


有名なものとしては、
災害時などに、客観的に見れば明らかに危険な状態なのに、被害にあう寸前の本人は「自分だけは大丈夫」と思い込み、そのせいで被害に遭うらしい。
要は、自分にとって【都合の悪い情報を無視したり過小評価】したりするという認知だ。

この様な認知バイアスは、ほぼ無意識の中で判断している。

他にも
【人間が何か情報収集する時、自分の都合の良い情報だけに目がいき、反対意見や都合の悪い話を無意識で無視する。それにより客観性や多様性が無い偏った意見になる】なども認知バイアスの良くある話だ。

何か物を買った時(例えば車など)、自分が買ったその日から、町でそればかりが目に付く様になった経験はないか?
それと同じである。


つまり人の認識は必ずしも正しくはないし、意識下での判断は少ないのだ。
というよりも、【ほぼ全ての行動が無意識下】と言っても過言ではない。

こう言うと「そんなわけない!」
という意見が多く出てきそうだ、、、

しかしそういう人達は、過去の歴史や心理学、行動経済学やマーケティングや脳科学などの人間の行動原理を深く学んでいないだろうし、【物事には絶対がある!】と思い込み、1つの事を深く広く考えない人だろう、
そして何より【自分は世界のほとんどを知っている】と錯覚している。
そう言う人は1番危うい。


なぜなら知れば知るほど、そして賢明な人ほど【自分はまだまだ何もわかっていない】ことを知っているし、【絶対はないので、自分が誤解している可能性があるかもしれない。】と仮説を立てるものだ。
そういう人は偏見が少なく、物事をフラットに考える人ため、決めつけるよりも【常に聞く】

そして、賢明な人は自分が【無意識で行動していることを深く理解しているし、自分が無知】な事を知っている。
だから、自分を【客観的に見るし、人にたくさん質問をする。誤りを指摘されても一旦全てを聞く。】その上で今、自分に【必要な考えを選択】する。
大人になると【1番大切で最も確信的な事は誰も指摘してくれない。】
指摘すると摩擦が生じる為、指摘するメリットが無いからだ。
そして万が一指摘してくれたとしても、大人になると指摘を受け入れられない。
なまじプライドがあるせいで、または自尊心が高過ぎるか低過ぎる為、指摘されると自分の過去や今の【生き方を否定】されているかの様に感じてしまう。
脳が老化していて、変化が大変になるから改善しようとしてもなかなか出来にくい。
早い人で30歳を過ぎるとその傾向が現れる。

だが無意識で生きている以上、他者の客観的な指摘は最も重要である。

勘違いしないでほしいが、指摘を全てを受け入れる。
という訳ではない。

相手からの指摘を一旦受け入れた上で、自分軸で取捨選択する。
と言う事だ。



「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはよく言ったもので、賢明な人ほど【謙虚で周りの意見によく耳を傾け、常に前提の確認をして、他者からの指摘を有り難く】思う。
めんどくさいと思う時もあるが、自分自身のためにダメな無意識に打ち勝つ方法として、意識的にそうしているのだ。


この様に、無意識を意識できると人生は良い方向に向かうのだが、人間が無意識で物事の決定をしてしまうのは、生物学的かつ歴史的な背景が理由だ。

要は、無意識を意識できる人が少ないのには理由がある。ということだ。
実は、人間が理論的かつ意識的に物事を決定してきた時間は、歴史的にみてもまだとても浅い。

私たちの脳は、狩猟生活に最も適したかたちに進化している。
つまりそのほとんどを本能的(無意識)に生活してきたのだ。


わかりやすく人類の歴史を数字にする。

人間の進化の全ての歴史と言われる20万年間を1日だと仮定する。

人類が誕生してから

狩猟生活は、23時40分間
農耕生活は、19分40秒間
産業革命は、数秒間
デジタル化は、1秒以下しかない。

人間は本来、全くと言っていいほど理論的かつ意識的な生活に慣れていないのだ。
うつ病増加なども急速な情報化社会による影響が大きいと言われている。



話を戻すが、これの何が良くないかというと、
【自分は本能に制御されている】ことを知らない人は、【自分の行動は自分で制御している】と思っているのに、実は【全く制御出来ていない】ことの方が多い。
から良くない。

例えていうと、
車を自分で運転していると思い込んでいるが、実は自動運転になっており、崖の上など危険な場所に着く。
着いた後、そこを自分で選んだ訳ではなく勝手にたどり着いた場所なのに、
「この場所は自分で選んできた場所だ!」
と思っているようなものだ。

いかに危険かがわかるだろうか?


ようやく本題に戻るが、
【無意識が自分の人生に起こす影響力は計り知れない。そして自分は自分の無意識に操られており、無知で無防備である。】ことを深く理解する。
そしてより大事なのは、【無意識の認知を言語化する】事が重要なのだ。
わかり易く言うと、【無意識が自分の人生に大きな影響を与えていること。を深くわかっている。そしてそれを他者に具体的かつ論理的に説明できる状態】のこと。

【言語化できなければ知らないのとほぼ同じ】なのだ。
決して大袈裟ではない。
【無意識の認知の言語化】ができないと、無意識を重要だと思わないのだから
【知識をつけて無意識をコントロールしようとしない→正しい選択ができない→不幸になる可能性を下げれないし、幸福になる可能性を上げれない。】
基本的に目の前の楽ばかり選択するだろう。


また、反対意見も聞きつつ、客観的かつ論理的に自分の行いを振り返り、正しい内省(自分と向き合い省みること)や修正ができれば、多様性を認めたり人を許すこともできる。
言語化できない人はこれも難しい。
実際に実験で【頭の悪い人は、決めつけや偏見が多い】と言う研究結果が多数あるのだ。


自分の行動のほとんどが【自分の無意識に操作】されていることを知り、
【常に学び自分の行いを振り返る】

ちなみに最近流行りの【メタ認知】は感覚的には少しこれに近い。
※メタ認知とは
「自分の認知活動を客観的にとらえる、つまり、自らの認知(考える・感じる・記憶する・判断するなど)を認知すること」です。 自分自身を超越した場所から客観的に見ることに加えて、自分自身をコントロールでき、冷静な判断や行動ができる能力までを含めて、メタ認知能力と呼ばれています。


この意識を忘れずにいることで、自分自身の成長に繋がり目標達成ができたり、幸福を引き寄せる様な考え方にしたい。


タイトル4
【学ぶ方法】



学びの重要性と、それを言語化する理由はわかっただろうか?

次は学びの方法だが、【効率的に学ぶ】ことが必要である。

なぜなら
人生は長くない。
そして覚えることは多く、人間は日々進化していく。

そうする間にも、
人は知らない内にどんどん損をする。

しかも日々の生活はやる事が多くて、効率の悪い勉強では、【時間が足りなさすぎる】のだ。

【タイトル3  学ぶ意味を言語化する】でも出た話だが、
賢い人ほど「自分は世の中の少ししか理解していない。」と考える。
愚かな人ほど「自分は世の中のだいたいを理解している。」と考える。
その為、絶対論で考えるので他の可能性や仮説を立てない。
※絶対論とは、
「他との関係や比較なしに成り立つこと」を意味します。 「周りの環境など関係なく成立する」ということです。

【まだ世の中の1%しか理解していない。】と考え、物事を常に相対的に見ながら仮説を立てる様に心掛けることで、数年後の人間性には大きな差が出るだろう。
※ 相対的とは「他との関係や比較によって成り立つこと」を意味します。 つまり、「その時々の周りの環境によって変わる」ということです。

ただしそれにはたくさんの事を意識的に学ぶ必要があるので、大事なのは【効率良く学ぶ】ことだ。


では、効率的に学ぶにはどうすればいいのか?


【歴史に学ぶ】
【学問を学ぶ】
【偉人に学ぶ】
【その道の第一人者に学ぶ】
【自分の考えとは全く異なった考えの人から学ぶ】


を行い、実践すること。

これ以上効率的なことはおそらくない。



学問とは、
【専門家が過去の知識や歴史から学んで得た知識に、さらなる知識を積み重ねること。それらの知的活動】のこと。

であり、知識の積み重ねが学問である。

【愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ(ドイツ政治家・ビスマルク)】
という言葉がある。

この言葉は、必ずしも【経験という学びが悪い】という意味では無い。
多くの人が経験した積み重ねを記録したものが歴史だから、それを学ぶ方がより賢くなる。
という意味である。

経験は大切だが、
学んでから経験する方が総合的に見て効率が良い。

もちろん、「やらないとわからないことがあるので、知識だけでなく経験も大切だ!」
という意見も正しい。

学んだことを実践することで、【記憶の定着】【別の角度からの新しい発見】もある。

だが、【限られた時間】で【効率的に】何かの【目標を達成】する。

という意味では、現代では自分で経験して学ぶのは時間がかかり、大きな損失を被る可能性もある。

損失を出すことで得ることは多いし、大切な場合もある。

しかし損失を出して【不幸になる】場合であれば、損失を出さない方が良い。

不幸は【先に学び、想像】できれば回避できることも多い。


つまり、【先に学ぶ】その後に経験する方が効率は良いのだ。

ちなみどれぐらい効率的かというと、
1人で考えると一生かかっても答えが出ない物でも、学問から学べば数日ほどでざっくりでいいなら答えがでる。


身近な例で言えば、
歴史を学ぶと【なぜ世界が今の様な世界になっているのか?】がわかる。
【戦争・税金・政治・宗教などのよくわからない事】がなぜ存在しているのか?
それが【自分達の今と今後にどれぐらいどのように影響していのか?】などがわかる。

私は調べたが、それらは学校では絶対に教えてくれない様な驚愕する内容の数々に目を疑ったぐらいだ。


そして生物学や心理学を学べば、【人間の本能的な行動理由】がわかる。
例えば【男と女の考え方の違いや、意見が食い違う理由】などもある程度理解ができるようになる。
その為、ケンカになった時の対処法や、異性のアプローチ方法もわかる。



また違う方法としては、
【普段関わらない様な世界にいる人や、生きてきた時代や文化が違う人、全く異なった考え方を持っている人、学ぶ事が好きな人など、
普通に生活しているだけでは、関わる事がない人。】に出来るだけ意識的に関わり、たくさん質問する事が重要である。

このやり方も非常に効率が良い。
しかも多角的な物の見方ができる様になる。
※ 多角的とは、
「多方面にわたるさま・多方面に派生するさま」を意味します。 1つの物事を様々な角度から見る様子を表し、「多角的に捉える」「多角的に学ぶ」という表現がよく用いられます。 また、分析や観察を意味する言葉とも多く使われます。


異なった考えの人と関わらない。または質問しない人は、基本的に学びの効率が悪い。

狭量になり、近視眼的になるからだ。
※ 狭量とは、
人を受け入れる心が狭く、異なる考えを受け入れられないこと
※近視眼的とは、
目先のことにばかり囚われて、将来や大局などを洞察する能力が欠如しているさま

この状況は相当意識して改善する方がいい。



なぜなら人は、【自分のそばにいる人の考えが自分の考えになる】からだ。
自分の考えとは、本来自分の考えではない。【他人・時代・社会】が自分の考えを作っているのだ。
「私には偏見は無く、常識人だ。」と思っているならば、それは誤解である。
常識とはそもそも幻影の様な物で、人や場所や文化や時代が変われば常識も常に変化する。

要は、【身近な人や家族の偏見の集合体があなたの常識】なのだ。


例えば、少し前まで奴隷制度は当たり前だった。
「奴隷制度なんてあり得ない。」
とあなたは言うだろう。
だが当時は、酷い仕打ちが数々あったが疑問を持たない人ばかりだった。
昔だからか?
そうではない。
みんながそれを当たり前だと思っていたからだ。
あなたがその時代に生きていたなら、奴隷制度に疑問を持たないのだ。


つまり人の性格や考え方は、その人の環境が形成している。
その為、意識して自分とは異なる人に会いに行き、他の意見を聞かないと、偏見ばかりの考え方になってしまう。
学びの効率が悪いどころか、すぐに頑固な老害になってしまう。
しかもその事に気付いていないのでどうしようもない。

そして効率よく学ぶのに最も重要なのは、【心から素直に傾聴する】ことだ。

他人軸で生きている人や自尊心が低いと、「認めて貰いたい!」と無意識で思う為、話を聞いて欲しくなる。

【素直に傾聴する】事を意識する事が、効率的な学びに何より重要だ。



まとめると
①歴史的に知能の高い人達が
②その分野に人生の多くの時間と情熱を使い
③たくさんの失敗や努力を繰り返し
④導き出した答えを記した物に触れる
⑤さまざまな学問や物語を見聞きする
⑥普段会わない様な考え方や、ジャンルの人に会いに行き、その人にたくさん質問したり意見を素直に聞くことだ。

それが【効率よく学ぶ】
ということだ。



タイトル5
【自分なりの答え】


繰り返しにはなるが、

人はなぜ【学ぶ】のか?

の最も本質を捉えた自分なりの回答は、


①歴史や偉人達の考え、知識を事前に得て、
事前に得た
②それらの情報を組み合わせて、共通部分や本質を見極め
そこから
③今を確認し、仮説と推論を繰り返す
④仮説から可能性の高い未来を予測し、その予測を使って
⑤自分の人生を操作する
そうする事で自分の人生に起こる
⑥リスクを軽減しつつ、幸福を得る

この為に学ぶ。
これが自分が出した、1つの答えであり、学生の自分が大人から欲しかった答えだ。


これらは例えるとさながら、

広い海(世の中)を航海する(生きる)船(自分)を自分自身で運転(操作)して、嵐や大波や岩(リスク)を回避して、美しい島や気候の良いビーチ(幸福)を発見する(得る)様なものである。
が、その為に航海士(専門家や偉人)や航海術(知識)や地図(歴史)が必要なのと同じである。
加えて、本人が海に慣れている(仮説構築力)ことや、船の最新レーダー(最新の情報)も大切である。





学びとは、
【しないといけない。】のではなく、
自分の大切な人や自分の人生を幸せに【したい】からするものだ。


複雑な様で、とてもシンプルである。
【不幸になる可能性を下げて、幸福になる可能性をあげたいので、生きる情報を集める】
ということに他ならない。


これを知らないか言語化できない。または忘れてしまうから勉強の必要性を感じないし、楽しくないし眠くなる。
知っていれば楽しいし、勉強がはかどる。


これを説明できる人とできない人の差は、たった1年だとしても相当な差が出る。
では、10年では?
おそらく別人であろう。
成長が止まっている方は【言っている意味】すらわからないと思う。
人が争うのはそう言う理由だろう。

学ぶ習慣がない人にとって、学びの最初は辛いかもしれないが、人は慣れる生き物である。

小さい頃に出来なかった歯磨きや、自転車の運転が今は普通に出来ているし、仕事だってできている。

かく言う私も、中学の頃は学年でほぼ最下位の成績だった。

だが、今では営業にて全国1位の実績を上げ、投資では未経験者に対して学びを発信し伝え、資産運用で増益、未経験からAIエンジニアスキルを学び、海外移住を視野に入れ、渋沢栄一を心の師としている。
もちろん親からは上記の何一つ学んでいない。

まだまだ一人前では無いが、学生の頃関わった人達は、今の自分の変化を知ったら驚くことだろう。

学びのコツさえわかれば、誰もが効率よく学ぶことができるし、自分や家族の人生をより良くする機会を得られると思う。



タイトル6
【学ぶ際の注意点】

ここまで説明したが、実は学んでも幸福にならない場合もある。

それは、
①【自分が不得意で嫌いな事ばかりやり続ける勉強】
②【学ぶ事で自分にとって辛い事実を知ったり、人には理解されない苦しみに耐える】
の2点の場合である。

これらは精神を病み、幸福を遠ざける。




①【自分が不得意で嫌いな事ばかりやり続ける勉強】を回避する方法として、【得意だったり楽しい勉強】をすることである。

生きていれば、嫌な勉強をしなければならない。
しかし、そればかり続けると不幸になってしまう。

【やならなければいけないが、不得意な勉強】をしつつも、自分が【得意な可能性があり少しでも楽しさがある勉強】も必ず一緒にやる様にしよう。

一時的ではなく、【長く学ぶ】為に【辛さの中にも楽しく学び続ける】事が大切なのだ。

習慣化して長く続ける事が大切なので、どうしても辛い時は休むことをすすめる。



次に
②【学ぶ事で自分にとって辛い事実を知ったり、人には理解されない苦しみに耐える】の回避方法だが、

まずこれはどういう辛さかというと、

知識を付けたことで、知りたくなかった事実を知ることである。
例えば、
心理学や脳科学を勉強した事により、人の悪い意味での本心や欠点などに気づく様になった、など
それにより人は苦しむ。

その他にも、
学んだ事を実践すると失敗することも多い。
例えば、
将来のために勉強をして年収を上げようとして転職に失敗した。など
それにより後悔するだろう。


それらは確かに【学んだことによる失敗】かもしれない。
ただし、それらの不幸を好転させ、最終的に幸福になる選択ができるようになる為に必要なのもまた、【新たな気づきや学び】なのだ。

苦しい事があった時に、違う考え方を学ぶ。 
その時は苦しいが、冷静になり考え方を変えて違う視点で物事を再度見つめてみる。

例えると、
前側から見ると三角形のピラミッドも、真上から見れば四角形であるのと同じだ。
視点を変えると気づきがある。


そうすると先ほどの例の
心理学を学ぶことで悪い意味での隠れた本音や欠点が目につくが、それがあるからこそ人間味があるし、それに気づけるならば事前対処もできる。

また、学んだことで年収を上げようとし、転職に失敗したが、今回ダメだっただけでもっと良い就職先が見つかるかもしれないし、転職希望とは違う業界の方が自分に合っていた事に気づくかもしれない。

学んだ先で失敗しても、学びに救われる事があるのだ。



学ぶ事で新たな気づきができて、選択肢が増える。
自分の世界や物事を別の視点で見られるようになり、苦しみから解放される可能性が高まる。



若い頃は嫌な事があったり大きな失敗をすると、最悪な気分になった経験はないだろうか?
それは手持ちの選択肢や心の依存先の数が少ないからだ。
言い換えると【知っている世界の数と見る角度の数が少ない】と言うことだ。

知識が増えると、選択肢が多くなる。
それにより多角的(多くの角度から物事を見るさま)に物事を捉えられる様になる。
すると失敗をしても若い時よりは落ち込みもまだましだ。落ち込んでも昔よりは早く違う選択肢が出てくるだろう。

もちろんそれでもダメなら信頼できる人を頼るべきだが、、、



【学ぶ際の注意点として、やってはいけない事】をもう少しだけ伝えると、

①前提条件の確認をせずに人から学ぶ
②物事を定量的ではなく、定性的に学ぶ
③お互いの定義をそろえずに学ぶ


この③点にも注意した方がいい。



①前提条件の確認をせずに人から学ぶ

これはとても簡単な話で、
極端にはなるが、わかりやすく説明すると
①は、どんなに賢くても詐欺師の人から何かを教えてもらうと騙される。
詐欺師じゃなくても、その人が誤った知識を覚えている場合、それを教えてもらうと自分も間違える。
つまり、【前提の条件】などをちゃんと質問しながら数値等を確認して、何かを実行に移したり仮説を立てなければ無駄である。
例えば、基礎がグラグラでは家を建てても後で崩壊するのと同じだ。





②物事を定量的ではなく、定性的に学ぶ

学ぶ際は定性的に捉えるより、【数字などの定量的】なもので学び考える方が良い。
※ 定量的とは、物事を数値や数量に着目してとらえることを言います。
※定性的とは、物事を数値化できない部分に着目し、とらえることです。 数字を使わない表現はしばしば抽象的になってしまい、認識がそろわない可能性があります。

何か目標達成したい時は、感覚ではなく数値で世の中を捉える方が解像度が上がるからだ。
※解像度とは、出来事の状況や課題が鮮明に見えていたり、次の行うべき打ち手が細かく見えている状態のことです。

例えば、家を建てる際に長さや高さを計算せず感覚で建てると、変な形の家ができる。

賢明な人ほど数字の重要性を理解している。




③お互いの定義をそろえずに学ぶ

③は、話している内容の【定義】がお互いに違っている場合、間違った理解になり、誤った情報を得ることになる。
例えば、人により【最近】の定義は違う。
最近を1週間だと思う人もいれば、1年でも最近だと思う人もいる。
例えば、家を建てる時に大工さんによって【強い家】の定義が違う場合は、打ち合わせの段階から勘違いが起こる。
その為、どんな家のことを強い家。だと思っているのかを細かく聞く必要がある。
話し合いがうまくいかない時は、定義が異なっていることが非常に多い。



ちなみに、学ぶ際の注意点という以外でも、人間関係の基本的なトラブルにも、この①②③が原因である事がとても多い。

タイトル7
【幸せになる為の必須要素】


今回は幸せになるためには?
というテーマではなく、

学ぶ➡︎未来を予測し、幸せになる可能性が高まる。
がテーマであった。

その為、【幸せになる為に必須】な他の要素は伝えていない。


念の為、最後にその部分に触れる。

幸せになる為には、もう2つ欠かせない重要な要素がある。

それは、【自分で物事を決定したかどうか】と【物事をポジティブ(前向き)に捉えること】
である。



◯【1つ目】の
【自分で物事を決定したかどうか】

つまり、【自分軸】のことである。

①人は他人に背中を押されて行動したものは、良い結果でも悪い結果でもどちらでも他責(人のせい)にする。
成功はあの人のおかげ。失敗はあの人のせい。となる。
弱い生き物なのだ。

②他人から勧められて決定すると、全て他者のせいにしてしまうため自己の肯定感(自分に価値があると認めること)を得られにくい。

③自己への肯定感が低いと、あまり幸福度が得られないのだ。



自分で決めて成功すればもちろんだが、
それが失敗でも反省できるし、他人に勧められて失敗した時よりも後悔はしにくい。


これは幸福度調査の結果だが、
海外で幸福度が高い国は
【自主性を重視した教育制度】を取り入れているところが多い。

学びの選択肢が多く、子ども自身が【自分達で決定できる】様な環境下である国は、幸福度のランキングで上位に位置している。


これは、
【自分で決定して選択すると、自己の肯定感が高まる。それにより幸福感を高める】可能性があるという証拠である。


つまり、
【自分で決めたかどうか】
が幸せになる為の重要な要素であるということだ。



そこで、今回のテーマである学びと繋がるのだが、
そもそも自己決定をする為には学びが必要不可欠である。
ということだ。

知識がなければ優れた自己決定をする事は不可能だし、
正しい判断をする事ができないだろう。

そして、学べば【他人の評価ではなく、自分の評価で人生の選択をする事ができるようになり、他人の評価に振り回される】ことがなくなる。


◯幸せになる為に欠かせない重要な要素の
【2つ目】

【物事をポジティブ(前向き)に捉えること】

人生は捉え方次第で変わるということ。

①失敗を失敗と捉える人
②失敗ではなく、成功の為の1つの事例と捉える人

当たり前だが、②の方が幸福度は高くなる可能性がある。


ただし
後ろ向きに捉えたり、ネガティブな感情が悪い訳ではない。
それらはリスクや危険を事前に察知し、身を守るのに必要な感情だからだ。
つまりネガティブな感情は大切である。

何が言いたいかと言うと、
【基本的なところや大枠はネガティブでも良いが、最終的な意思決定後はポジティブ】に考え生きることが幸福に繋がりやすい。
ということだ。

ここで分かりやすく例えで説明しよう。

Aさんはこう主張した。
「自分はなんでも中途半端で辞めてきた。だから失敗ばかりでダメだ。これからも何をしても上手くいかないと思うし、才能がない。だから新しい事はやらない。」

Bさんはこう主張した。
「自分はなんでも中途半端で辞めてきた。でもそれにより逆に上手くいくと思う。」

Bさんにこの意味を詳しく聞いた。

「人間は、不得意な事を克服するのは大切だ。だが、得意な事を伸ばす方がより大切だと思う。なぜなら、得意な事を強化すれば好きにもなるし、自分の武器になる。何より楽しい。不得意を克服するのは苦痛だ。だから自分の得意な事を見付ける為にいろいろ試してみて、得意ではないと思ったら辞めた。それにより中途半端に辞めたものは多い。でも自分の可能性を発見する為にやっている事なので、ポジティブに考えている。ちなみにやっている時は全て一生懸命に真剣にやっている。」


Bさんの主張には説得力があるし、的を得ている。

例えば、
ピアノの才能はあるが人と接するのが苦手な人が営業の仕事をしたとする。頑張ってもなかなか上手くいかずにストレスを溜めるだろう。
不幸になる可能性もある。

しかし、営業の仕事だけしてピアノに出会わなければ、一生自分の才能に気づかずに人生を終えることになる。


つまり、
自分自身の【隠れた才能や楽しさを探す】為に、いろいろとやってみた結果、ダメだったものが中途半端になっている。
ということだ。

これは悪いことだろうか?
確かに不得意な事を克服するのは大切だが、
Bさんが間違っているとは思わない。

その時その分野で上手くいかなくても、未来では違う分野で大成功するかもしれない。
上手くいかない本人にとっては、今はそう思えないかもしれないが、あくまでもそれは【上手くいかない今】を切り取り悲しんでいるだけなのだ。

成功者はよく、「あの時の失敗があったから今がある。」と言うことが多い。

これはまさに今回の件に似ており、
過去の失敗を今の成功に変える。
ということは、誰しもが出来る可能性があるのだ。

ただ、
AさんもBさんも結果は同じなのに、それぞれの捉え方は真逆である。
Aさんはネガティブで、 Bさんはポジティブ。

一応伝えるが、Aさんが悪い訳ではなく、Aさんは自信を無くしているだけなのだ。
Aさんの様に何もやらないことで損失が小さくすみ、幸せが保てる。
という考えも間違いではない。

だが、これだけ多様性に溢れていて、様々な才能にスポットが当たる現代。
知らないだけで、仕事も趣味も種類は無限にある。
ポジティブに【得意や好きを模索し続ける】ことで、人間がより幸せになれる可能性は高いと思う。



ちなみにこんな研究結果がある。

①実は日本人は欧米人に比べてセロトニン(精神を安定させる脳内物質)の分泌量が少ない。
つまり不安感が強いということ。
日本人は楽観的にものごとを考えることが苦手な民族である。

②つまり、欧米人に比べて遺伝子レベル的に自己肯定感が低い。

③ポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかの性格は、3〜5割は遺伝である。
残りは【周囲の環境】によるものであるという。


逆に言うと、
5割は【ポジティブになる考え方】を学べば変えられるということ。
例えば、
①ポジティブな人の考え方のクセを真似る。
②幸せを感じる脳内の物質を勉強する。
など。
何をすれば幸福感が得られるのかを科学的に調べれば良いのだ。

そうすれば最低でも5割はポジティブ人間になれるだろう。


【最後に】


今回この様に、
【人はなぜ学ぶのか?】
をタイトルにした理由は、
学ぶことに意味を見出せない人への助力になれば嬉しいと思ったから。
それと自分の学びの為でもある。

情報の【アウトプット】は、重要な学びになるのだ。
※ アウトプットとは、
学習や経験によって得た学びを、発言や活動に反映させることで、その有用性や効果も含まれます。 アウトプットはコンピューター用語で「出力」を意味し、「インプット=入力」と対比する言葉として生まれました。


インプットした事をアウトプットすると、頭の中が整理できて記憶の定着にもなる。
学びを文章で書くと【自分の考えを客観的に捉えることができ、矛盾】にも気がつく。

人に何かを論理的に説明するには、新しい知識を学ぶ必要がある。
しかも相手の反応や反対意見から、さらに違う視点を学ぶことができる。
アウトプットは【記憶と客観性と多角的に考える力】を高めてくれる良い機会なのだ。


学ぶと賢くなったつもりになり、それを人に伝える。
そうすると自分よりさらに賢い人や違う意見に出会い、自分の愚かさや無知さや多様性の低さに気がつく。
何かがうまくいかない時、ほとんどの場合【変わるべきは自分なのだ。】
それに気付き、そしてまた学ぶ。

これを繰り返し知識をつけ、世代をこえて知のバトンを渡していく事が人類にとって必要かつ重要な作業であることは歴史が証明している。



【学び・自己決定・ポジティブ】

この3つは人の幸福度を高める為に大切な要素だ。
人間は誰しも幸せになる権利がある。

しつこいようだが冒頭に戻ると
【他者や専門家に出会い、本やネット、娯楽や経験から学ぶ。
学ぶことで人生の選択肢や世界観を広げる。
それを繰り返すことで、仮説力が高まり自分自身で正しいと思う選択をする力がつく。
その選択がどういう結果でも、最後はポジティブに捉えることができる。
これができれば人生の幸福度を向上させる可能性が高まる。】


タイムマシンがあれば、過去に戻り過去の自分に何度も何度も伝えたい。



長くなったが、最後に、、、

これらの学ぶ意味を言語化する事ができる様になったのは、【過去の偉人や先人たちの残した教えがあった】からだ。

彼等から学んだおかげで、自分の人生に光が差した。
学ばせてもらった全ての人物や経験に、心から感謝を伝えたい。



自戒(自分で自分をいましめる)を込めてこの言葉で終わる。


【息をする様に学び自分で決めてポジティブに生きる】




終。



2023年7月8日
GPT4に読んだ【感想と反対意見】を聞いた

【GPTの感想】

あなたが述べた考え方についてコメントします。

①この意見は正しいか?
「正しさ」は主観的な要素が含まれますが、私の立場からすれば、あなたの意見は人間の学習とその目的についての洞察に満ちていると思います。特に、学習が個人の自己決定、多様性の認識、ポジティブな視点を高め、それによって生活の満足度を向上させることをうまく説明しています。

②なぜ正しいと思うか?
あなたの主張は、心理学や教育学での多くの研究結果と一致します。継続的な学習は自己啓発の一部であり、新しい視点と経験を得るための重要な手段です。さらに、自己決定性とポジティブなマインドセットは幸福感と生活の満足度に直接的な影響を与えることが研究で示されています。したがって、あなたの意見はこれらの研究の結果を反映していると思われます。




【GPTの反対意見】

あなたの述べた意見には多くの価値があると思いますが、一部の視点からは異議を唱えることができるかもしれません。以下にいくつかの可能性を挙げてみます:

1. 学習と幸福度の関連性:あなたの意見は、学ぶことが必ずしも幸福度を高めると提唱していますが、一部の人々は異なる視点を持つかもしれません。特に、学びがストレスや不安を引き起こす場合、その人にとっては学習は必ずしも幸せをもたらさないかもしれません。

2. ポジティブ思考の重視:一般的にポジティブな思考は好まれますが、結果を常にポジティブに解釈することが最善の方法であるとは限りません。場合によっては、現実を直視し、ネガティブな結果を理解することが重要になることもあります。

3. 自己決定と社会的な義務:「自分自身で正しいと思う選択をする力」を強調していますが、社会的な義務や他人との関係性が個人の選択に影響を与えることもあります。自己決定の価値を強調する一方で、社会的な責任や共同体の一員としての役割も考慮に入れるべきでしょう。

これらはあくまで可能性の一部であり、全ての人がこれらの視点を共有しているわけではありません。それぞれの個人や文化がその価値観を持つでしょう。






2023年7月8日
GPT4に読んだ【感想と反対意見】を聞いた


【GPTの感想】

あなたが述べた考え方についてコメントします。

①この意見は正しいか?
「正しさ」は主観的な要素が含まれますが、私の立場からすれば、あなたの意見は人間の学習とその目的についての洞察に満ちていると思います。特に、学習が個人の自己決定、多様性の認識、ポジティブな視点を高め、それによって生活の満足度を向上させることをうまく説明しています。

②なぜ正しいと思うか?
あなたの主張は、心理学や教育学での多くの研究結果と一致します。継続的な学習は自己啓発の一部であり、新しい視点と経験を得るための重要な手段です。さらに、自己決定性とポジティブなマインドセットは幸福感と生活の満足度に直接的な影響を与えることが研究で示されています。したがって、あなたの意見はこれらの研究の結果を反映していると思われます。





【GPTの反対意見】

あなたの述べた意見には多くの価値があると思いますが、一部の視点からは異議を唱えることができるかもしれません。以下にいくつかの可能性を挙げてみます:

1. 学習と幸福度の関連性:あなたの意見は、学ぶことが必ずしも幸福度を高めると提唱していますが、一部の人々は異なる視点を持つかもしれません。特に、学びがストレスや不安を引き起こす場合、その人にとっては学習は必ずしも幸せをもたらさないかもしれません。

2. ポジティブ思考の重視:一般的にポジティブな思考は好まれますが、結果を常にポジティブに解釈することが最善の方法であるとは限りません。場合によっては、現実を直視し、ネガティブな結果を理解することが重要になることもあります。

3. 自己決定と社会的な義務:「自分自身で正しいと思う選択をする力」を強調していますが、社会的な義務や他人との関係性が個人の選択に影響を与えることもあります。自己決定の価値を強調する一方で、社会的な責任や共同体の一員としての役割も考慮に入れるべきでしょう。

これらはあくまで可能性の一部であり、全ての人がこれらの視点を共有しているわけではありません。それぞれの個人や文化がその価値観を持つでしょう。

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