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ヨシタケシンスケさんの絵本と終活|stand.fm Liveの振り返り①

皆様、如何お過ごしでしょうか?

冷たい雨も降りながら段々と春に近づいて参りましたが、読書の春、
皆様はどの様な書籍をお手に取っておりますでしょうか?

私は乱読・濫読系読をしてみたり、瞬読沈読をしたり、精読をしたりと日々読書に向き合っておりますが、3月、4月は出会いと別れの季節でもあり、書籍の内容もいつも以上に刺さって参ります。。。

今回は先日、stand.fmである方とコラボLiveをしましたので、その内容の
文字起こし+αをお届けてして参りたいと思います。

○コラボのお相手はこちら👇
「広島弁deたちまちエンディングノート&終活」という番組をstand.fm
毎日ご配信をされている、終活講師エンディングノートのプロ、
あかさんとこの度、ある一冊の絵本を読んで何を思うのか?を語りました。

あかさんこと、赤川なおみさん特定非営利活動法人エンディングノート普及協会の代表理事でいらっしゃいますが、子育て中の私にとっては墓じまい、家じまいなど、まだまだ心の準備も出来ていない、しかしながら、いつかは直面する大切なお話をされていらっしゃるお方でございます💡

・特定非営利活動法人エンディングノート普及協会HP👇

・コラボLiveの内容はこちら👇

約1時間にわたるLiveではございましたが、大変有意義な時間でございました。Liveにお立ち寄り下さった皆様、アーカイブを聴いて下さった皆様、
本当に有難うございました❕

そして、「絵本」と「終活」が結び付いた事は私は「驚き」であり、
何か、九鬼周造偶然性の問題を想起致しますが、終活講師のあかさんとの
邂逅により・・・偶然/邂逅/驚きと・・・

私の中で「絵本」への向き合い方がまたAnotherな局面に突入した様に思います。

■九鬼周造/Wikipedia参照

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プラトンはかつて次の様に語っております・・・

驚きは、知ることの始まりである。


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               * * *



──── ヨシタケシンスケさんの「もしものせかい」を読む

私は毎日、娘たちに読み聞かせをしております。図書館にも二週間に一度は足を運んで児童文学作品を一緒に選んで借りて、それをまた子供たちと一緒に読みます。そんなことを、ここ5年ほどしております。

今回のコラボLiveは私に取っては昨年の宇宙元旦(2021/03/20)以来、
約1年ぶりでございましたが、ヨシタケシンスケさんの「もしものせかい」という作品についてお話をする機会を頂きました。


──── ヨシタケシンスケさんの絵本との出会い

我が家には恐らく10冊以上、ヨシタケシンスケさんの絵本がありますが、
もともとは娘たちに読み聞かせをする為に「りんごかもしれない」を購入した事がきっかけで・・・私がドハマりする結果となりました。。。

そして、その絵本の内容に込められた人間への深い洞察に驚きながらも自分の妄想を語ろうとstand.fmRECでもこれまで何度も音声配信をして参りました💡

例えば、こんな感じで・・・
■第860回 あんなに あんなに

■第708回 もしものせかい

■第808回 ころべば いいのに

・・・と、こんな調子で、日々たくさんの書籍を読みますが、
ヨシタケシンスケさんの絵本に限らず、大人が絵本を読むと刺さるのは、なぜなのか?と考えておりました。


──── 大人が絵本を「読む」とは?

大人が絵本を読む効用は配信の中で毎度、お話をさせて頂いておりますが、
私が日々読み聞かせをしていて感じるのは次の3点でございます。

①ひらがなで大きく書かれている
②ページに余白が多い
③人間の根源的な問いが埋め込まれている


①ひらがなで大きく書かれている
絵本を開いてまず思うのがひらがなで大きく書かれていて、一目瞭然。
大人が読めば自明のものとして、次から次へと読むことが可能だと思います。私はストレートパンチのメタファーでご紹介しますが、大きなひらがなの「言葉」と向き合うことになり、逃げ場が無いように思えて参りました。

大人は状況を円滑に進めるために、調整したり、忖度したり、先延ばしたり・・・と様々ですが、アフォリズムのきいた大きなひらがなに対して
素直に向き合う事で自分との出会い直しが出来ると思います💡

②ページに余白が多い
ひらがなで大きく書かれているとは言え、イラストも綺麗に描いてあり、文字を読みながらイラストを見ながらと想像力を掻き立てられるのが絵本の良さでもあるな~と思いますが、余白が多いからこそ考える問いの大きさや
自由度を感じると思います。



③人間の根源的な問いが埋め込まれている
私は絵本を読んでいると、ある人物のことを思い出すことが多いです。
その人物は、フランスの哲学者ルソーでございます💡

■ジャン=ジャック・ルソー/Wikipedia参照

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ルソーはフランス革命や民主主義、近代教育思想に絶大な影響を与えた啓蒙思想家ですが、「子供の発見」というキーワードが私の脳内でいつも数名の分人たちが議論をします。

そして「子供の発見」と言えば、1762年刊行のエミールでございます👇

この当時は子供は小さな大人として捉えるパラダイムがあり、現代の様な
教育について一般的には考えられることは無かったわけです。



──── 私も岩波文庫の上・中・下巻を持っておりますが、ルソーが家庭教師役になって、架空の子供役であるエミールと様々な対話を通じで子供や教育について語る名著でござます。

絵本を読んだり、子供たちの教育について考えると、それは決して一人の人間に何かを伝えるという行為に留まらず、何か未来方向へ連鎖する鎖を想起しますが、人間の社会を持続的に継続するのであれば、人間性に根ざした
倫理的な教育が如何に重要かを日々、感じます。

また、教育に限らず、食事や日々の人間の活動を通じて「未来への責任」まで射程を延ばして考えることも大切ではないかと思います。
そして、この責任が向けられる存在とは、次の3つの条件を満たしていると、ハンス・ヨナスは指摘をしております。

①私以外の存在
②その存在は時間と共に消滅しかねない、移ろいやすいもの
③その存在が存続するか消滅するか私の力に掛かっている

ヨナスの思想の特徴の一つは未来方向へ向けられており、人類が持続的に
今後も存続するための思想であり、私も強い影響を受けました。


■第662回 ハンス・ヨナス 未来への責任


ここまで読んで下さり、有難うございました。

今回は「もしものせかいを読む」Liveの振り返り①を
お届けして参りました。日常でも「もしも」と考えることの大切さに
気づくことができました。

※次回の記事、想像や妄想、ファンタジー、超越的、霊的なものとの邂逅についても考えてみようと思います。   


~有難うございました~



              * * *




──── ここからは毎度の宣伝でございます。

読書術研究家の日々の活動👇

【stand.fm 子育て×読書体験ラジオ】
→ 2020年4月5日~配信をスタートしており本日(2022/3/18時点)で868本の音声コンテンツを配信しております。まもなく、配信丸2年を迎えます。23ヶ月ほど継続して参りましたが、リアルの場ではお会い出来ない方とも
ゆるい弱い繋がりが持てて、毎日刺激的な日々を過ごしております💡


【POTOFU】
POTOFUも活動URLをまとめました。
SNSの活動はTwitter、Instagram、Gravityも活用しております。
また音声発信はRECでも時々行っております。



読書全般にご興味ございましたら、是非、お立ち寄り下さい。


■ブリア=サヴァラン/Wikipedia参照

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どんな「書籍」を読んでいるか言ってみたまえ、君がどんな人か
言い当ててみせよう。


またのご来店、心よりお待ちしております。有難うございました~

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