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アラサーの金融リーマン

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キャリアに関する自分語り②-高校生活で最終的に学んだこと

(前回からの続きです)  どうすればこの苦境を脱せるのか。  自分のゴールがクラス内で居場所を見付けることならば、例えば周りを笑わせるような、明るい人になればいける気がします。  ただ、陰キャが短期間で化けるのは無理がありますし、そんな簡単に人が笑ってくれるのであれば、お笑い芸人の方々は苦労しません。  結局、正攻法で、一生懸命勉強して成績を上げるしかない、という結論に至りました。 1. 悪戦苦闘した1年間  「成績を上げる」と口で言うのは簡単ですが、本当に大変でし

    • キャリアに関する自分語り①-自分の人生が動いた日

      1. はじめに  私が過去投稿させていただいた記事の反応から判断するに、一番読者の方からウケがいいテーマはキャリアに関するお話である。  また、私がnoteで他の方の記事を読む際、一番ワクワクするのは「その人自身の実体験」である。  この実体験の面白さというのは、ハーバード大学に飛び級で合格しましたとか、長澤まさみさんにプロポーズしましたとかいう経験である必要はなく(もちろん、そうした経験があるのであれば是非読んでみたいが)、その人でしか語れない、他では読めないストー

      • 【読書日記⑧】一生使える「勝ちメンタル」のつくり方(著者: 宋世羅/青春出版社)

        <ちょっと長めのきっかけ>著者である宋世羅さんは、元々野村證券にいらっしゃった方で、Youtuberとしても活躍されています 私も金融業界に属しており、野村證券に勤めている知り合いが何人かいます。年齢が近いこともあり、「宋世羅さんって知ってる?」と興味本位で聞いたことがあります 結果は「あんな奴大したことない」「大した数字もあげれなかったくせに」という否定的な反応でした。つまり、バリバリに意識しているのです。 何が彼らを焦らせるのだろうか、と思って読んだ本です <これ

        • 【読書日記⑦】ブランド力を高める「指名検索」マーケティング(著者:田部正樹/翔泳社)

          <きっかけ>著者である田部さんは、以前Newspicksで「シゴテツ」という連載記事で特集されており、当時から面白いなぁと思って読んでいました。 この時の記事の一つに「成功しても失敗しても、その理由を説明できるか」という表題があって、すごく共感したのを覚えています。 <これいいな、と思った観点> マーケティングの大前提であり絶対的な条件は、「勝ち」を考えられること。その次は、顧客に選ばれる理由をしっかり把握できているか。マーケターは「顧客に選ばれる理由」を見つける人で

        キャリアに関する自分語り②-高校生活で最終的に学んだこと

        • キャリアに関する自分語り①-自分の人生が動いた日

        • 【読書日記⑧】一生使える「勝ちメンタル」のつくり方(著者: 宋世羅/青春出版社)

        • 【読書日記⑦】ブランド力を高める「指名検索」マーケティング(著者:田部正樹/翔泳社)

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        記事

          【読書日記⑥】デザインの言語化 クライアントの要望にこたえる4つのステップ(こげちゃ丸 著/Workship MAGAZINE 編/左右社)

          <きっかけ>私は仕事でパワーポイントで資料を作成することがよくあるのですが、ベースは会社のフォーマットに従っています(レイアウト/フォント/カラー等)よりデザイン的に踏み込んだ資料を作成したい、と思ったときに、どのようにアプローチするべきなのだろうと思い、ヒントをもらう気持ちで購入しました。 <目次>STEP1:コンセプトを言葉にする STEP2:デザインの意図を伝える STEP3:クライアントの要望をくみとる STEP4:チームでの仕事を円滑に進める まとめ:いいデザイン

          【読書日記⑥】デザインの言語化 クライアントの要望にこたえる4つのステップ(こげちゃ丸 著/Workship MAGAZINE 編/左右社)

          【読書日記⑤】声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ(著者:宮村優子、構成・文:木俣 冬 /カドカワ)

          エヴァンゲリオンのアスカや、名探偵コナンの遠山和葉役で有名な声優さんです。 <きっかけ>noteのこの記事でした。  宮村さんは、例えばエヴァンゲリオンの碇シンジ役だった緒方恵美さんや、綾波レイ役だった林原めぐみさんと比べて、私にとって謎が多い人でした。詳しく調べたわけではありませんが、極端に露出が少なく、雑誌などでもお見掛けすることはなかったように思います。Wikipediaを見ると「オーストラリアに移住」と書いてあり、おそらくそれが大きな理由であるのだろうとは思ってい

          【読書日記⑤】声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ(著者:宮村優子、構成・文:木俣 冬 /カドカワ)

          読書日記④コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法(著者:古谷昇/PHP研究所 )

          <前提知識>著者は昔のBCG(知る人ぞ知る、超限られた人しか入社出来ない会社/二徹三徹が当たり前の世界)で、普通に20時とかに帰り、かつ圧倒的な成果を上げていたことから「手抜きの天才」と言われていた人。私が就職活動をしていた頃(10年以上前ですが…)2chをはじめとするネット上では噂だけが残っていた記憶があります。 元々の種本は「もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法 知恵がどんどん湧く『戦略的思考力』を身につけよ」という2004年出版の本になります。絶版になって

          読書日記④コンサル0年目の教科書 誰も教えてくれない最速で一流になる方法(著者:古谷昇/PHP研究所 )

          【読書日記③】ゼロ金利との闘い 日銀の金融政策を総括する(著者:植田和男/日本経済新聞出版)

          <きっかけ>お客さんとの会話の中で、「植田さんってどういう考えを持っている人なんだろうね」と聞かれた際に適当な言葉しか出てこず、自分なりの見解を述べたいなと思って読みました <読む前に>植田さんは現在の日銀総裁です。元々は大学の先生であり、1998年4月~2005年4月まで日銀の政策員会審議委員をされていました。ちなみに、日銀の政策委員会は総裁(1人)、副総裁(2人)、審議委員(6人)であり、審議委員は日銀の政策を決めるうえでキーマンと言っていいと思います 出版が200

          【読書日記③】ゼロ金利との闘い 日銀の金融政策を総括する(著者:植田和男/日本経済新聞出版)

          【読書日記②】推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない(著者:三宅香帆/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

          <きっかけ>小説の感想を書くのが難しすぎる、と思って読んだ本です <言いたいこと> 推し語りのためには技術が必要であり、その際に最も大切なことは「自分の言葉」を作ること 他人の言葉と距離をとり、自分の言葉をつくろう <これいいな、と思った観点>文章の核が「自分だけの感情」だとすれば、その核を包むものとして「文章の工夫」がなければ他人には伝わらない。誰かに読んでもらいたい、と願うのであれば工夫が必要であり、その工夫をどれだけできたかが他人への伝わりやすさを決める 「

          【読書日記②】推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない(著者:三宅香帆/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

          【読書日記①】物語思考(著者:けんすう/幻冬舎)

          <言いたいこと> 幸せとは、今(プロセス)が充実している状態であり、自分の理想のキャラを決めて、物語を転がすことで幸福感は増す なりたい状態から、キャラを作り出し、行動し、環境を整えることで、物語を転がしていく <これいいな、と思った観点> なりたい状態を書いたら、抽象度を上げて、「なんでそうなりたいか」を考える。これが明確になればなるほど、解像度が上がり、鮮明にイメージできる。理想を現実レベルまで落とし込むと、コンフォートゾーン(心理的なストレスがない状態)が動く

          【読書日記①】物語思考(著者:けんすう/幻冬舎)

          【美術館・博物館の訪問記録】中野美術館、大和文華館

          奈良県にある美術館に行ってきたので、振り返りを兼ねての記録になります。知らない方も多いかと思うので(というか、私自身調べるまで全然知らなかったので)イメージが多少なりとも湧くように、基本的なことも書かせていただきました。 【どこにある?】2つとも奈良県にある美術館で、最寄り駅は近鉄奈良線の「学園前駅」となります。 関西圏以外の方にはイメージが湧きづらいと思うので、少し補足をすると大阪の繁華街の一つである難波駅から約30分くらいのところにあります。 この「学園」というのは

          【美術館・博物館の訪問記録】中野美術館、大和文華館

          【美術館・博物館の訪問記録】東京国立近代美術館

          美術館のレビューは、前回の三菱一号館美術館以来です。 「美術展の不都合な真実」で、著者が企画展があれば必ず行く美術館として挙げていたところです。ようやく訪問することが出来ました。 皇居の真横、東西線竹橋駅から徒歩3分と、美術館としては屈指のアクセスの良さを誇ります。 私が行ったときは、特段企画展などはなく、常設展のみでした(厳密にいうと、「MOMATコレクション」という所蔵作品展をやっていました)。平日の午後に訪問したこともあり、人影はまばらで、じっくり見ることが出来ま

          【美術館・博物館の訪問記録】東京国立近代美術館

          【美術館・博物館の訪問記録】三菱一号館美術館~三菱創業150周年記念 三菱の至宝展~

          開催は2021年6月30日~9月12日、つまり、もう終わっています。ので、今更感はありますが、自分自身の備忘のためにも、感想を共有出来ればと思います。 【きっかけ】・丸の内界隈で買い物をしていると、至るところで同展示会の案内を見たこと (真ん中にある茶碗が、後程出てくる曜変天目です) ・「美術展の不都合な真実」の中で、著者が作成した見るべきリストに同美術館の名前があったこと ・東京駅から徒歩5分程度と滅茶苦茶アクセスが良いこと 【記録】・私が訪問したのは、展示会最終

          【美術館・博物館の訪問記録】三菱一号館美術館~三菱創業150周年記念 三菱の至宝展~

          【読んだ本】完売画家 「絵描きは食えない」を変えたい(著者:中島 健太)(CCCメディアハウス)

          タイトル通り、15年にわたり700枚の絵を完売してきた著者による、画家という職業で生き残っていくために必要なことをまとめた本です。 これも面白いと思った点を箇条書きに出来ればと思います。 【面白いなと思った点】・人として、生活出来る手取り額は年収約200万円。これくらいあると、ギリギリ生きていける。 ・百貨店の最低価格である号(絵の大きさの単位)2万円の作家が、10号(53cm×33cm)の大きさの絵を30点描いたとする。この場合、2万円×10号×30点なので、600万

          【読んだ本】完売画家 「絵描きは食えない」を変えたい(著者:中島 健太)(CCCメディアハウス)

          【読んだ本】美術展の不都合な真実(著者:古賀 太)(新潮新書)

          読んでみたら、想像以上に面白いというか、考えさせられたので、簡単に共有出来ればと思います。 全部の内容が興味深いのですが、特に気になった点を箇条書きで。 ■日本の美術館は世界的に見て極めて特殊で、「展覧会の1日あたり入場者数」では世界ランキングトップクラスに入る。 しかし、入場者数の多い美術館・博物館で見ると、17位にようやく国立新美術館が入る程度 →日本の美術館は、所蔵作品を見るのもではなく、企画展、一過性のイベントを見るためのものになっている ■「●●美術館展」

          【読んだ本】美術展の不都合な真実(著者:古賀 太)(新潮新書)

          【本の感想】ニュータイプの時代(著者:山口周)

          たまたま、著者のお話を聞く機会があり、それがあまりにも良かったので、お話の元になったこちらの本を買いました。 1.一番大きな学び ・問題とは「あるべき姿と現実とのギャップ」のことを指す。これが大きければ大きいほど、問題のスケール、ビジョンのスケールは大きくなる ・今は「問題設定」が難しい。オープンイノベーションが上手くいかないのは、世の中に足りないのが革新的な解決策ではなく、問題設定だから。(あるべき姿と現実のギャップが大きくなりにくい) ・問題設定が上手い企業、ビジョン

          【本の感想】ニュータイプの時代(著者:山口周)