毒劇法

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「倍速批評」2024年1月1日の日記

2023年、私が最も頻繁に呟いた語は「批評」だったらしい。批評の巧拙は措いておいて、「批評」について考えまくっていたのは私だろう。 去年は批評に関心があるひとと話す機会…

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4か月前
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「どく一番可愛い」2024年5月19日の日記

毒劇法という書き手において、文フリに行かず、POP YOURS(幕張メッセで催されるHip Hopフェス)に行ったことの批評性。まあ、チケットを購入した(正確には購入してもらった)…

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2日前
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「批評統一」2024年5月18日の日記

「神」の存在を感じたことがなく、かつ、その存在を仮定したとしても、私は絶対的な他者を設けることは拒否するので、現状、「神」について考える肯定的な意味が見いだせな…

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3日前
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「4号、Sサイズ」2024年5月16日の日記

大学の講義に出席した。どんな詩を書こうか考えた。 恋人の誕生日なので、4号のホールケーキを買った。初めて、ケーキの予約をした。号数という概念を知れて、良かった。S…

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5日前
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「感情労働」2024年5月15日の日記

以前、「感情労働」という語を目にしたが、意味は知らない。仮に「感情の労働」という意なら、私にとって「感情」とは、すなわち「労働」だなと、たまに思う。 3日間、発熱と頭痛…

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6日前
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「孤独/蟲毒」2024年4月23日の日記

「現代詩研究」という講義で、マラルメがボードレール『惡の華』を「絶えず吸うべき守護の毒」と評価したことを知った。高校生の時分、私は化学室に通っており、そこで知っ…

毒劇法
4週間前
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「池袋の行けの部分」2024年4月14日の日記

「終末トレインどこへいく?」第2話を観た。日常系の「甲鉄城のカバネリ」? 以前から「デュラララ!!」の〈(非)日常〉について考えたいと思っていたが、西武池袋線沿線し…

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1か月前
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日記を書いたり、日記自体について考えたり、労働をしたり、その賃金でイベントに行ったり、自らに課金したり、批評したり、思うに、生きているのは私でなく、「批評」で、「批評」を運用するために、私が変化したりしているのかもしれない

毒劇法
1か月前
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「仄暗い水の底から」2024年3月4日の日記

昨日、観た映画「博士の異常な愛情」ではリッパー准将という陰謀論者が地球と人体における水の割合について述べていたが、彼の感じていたような水に侵される不快感が「仄暗…

毒劇法
2か月前
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「“皆殺し”装置」2024年3月3日の日記

「光の曠達」を聴いている。米原将磨さんが会社をつくった話をされていて、私は会社をつくるということがどういうことか分かっていないが、なにか良いなと思った。 1ヶ月前…

毒劇法
2か月前
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「毒劇法は実在しない」2024年3月2日の日記

日記を再開します。 また、大学の同級生に「毒劇法って実在しないと思っていた」と言われた。私としても残念ですが、実在します。 ずっと「身体」と「感情」が嫌いだった。さな…

毒劇法
2か月前
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2月に聴いていた曲

NewDad「MADRA」 今年、最もハマっているアーティスト。私ってシューゲイザーが好きなのかもしれない。ディグりたい。 eyden「Dojo」「HOT BOYZ」 eyden、数年間、外れ…

毒劇法
2か月前
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倍速批評Ver0.3 秒速10センチメートル

まず、正直に申し上げて、どうでも良い。 私は性格が悪いので「架空の彼氏彼女にいろいろ言われる恋愛診断」が流行っていたことを覚えていますよ。その時に、「秒速5センチメ…

毒劇法
3か月前
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「列挙」2024年2月7日の日記

ここ数日でやったことや思ったことを列挙します。 『暗合学園のいろは』が連載終了した。悲しいけど、コミックスは揃えやすそうだから、早いうちに買う。センスが良いとい…

毒劇法
3か月前
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今後、書きたいこと

私って思ったより書きたいこと無くね?と疑問に思ったので列挙してみる。 ・ダークエコロジー エコロジーに関心を持ち始めたのは、いつからだったろう。去年末くらいに、…

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3か月前
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「髪と波」2024年2月3日の日記

クセになってんだ しれっと日記サボんの 2月1日はアニメ「僕の心のヤバイやつ」を最新話まで観ました。久しぶりになにかを一気見した。早い内に評を書きたい。そのための…

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3か月前
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「倍速批評」2024年1月1日の日記

2023年、私が最も頻繁に呟いた語は「批評」だったらしい。批評の巧拙は措いておいて、「批評」について考えまくっていたのは私だろう。

去年は批評に関心があるひとと話す機会が多かったが、やはり「批評」という語を用いるのに抵抗感があるひとも少なくなかった。

実際は一次創作をやりたいと思っている書き手もちらほらいるようだった。

しかし、内なるホリエモンがこう言う。批評は楽しいからやるの!あるいは、M

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「どく一番可愛い」2024年5月19日の日記

毒劇法という書き手において、文フリに行かず、POP YOURS(幕張メッセで催されるHip Hopフェス)に行ったことの批評性。まあ、チケットを購入した(正確には購入してもらった)段階で、文フリの日程を確認していなかっただけなんすけどね。

KaneeeとSTUTSの関係性がエモかった。よく、私が自宅で歌っていた「Demon」や「Canvas」などのアンセムでブチ上がったし、新曲の「ヤバいな」もL

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「批評統一」2024年5月18日の日記

「神」の存在を感じたことがなく、かつ、その存在を仮定したとしても、私は絶対的な他者を設けることは拒否するので、現状、「神」について考える肯定的な意味が見いだせない。しかし、興味はあるので、とりあえず、ハイデガーは読んでみるつもりだ。

それで、私にとっての上位存在はなんだろうと考えたら、それはヤクザにおける「オヤジ」だなと思った。ヤクザ映画が好きで、最近は「日本統一」シリーズを観ている。

POP

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「4号、Sサイズ」2024年5月16日の日記

大学の講義に出席した。どんな詩を書こうか考えた。

恋人の誕生日なので、4号のホールケーキを買った。初めて、ケーキの予約をした。号数という概念を知れて、良かった。Sサイズのピザも買った。ピザにおけるサイズは号数のように統一されているのか気になった。

「終末トレイン」評を書こうと思った。

批評がしたいと思った。

本日も咳が出た。

友人が出演するLIVEイベントのチケットを買った。ロックバンド

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「感情労働」2024年5月15日の日記

以前、「感情労働」という語を目にしたが、意味は知らない。仮に「感情の労働」という意なら、私にとって「感情」とは、すなわち「労働」だなと、たまに思う。

3日間、発熱と頭痛が続いて、咳はより長く出続けている。手持ちの薬を飲みきったので、病院に行きたいが、時間と金が無い。

疲れた。死にたい。

「孤独/蟲毒」2024年4月23日の日記

「現代詩研究」という講義で、マラルメがボードレール『惡の華』を「絶えず吸うべき守護の毒」と評価したことを知った。高校生の時分、私は化学室に通っており、そこで知った「毒劇法」という語がクールだったので、自称するようになった。そのため、「毒」という語には条件反射してしまう。

馴合いが嫌いだった。「お友達なんていらないのあたし/クラスのみんなが気持ち悪い」(神聖かまってちゃん「友達なんていらない死ね」

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「池袋の行けの部分」2024年4月14日の日記

「終末トレインどこへいく?」第2話を観た。日常系の「甲鉄城のカバネリ」?

以前から「デュラララ!!」の〈(非)日常〉について考えたいと思っていたが、西武池袋線沿線しか存在しないという世界観が示唆される「終末トレイン」のそれも興味深い。津波表象についても考えたい。

ILLIT「Magnetic」を鬼リピしている。今日のK-POPシーンにおける〈ガールクラッシュ/イージーリスニング〉という二項対立

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日記を書いたり、日記自体について考えたり、労働をしたり、その賃金でイベントに行ったり、自らに課金したり、批評したり、思うに、生きているのは私でなく、「批評」で、「批評」を運用するために、私が変化したりしているのかもしれない

「仄暗い水の底から」2024年3月4日の日記

昨日、観た映画「博士の異常な愛情」ではリッパー准将という陰謀論者が地球と人体における水の割合について述べていたが、彼の感じていたような水に侵される不快感が「仄暗い水の底から」には満ちていた。じめっとした映画だが、最初に屋上に入ったシーンの澄んだ空気と音楽は私が好きな2000年前後の邦画の感じがあった。母性の象徴でなく、それを求める欲望の表象としての〈水〉は、なんだか珍しい気もする。

初めて自らの

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「“皆殺し”装置」2024年3月3日の日記

「光の曠達」を聴いている。米原将磨さんが会社をつくった話をされていて、私は会社をつくるということがどういうことか分かっていないが、なにか良いなと思った。

1ヶ月前のメルキドさんのこのポストが、なぜか印象に残っている。「編集スタジオ」がどういうものか分かっていないが、私はHip Hopのヘッズなので「スタジオ」という語には馴染みがある。Hip Hopのリリックにおける「スタジオ」は、もちろん音源制

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「毒劇法は実在しない」2024年3月2日の日記

日記を再開します。

また、大学の同級生に「毒劇法って実在しないと思っていた」と言われた。私としても残念ですが、実在します。

ずっと「身体」と「感情」が嫌いだった。さながら「エヴァ」の人類補完計画のようにLCL(なにか液体)になりたい。「身体」が嫌いだから、強盗みたいにバラクラバを被ったりする。しかし、最近は「身体」や「感情」も悪くないなと思ったりもする。元来、身体“感覚”は嫌いじゃなかったしな

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2月に聴いていた曲

NewDad「MADRA」

今年、最もハマっているアーティスト。私ってシューゲイザーが好きなのかもしれない。ディグりたい。

eyden「Dojo」「HOT BOYZ」

eyden、数年間、外れなしでエグい。今年に出した曲、漏れなくリリックに「zaza」ってスラング入れてるな。

Watson「Soul Quake」

「RANDO」と「Hokori」のMVの動き癖になった。Koshyのビート

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倍速批評Ver0.3 秒速10センチメートル

まず、正直に申し上げて、どうでも良い。

私は性格が悪いので「架空の彼氏彼女にいろいろ言われる恋愛診断」が流行っていたことを覚えていますよ。その時に、「秒速5センチメートル」や「おやすみプンプン」が人気な理由を了解しました。それらの作品は自分語りを誘発する魔力がある。

「新海誠好きの元彼」と人間の一側面で括ってラベリングするのは失礼らしい。そうなんですね。「元彼」とだけ言っても、対象との関係性の

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「列挙」2024年2月7日の日記

ここ数日でやったことや思ったことを列挙します。

『暗合学園のいろは』が連載終了した。悲しいけど、コミックスは揃えやすそうだから、早いうちに買う。センスが良いというか、私が好きなタイプだった。

『週刊少年ジャンプ』のリークをした人が逮捕されていた。「リーク」という現象は興味深いなと思った。

モキュメンタリー研究をしたい。それらについて論じたいだけでなく、そのようなテクストを書きたい。

知らぬ

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今後、書きたいこと

私って思ったより書きたいこと無くね?と疑問に思ったので列挙してみる。

・ダークエコロジー
エコロジーに関心を持ち始めたのは、いつからだったろう。去年末くらいに、ハイパーポップ?系のライブの告知で「エコ・ポップ」という文言を見て、それはBby Ecoというアーティストに対して用いられてたんだけど、なにか「エコ」という語が私に引っかかった。それで、エコロジーの思想を調べていくうちに、絶対的な自然を想

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「髪と波」2024年2月3日の日記

クセになってんだ
しれっと日記サボんの

2月1日はアニメ「僕の心のヤバイやつ」を最新話まで観ました。久しぶりになにかを一気見した。早い内に評を書きたい。そのためのアイデアをメモする。第1話で市川の一人称視点に彼の片目を隠す前髪が映った時に、このアニメを観通そうと思った。頻出するこの演出は、図書館を「聖なる箱」と呼び、書架に隠れて山田を覗いていた市川の視線と関わっている。また、シーズン1のオープニ

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