見出し画像

吉田大輝(金足農業2年)


最新情報:カナノウ旋風6年ぶり再来へ

2018年の甲子園100回記念大会で一大フィーバーを巻き起こした金足農業が、久しぶりに聖地へと帰ってくる。

金足農業のエースは、2年生右腕の吉田大輝。6年前にエースナンバーを背負いカナノウを全国準Vに導いた立役者、吉田輝星の弟だ。

この日の吉田大輝は秋田商打線に自己ワーストの16安打を浴びながらも、9回を1人で投げ抜き優勝投手に輝いた

カナノウは秋田全5戦中4試合で吉田大輝が先発を務め、いずれも完投勝利。まさに6年前の旋風が頭をよぎる戦いぶりだ。

私学優勢の高校野球において、頼もしい公立校の躍動に地元秋田は早くも兄超えムードが高まっている。

兄・輝星がシャイニングスターなら、弟・大輝はビッグシャイニング。6年ぶりとなる聖地で、秋田県勢初の全国優勝を狙うシン・カナノウ旋風に注目だ。


カナノウ吉田大輝:夏の甲子園2024までの軌跡


 決勝戦◯ 6-5 秋田商

 準決勝◯ 8-0 秋田工(7回コールド)

準々決勝◯ 2-0 本荘

     3回戦◯ 4-0 大館桂桜

     2回戦◯ 3-2 明桜(延長10回タイブレ)

吉田の注目度を高めたのは明桜との一戦だ。相手は春の秋田王者で第一シード

この夏ノーシードで臨んだ雑草軍団が、初戦からジャイキリをやってのけた。

序盤から金農ペースで進め、先発の吉田も7回に捉えられたが、それ以降はゼロ行進。金農が10回に均衡を破り、その裏を吉田が見事に封じて初戦をモノにした。

吉田は10回5安打11奪三振での完投勝利。初戦から壮絶な試合を繰り広げたことで、魔界𝕏では「ある意味で秋田ファイナル」と大きな反響を呼んだ。

そして吉田は、この明桜戦の8回から築いたゼロ行進を大幅に伸ばしていく。続く大館桂桜と本荘戦で2試合連続完封

大館桂桜戦では自身初の無四球完封、それも104球とマダックスに迫る省エネピッチングを披露している。

準決勝の秋田工戦は登板せず、ゼロ行進は決勝の先発マウンドから再スタート。惜しくも3回に2失点を喫して記録が途切れるも、ゼロ行進を23イニングまで伸ばした。

「先発したら必ず投げ切る」が信条の吉田大輝。

そんな兄譲りの気魄にとどまらず、体つきや投球フォーム、ひいてはルックスまでも兄を彷彿とさせるものがある。

もちろん兄の代名詞、侍ポーズも健在だ。

TikTok上では6年ぶりに甲子園切符を掴んだ秋田決勝の直後から俄然、吉田輝星・大輝の兄弟コラボ動画の投稿が殺到。

シン・カナノウ旋風は既に場外で始まっている。

2024年夏季秋田大会成績

23回連続無失点(2試合連続完封)

ヒットは打たれるが、四死球で自滅するタイプではない。兄同様、ランナーを背負ってから真骨頂を発揮してくれる。

ゆえに甲子園では、ピンチでの奪三振ショーも見られるはず。

根性から鍛え上げる金農魂が全国の強豪私学を相手に、どこまで通用するか。令和版カナノウ旋風の発動が、勝負の明暗を分ける。


吉田大輝:プロフィール

「よしだ たいき」2007年4月生まれ
秋田県潟上市出身
潟上市立天王中学校(あきた中央ポニー)
178cm81g 右投右打 MAX145km
公式戦デビューは1年夏
1年秋からエースナンバー

兄はオリックスバファローズの吉田輝星
甲子園2018準V投手:2018年ドラフト1位

最下部のソース一覧に記載



吉田大輝:全データ


中学時代の自己最速は132km。金足農業に進学後の春季秋田大会でベンチ入りメンバーに選ばれ、続く夏の大会初戦で3番手として初マウンドを踏んだ

惜しくも1点及ばず惜敗を喫しているが、決してホロ苦デビューではない。

6.2回を1安打4奪三振。ランナー2人を置いたワンアウトの場面でマウンドに上がり、難なく火消し役を演じてのけた。

結果2失点で敗戦投手となるも、自責点はゼロ。自己最速も140kmの大台に乗せ、むしろこの一戦で評価を高めている。

同時にシン・カナノウ旋風も、この一戦から口火を切った。

秋季大会で兄・吉田輝星以来の秋田チャンピオンに輝くと、翌春2月には自己最速も145kmまで到達

兄譲りの成長力で、2年生にして秋田を代表する右腕へと上り詰めている。

ということで、まずは現時点での高校通算投手成績から見ていこう。

ここから先は

591字 / 5画像

¥ 550

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

基本「有料記事はソースに金かかってるから売れる」がドラ穴流。金は天下を回らず、身銭が天下を回って我に帰る、が正解。