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たるもの、でなくても

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#旅

人類みな兄弟 番外編

人類みな兄弟 番外編

人類みな兄弟 vol.1はこちら。

ふと思い出した人類みな兄弟シリーズのサイドストーリーです。

1.礼儀も文化

私たち一行は、最終地のローマにいた。

コロッセオに圧倒され、すべての道はローマに通ずを肌で感じていた。

この旅での宿係は以前書いたように私であり、インフォメーションで紹介された、おおよその価格帯のホテルからひとつを選んでそこへ向かった。

ローマは想像していたよりもずっと大都会

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とんでもハネムーン記(後編)

とんでもハネムーン記(後編)

※(前編)はこちらから
※(中編)はこちらから

1.思い出の人物たち

私たちの念が通じた。
何と、全日程満室御礼。ということは、この部屋に最終日まで泊まれることになったのだ。

(神様、帰りの水上飛行機、大丈夫ですよね?)

そんな中で、たくさんの人々に出会った。印象的な方たちを思い出しながら書くことにする。

-----ルームキーパーのおじちゃん-----

私たちの部屋を毎日メイキングして

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とんでもハネムーン記(中編)

とんでもハネムーン記(中編)

※(前編)はこちらから。

1.イルフシ到着からの奇跡

パイロットにこそ一抹の不安がよぎったものの、私たちは無事にイルフシ島に降り立つ事ができた。さっきまでの事が嘘のように、日本人と見られる同じツアー客の集団が見え、何もなかったかのように合流することができた。

その後、団体チェックインは終わったが部屋案内まで待って欲しいとの連絡。

まぁいい。

エメラルドグリーンの海に、
燦々と降り注ぐ太陽

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思い立ったが吉日か?

思い立ったが吉日か?

1.若さって本当にあるんだぜ誰しもが思う。

"ずっとこのまま"だとか、"いつでもできる"だとか。
そんな訳がないことを分かっているのに、その瞬間はまるで信じようともせず、当たり前に不変を決め込む。

しかし、例えば有りあまるお金を手に入れ、バキバキにヒアルロン酸を打つことに財を費やさない限りは、おおよその人間に老いはやってくる。

スポーツすることだけが好きだった私など、膝が痛くて思うように走れ

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