詩にタイトルはいらない #16


僕の髪の毛に海苔がひらり舞い降りた

狐の嫁入りより不可思議で

狸の葉っぱよりは現実的な

それに気づいた彼女の目は可愛くて

指先伸びて髪に触れる

「動かないで」の一言を添えて

君のため

コウベヲタレル

君との距離

案外恋を確認するのはこんな時かもしれない

中庭連なる文化祭

僕らは2人きりになった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?