むのどまり Munodomari

Twitterでつくりはじめた詩など、凍結に遭いノートにお引越し。 noteは無知、使…

むのどまり Munodomari

Twitterでつくりはじめた詩など、凍結に遭いノートにお引越し。 noteは無知、使い易いでしょうか、お試し中。

記事一覧

染料

オオボウシバナの下心 丁寧に描いたこの恋も 完全に消えてしまう あなたは知らないだろうけど 私を纏って生きている

詩にタイトルはいらない #21

むぎあらしの夜 グラスボートで旅に出よう 君はビール片手に むぎあらしの夜 満月を追いかけていこう 僕はオール両手に むぎあらしの夜 それを誰かがきっと、観てく…

詩にタイトルはいらない #20

いまいちど、自分の文字を抱きしめる 龍とは程遠い たくましさも、威厳も無い ただ細くて長いだけの文字 イミシンでもなく、奥深くも無い ただみせかけの故事 それで…

詩にタイトルはいらない #19

除湿をせよ 加湿をせよ 除湿 加湿 除湿 加湿 除湿 除湿せよ 除湿 加湿加湿 除湿 加湿除湿除湿 加湿 それでわたしは 忙しい

詩にタイトルはいらない #18

ままならぬ 言葉で鉛筆の芯を折り ままならぬ 恋で口を悪くする ままならぬ 指先不徳の瓶を持ち 平均台の上で踊ってみせる

詩にタイトルはいらない #17

最新のアプリを入れても 揺られる汽車は単線の 上では虚しく似合わない すれ違うたび停車して 地元企業の看板は景色に溶け込み 学生と老人しか居ないこの町で 彼女は…

詩にタイトルはいらない #16

僕の髪の毛に海苔がひらり舞い降りた 狐の嫁入りより不可思議で 狸の葉っぱよりは現実的な それに気づいた彼女の目は可愛くて 指先伸びて髪に触れる 「動かないで」の…

詩にタイトルはいらない #15

ペダルにサンダル裸足で走る 朝の霧雨彼女の背中 学校指定の雨がっぱ 門をくぐるのはちょっと待って 急ぎ民家の物陰で スタンド軋む金属の音 靴とハイソックスに履き…

詩にタイトルはいらない #14

スキをありがとう  お礼の気持ち  机の上から空へ飛ぶ

詩にタイトルはいらない #13

屋根上を 闊歩するカラスの足音に 驚かなくなった春の新生活

詩にタイトルはいらない #12

私の恋が死んだ 脱皮に失敗した蟹のように

詩にタイトルはいらない #11

マスキングテープの始まりを探る様に わたしはあなたに爪を立てる

詩にタイトルはいらない #10

ぽつんと浮かぶ千年珊瑚 そんなあなたにも言えない恋がありました 万年たっても、告白出来ぬ想いです 生まれてまもなく誰にも言わないことにしたのです ホンソメワケベ…

詩にタイトルはいらない #9

スイカを食べるとカブトムシの気持ちになれると言った君と瓜の匂い #詩 #自由詩

詩にタイトルはいらない #8

しりとりで ウシガエルは禁止だと 告げた彼女のいたずらを 真に受け、一頭と1匹を引き離す

詩にタイトルはいらない #7

声かけて セーノで立てる設営の テントに潜る懐かしの私

染料

オオボウシバナの下心

丁寧に描いたこの恋も

完全に消えてしまう

あなたは知らないだろうけど

私を纏って生きている

詩にタイトルはいらない #21

むぎあらしの夜

グラスボートで旅に出よう

君はビール片手に

むぎあらしの夜

満月を追いかけていこう

僕はオール両手に

むぎあらしの夜

それを誰かがきっと、観てくれている

詩にタイトルはいらない #20

いまいちど、自分の文字を抱きしめる

龍とは程遠い

たくましさも、威厳も無い

ただ細くて長いだけの文字

イミシンでもなく、奥深くも無い

ただみせかけの故事

それでも脈々と流れて海へと渡る

詩にタイトルはいらない #19

除湿をせよ

加湿をせよ

除湿 加湿 除湿

加湿 除湿 除湿せよ

除湿 加湿加湿 除湿

加湿除湿除湿 加湿

それでわたしは

忙しい

詩にタイトルはいらない #18

ままならぬ 言葉で鉛筆の芯を折り

ままならぬ 恋で口を悪くする

ままならぬ 指先不徳の瓶を持ち

平均台の上で踊ってみせる

詩にタイトルはいらない #17

最新のアプリを入れても

揺られる汽車は単線の

上では虚しく似合わない

すれ違うたび停車して

地元企業の看板は景色に溶け込み

学生と老人しか居ないこの町で

彼女はモデルになることを夢みる

詩にタイトルはいらない #16

僕の髪の毛に海苔がひらり舞い降りた

狐の嫁入りより不可思議で

狸の葉っぱよりは現実的な

それに気づいた彼女の目は可愛くて

指先伸びて髪に触れる

「動かないで」の一言を添えて

君のため

コウベヲタレル

君との距離

案外恋を確認するのはこんな時かもしれない

中庭連なる文化祭

僕らは2人きりになった

詩にタイトルはいらない #15

ペダルにサンダル裸足で走る

朝の霧雨彼女の背中

学校指定の雨がっぱ

門をくぐるのはちょっと待って

急ぎ民家の物陰で

スタンド軋む金属の音

靴とハイソックスに履きかえる

詩にタイトルはいらない #14

スキをありがとう 

お礼の気持ち 

机の上から空へ飛ぶ

詩にタイトルはいらない #13

屋根上を

闊歩するカラスの足音に

驚かなくなった春の新生活

詩にタイトルはいらない #11

マスキングテープの始まりを探る様に

わたしはあなたに爪を立てる

詩にタイトルはいらない #10

ぽつんと浮かぶ千年珊瑚

そんなあなたにも言えない恋がありました

万年たっても、告白出来ぬ想いです

生まれてまもなく誰にも言わないことにしたのです

ホンソメワケベラが性転換し

イチハマ、ニクマ、サンカクレと威嚇する

ウツボの穴を覗き込み

宇宙の営みを知ったとしても

この海を漂う覚悟をしたのです

透明度の高い私の恋は

届きそうで届かない

浮力の恋なのです

詩にタイトルはいらない #8

しりとりで
ウシガエルは禁止だと
告げた彼女のいたずらを
真に受け、一頭と1匹を引き離す

詩にタイトルはいらない #7

声かけて
セーノで立てる設営の
テントに潜る懐かしの私